杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

インサイド・ヘッド

2015年12月15日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2015年7月18日公開 アメリカ 94分
2024年8月3日放送 フジテレビ土曜プレミアム  吹替版

ミネソタの田舎町で明るく幸せに育った11歳の少女ライリーは、父親の仕事の都合で大都会サンフランシスコに引っ越してくる。新しい生活に慣れようとするライリーを幸せにしようと、彼女の頭の中の司令部では「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」の5つの感情が奮闘していた。ところがある時、カナシミがライリーの大切な思い出を悲しい思い出に変えてしまう。慌てて思い出を元通りにしようとしたヨロコビだったが、誤ってカナシミと一緒に司令部の外に放りだされてしまう。ヨロコビは急いで司令部に戻ろうと、ライリーの頭の中を駆けめぐるのだがやがて彼らの行動はライリー自身の感情となり、予想のつかない大事件を巻き起こしていく……。


人間が抱く「感情」を主人公に描いたアニメーション作品です。
同じような時期に邦画「脳内ポイズンベリー」も公開されてましたが、どちらも未観賞でした。どちらかというと邦画の方が観たかった
せっかくレンタルしたから吹替も見ようと思っていたのに、字幕版で満腹になり、すっかり忘れて返却しちゃった~竹内結子&大竹しのぶのアテレコは興味あったのに

いかにもピクサーらしい絵柄で、頭の中の世界はカラフルで楽しい。ところがヨロコビとカナシミが放り出されたことで、大切な思い出たちがどんどん色あせ崩れていく様は幼い子供ならちょっと怖いと感じるかも

うじうじと後ろ向きなカナシミにうんざりし、どうオチをつけるのか心配になってきたところで、そうきたか!!な展開が待っていました。私がヨロコビだったらイカリに変わっちゃったかもなので、この決着は目からウロコでした。

人生楽しいことばかりじゃない。辛い時、苦しい時は素直に泣けばいい。そこから新しい道が拓けることもある。我慢して笑顔の優等生になるより、ありのままの自分を認めて貰った方がずっと良いよね。・・・てなことを伝えたかったのかな

やがてライリーは12歳になり思春期の入口に立ちます。今まで単一だった感情が複雑に混じりあっていくお年頃です。もちろん、ライリーだけに感情があるのではなく、両親やBFにだって同様に頭の司令部では色んな感情たちが働いてるのよね・・・感情を擬人化することで、心の動きが子供にも理解しやすくなっているのが良いですね。

ヨロコビとカナシミを助けてくれるピンクの象のような姿のビンボンは、ライリーが幼い頃に作り上げた空想上の友達です。彼はヨロコビを救うために消えてしまうのですが、それはライリーが最早幼い子供ではなくなったことの象徴のように思え、ちょっと切ない場面でした

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