杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

臨床犯罪学者・火村英生の推理 スウェーデン館の謎

2015年12月13日 | 
有栖川有栖(著) 角川書店(発行)

推理作家の有栖川有栖は、取材で訪れた会津・裏磐梯で、沼に身を投げんとする美しい金髪の女性を助ける。その縁で、彼女・ヴェロニカの住むログハウスに招かれることに。「スウェーデン館」と呼ばれるそこで、アリスは彼女の夫で童話作家の乙川リュウに歓待される。館の客とも打ち解けるが、その晩、殺人事件が起き…。美しい館に潜む悲しい秘密、複雑な人間模様。進退窮まるアリスに、火村助教授が知力を尽くす!(「BOOK」データベースより)


これまで、容疑者が予め限られているケースが多かったけれど、今回もですね
犯人は館にいた人々でしかありえない状況で、では誰がそうなのか?という消去法で考えるか・・・でも既に「嫉妬深い」とか「意外に力持ち」とか、後で考えたらけっこう盛大な伏線がばらまかれていたという今回の事件が、4年前の痛ましい事故に起因していることも何となく想像ついちゃうので、後は雪に残された靴跡の謎解きなんですが、火村助教授ったらあっさり解いちゃったし
折れた煙突に関しては、真相が判明すると「な~~んだ!」ということに

ヴェロニカ夫人に仄かな恋心を抱いたアリス君がちょっと可愛い・・・実写化で窪田君が演じる姿が見たいので、この巻の放映ないかなぁと期待しちゃいます。

ペンションのオーナー夫妻の息子が意外なキーマンでした
彼の口を開かせた火村の心理テクもその後のケアも

前作の「ダリの繭」といい、衝動殺人の後始末的トリックが続きますね

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