杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ミトン

2013年11月17日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2003年12月20日公開 ソ連 

ひとりぼっちの女の子アーニャは、子犬が欲しくてたまらない。雪の中、飼い犬と遊ぶ子供たちをアーニャはいつもうらやましそうに見つめている。ある晴れた冬の日、アーニャは友だちの家で生まれたばかりのライカ犬の子犬と出会う。しかし、きれい好きの母親は犬を飼うのはダメと言い、結局その子犬を手放すことに。落ち込むアーニャは、赤い手袋を子犬に見立てて遊び始める。すると突然、その手袋が本当の子犬に生まれ変わる……。( Movie Walkerより)


1967年~1972年製作の短編集です。一作品が10分程度のパペットアニメーションですが、セリフのない短い時間の中でも、物語としてちゃんと伝わってくるのがすごい

表題の「ミトン」では友達のいない女の子が、ある時子犬をもらえることになったのですがママに許してもらえず、赤い手袋を子犬に見立てて遊んでいると、手袋が子犬になって動き出します。
手袋に戻ってしまったミトンにミルクをあげ撫でる娘の姿を見て胸を突かれたママは本物の子犬をもらいに・・。
毛糸の子犬の動きや表情の愛らしさにまいった

「レター」では、航海に出ているパパの手紙を心待ちにするママと男の子のお話。
ある日手紙が途絶えてママは心配のあまり家に閉じこもってしまいます。
男の子はベランダの舟でパパを探しに行くのですが、港で待つママの姿を見つけ連れ帰ります。そこへ郵便配達のおじさんがパパの手紙を届けてくれて・・。
男の子がパパやママを心配する気持ち、郵便配達のおじさんがママと男の子を心配する気持ちが伝わってきました。

「ママ」は幼い息子が寝ている間に買い物に出たお母さんのお話
ちょっとの時間の外出の筈が、町は品物一つ買うにも行列ができていて時間がどんどん過ぎていきます。(そういう時代背景なの)行列に並びながら何とか買い物を続けるお母さんですが、頭の中では家で待つ子供の身に起こりそうな様々な悪い事を想像して心配でたまらなくなるの。やっと買い物を終えて家に戻った彼女は、安らかに眠る息子を見て安心します。
ただそれだけのお話なんですが、母親の心配が手に取るようにわかってしまうんだな
きっと幼い子を持つ母だったことがある人には、記憶のアルバムを紐解いたような感覚になるんじゃないかと思います

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