杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ワールド・オブ・ライズ

2009年11月28日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2008年12月20日公開 アメリカ

CIAの敏腕工作員ロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)。中東からワシントンまで世界を駆け回っている彼の命運を握るのは、安全なアメリカから電話で指示を出す、冷徹なベテラン上司のエド・ホフマン(ラッセル・クロウ)だ。彼らの目的は、地球規模の破壊を企む爆弾テロ組織リーダー、アル・サリームを捕まえることだ。時には身内にまで嘘をつきながら、熾烈な頭脳戦で情報をかき集めていく彼らは遂に大きな賭けに打って出たのだが・・・。

初めてのブルーレイ鑑賞だったけど、16型じゃ、それほどの画質の違いは感じられなかったなぁ(汗)

初っ端から、無人偵察機プレデターを使って、1万2000メートルの上空から群集の中の1人を探し出せる米の最新テクノロジーを見せ付けられて驚きます。本物ではないにせよ、忠実に再現しているらしいということが、情報戦という言葉自体にリアリティを感じ、背筋が寒くなりました。

でも、そんな最先端技術も、テロリストたちがとる原始的な連絡手段や撹乱の前には案外無力なんですねぇ(^^;

ホフマン&フェリスのCIA組が囮を使ってサイバーに偽情報を流す騙し作戦を取るのとは対照的に、ヨルダン情報局のハニ・サラーム(マーク・ストロング)はアラブ流の仁義で情に訴えます。

安全なアメリカの地で子供の世話をしながら冷酷な指示を電話で命ずるホフマンはさながらアメリカの傲慢さの象徴的キャラなのかしら。

アラブ諸国での潜入の長いフェリスが、郷に入っては郷に従えとばかりにハニに敬意と信頼を寄せていく感情の動きは自然なことだと思います。
それでも、作戦ゆえ、ハニをも欺き、嘘をつく・・因果な商売だなぁ。

と思ったら・・・あらら・・嘘は許さないと言ってたハニが一番大きな嘘を仕掛けてたんですね(^^;で、絶体絶命のフェリスを助けるのもハニ。

な~~んか、一番素敵なキャラでした、ハニさん王族出身だし動作が優雅で貴族的で礼儀正しいの。

そもそも敏腕工作員であるフェリスが今頃になって自分の仕事に嫌気が差すということ自体が説得力に欠ける気はしますが、まぁ、人間だもの現地の看護師にまじ恋もしちゃったしね

九死に一生を得たフェリス(処刑シーンはかなり残酷だった)をあっさりお役御免にしたのはホフマンのフェリスへの厚意なんだろうなぁと思ったラストでした。その意味ではハニにも好かれてるんだね、フェリスって。

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