杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ボス・ベイビー

2018年08月08日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2018年3月21日公開 アメリカ 97分

パパとママと暮らす7歳の少年ティム(マイルズ・バクシ)の家に、黒いスーツに黒いネクタイを締めた赤ちゃん「ボス・ベイビー」(アレック・ボールドウィン)がやって来た。ティムの弟だというその赤ちゃんは、まるで大人のように話すことができ、口が悪くて人使いも荒い。実は彼には、ある秘密の任務があり……。(映画.comより)

 

マーラ・フレイジーの絵本「あかちゃん社長がやってきた」をもとに、外見はかわいらしい赤ちゃんだけど中身はおっさんな「ボス・ベイビー」が巻き起こす騒動を描いたアニメーション映画です。物語の語り手は大人になっ~ティムでとびー・マグワイアが声を担当しています。

それまで両親の愛情を一身に受けて育ってきた上の子が、赤ちゃんの登場でその地位と特権を奪われることに危機感を抱く図は「兄弟あるある」 その赤ちゃんが普通じゃないとなれば、なおさらですね

何とか赤ちゃんの正体を両親に知らせようとするティムですが、赤ちゃんの方が一枚上手。外見はベイビーでも頭の中身は中間管理職なんですもん、当たり前!ティムは逆に両親に怒られて外遊びを禁止されてしまいます。

実はボスがティムの家にやってきたのは、彼が働くベイビー・コープ社がティムの両親が働いているパピー・コーポレーションにその地位を脅かされているためで、赤ちゃんより子犬が愛されるようになった理由を探るためでした。仲直りした二人は、パピー・コーポレーションの子供参観日に行って、創業者であるフランシス(スティーブ・ブシェミ)の企みを知ります。

ベイビーたちは成長を止めるミルクが欠かせないのですが、フランシスは乳糖不耐症(子供には意味わからんと思うが)のため、成長してしまい、そのためコープ社を追い出されたことを恨んでいたのです。このミルクの成分を子犬に与えて赤ちゃんより可愛い存在を作ろうとするのを何とか阻止すべく二人は協力して戦うことになります。これには近所のベイビー仲間も協力。彼らもベイビー・コープ社の社員だったのね

エルビスの物真似をする人たちとか、ファーストクラスの機内や、ティムたちの暮らす町の風景など、1950~60年代風のノスタルジックな小ネタが散りばめられています ティムが頭の中で空想する物語も想像力豊かで

事件が無事解決したあと、ボスはコープ社に戻り昇進。ティムも一人っ子の生活に戻ります。(両親の記憶は消されています)でも、一緒に過ごした日々は二人にとって忘れがたい思い出であり、寂しさが募り・・・ある日両親に抱えられてティムの家にやってきたのは・・・めでたしめでたし

初めはめっちゃ子供向けのお話じゃん!と観てましたが、愛情は独り占めするより与える方が自分も幸せになれるとか、意外に深いメッセージがありました。 

レンタルDVDには「ヒックとドラゴン~バーク島の冒険 第一話」も入っててちょっと得した気分


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