杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

カメラを止めるな! ネタバレあり

2019年02月10日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2019年6月23日公開 96分

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき……。(映画.comより)


当初の都内2館のみ上映から口コミで評判が広まって全国拡大公開され、観客動員200万人超えの記録を作った作品ということですが、「ゾンビ映画」がネックで劇場鑑賞はスルーしてました。DVDになったのでレンタルしたら、来月早くも地上波放送予定ですと?早まったか~~

映画専門学校のワークショップ「シネマプロジェクト」製作って、つまりプロじゃないわけ? もちろん演じている役者さんの名前も全く知らない人ばかり。これが数年先に人気者が出てたら面白いね

まず映し出されるのは、30分以上の長回しで撮られたゾンビサバイバル作品。ここで既に早回ししてしまった私。だって苦手なんだもの~~。でも劇中劇と思うからか、リアルな怖さは全く感じませんでした。血糊は気持ち悪いけどね。

次に、この作品が撮られる一か月前に遡り、撮影のきっかけについて描かれます。30分のドラマとして生放送するという難題が与えられるんですね。日中の生放送でゾンビって、観たがる視聴者がどれだけいるのかは疑問ですけど そして改めてこの作品をなぞりながら、その裏側を描いていくという手法はまるでドキュメンタリー。

本編でぎこちない間や突然の展開に?だった部分が伏線になっているんですね~。というより、どうしてあんな展開になったのかという疑問がすっきり解決するわけ。同時に一つの作品を作るために製作スタッフがどれだけ頑張っているのかという裏側を知ることになります。我儘な役者陣に振り回される監督、役にのめり込み過ぎる女優、アクシデントにも動ずることなく素早く対応するスタッフなどなど、いかにもあるあるなエピソードが登場して、ついつい共感してしまうあたりは上手い構成だなぁ。

完成した作品の裏側って興味あるじゃないですか?普通は円盤になった時に特典映像としてメイキングが入り、一部を垣間見ることができますが、この映画は完成品とメイキングを同時に観る感じです。

「で??」と言ってしまえば終わってしまいますが、これがヒットした理由は、裏側を覗き見たいという観客心理をうまく突いたということかしらん


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