杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

パプリック・エネミーズ 試写会

2009年11月30日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
よみうりホール 18:30開映

2009年12月12日公開予定

鮮やかな手口で銀行から金を奪い、不可能とも思える脱獄を繰り返す世紀のアウトロー、ジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)。利益を独り占めする銀行を襲撃する大胆不敵な犯罪行為、強者から金を奪っても弱者からは一銭も奪わないといった独自の美学を貫くカリスマ性に、不況に苦しむ多くの国民は魅了され、彼をスターのごとく崇めた。そんな中、デリンジャーは一人の女性・ビリー(マリオン・コティヤール)との運命的な出会いを果たす。ビリーもまた危険な選択だと分かりながらも、彼の強引で一途な愛に次第に惹かれていく。一方で捜査当局は、デリンジャーをアメリカ初の「社会の敵ナンバーワン(Public Enemy No.1)」として指名手配する。捜査の包囲網に追われながら、永遠の愛を信じた2人は自由への逃亡を決意する・・・(cinemacafe.netより)


お待ちかねのジョニー作品ということもあり、いつもよりかなり早い時間から会場には長い行列が出来、開場まもなく満席状態になっていました。

・金持ちの金だけを奪い、弱者の金は奪わない
・仲間は決して裏切らない
・愛した女は最後まで守る

デリンジャーの3つの美学(最初のはともかく)=本物の男に求められる美学だね。

大恐慌時代の背景はよくわからないまま観ましたが、それでも当時の華やかさと影に潜む暗黒の部分を感じることが出来ました。

演じる作品によって全く別人になりきる稀有な才能を持つジョニーですから、今回も期待を裏切らない演技を魅せてくれます。
ふてぶてしいほどの傲慢さと、愛した女性に示す一途さは悪人とわかっていても眩暈がするほど魅力的です。

銀行強盗はあくまでも紳士的に、けれど一旦銃撃戦となったらギャング顔負けの非常さで警官を撃ちまくるデリンジャー一味。負けじと応戦する警官・FBI捜査官たち・・・。銃弾乱れ飛び、体中に銃痕が出来るヘビーさはギャング映画好きな男性諸氏を満足させてくれるのでは?

ビリーが捕まって拷問に近い尋問を受ける様子は憤懣やるかたない気持ちにさせられます。それでも毅然と愛する男を守ろうとする彼女の強さに喝采を!

FBIの手段を選ばない執念の捜索により、追い詰められたデリンジャーが最後に訪れたのは映画館。クラーク・ゲーブル主演のギャング映画です。いかにもデリンジャーが好みそうな作品。このあたりの設定も芸が細かいなぁ。

そして彼が最後にささやいた言葉をビリーに届けたのは・・・。
このエピソードで涙腺緩む人も多い筈です。

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