2011年10月1日公開 アメリカ 105分 G
2023年2月6日 午後ロード放送
スランプに陥り、恋人リンディ(アビー・コーニッシュ)にも去られてしまった作家のエディ(ブラッドリー・クーパー)は、義弟バーノンから脳を100%活性化できるという薬「NZT48」を手に入れる。薬を服用し一夜で長編小説を書き上げるとたちまちベストセラーとなり、さらにはビジネス界にも進出して株取引や投資で成功を収めるが、やがて恐ろしい副作用に襲われる。(映画.comより)
アラン・グリンの小説「ブレイン・ドラッグ」が原作のサスペンスアクション。監督は「幻影師アイゼンハイム」のニール・バーガー
エディが高層マンションのベランダの際に立ち飛び降りようとしている場面から始まります。(手摺りがないのが気になるけど)
そして彼がこのような事態に陥った理由が語られていくという形で話しが進みます。
作家のエディは何か月も作品のアイディアが浮かばず追い詰められていました。更に恋人のリンディにも愛想を尽かされ振られます。そんな時、偶然に街で別れた妻メリッサ(アンナ・フリエル)の弟ヴァーノン(ジョニー・ウィトウォース)と再会し、薬の売人は辞めて製薬会社のコンサルタントを しているという彼に怪し気な薬を貰います。
一粒800ドルもするNZTという名のその薬は、脳を100%使うことができる効果があると聞き、これ以上失うものはないと思ったエディは試してみることにします。すると絶大な効果を発揮し、一気に本を作り上げた彼が出版社に持ち込むと編集者に大絶賛されます。
翌朝効果が切れ、ただの人に戻ったエディは、もっと欲しいと思いヴァーノンを訪ねます。交換条件で彼に頼まれた使いをして帰ると部屋は荒らされヴァーノンは殺されていました。警察に通報したものの、犯人の狙いがNZTと気付いたエディはヴァーノンの隠し場所から大量のNZTと金を見つけて自分のものにします。
NZTを常用し始めたエディは、本を書くだけでなく、外国語やピアノを習得し、株取引を勉強してヴァーノンの金を元手に資金を増やします。もっと大きな資金を手に入れるため、ゲナディ(アンドリュー・ハワード )から10万ドルを借りて短期投資で莫大な金額を稼いだエディは一躍時の人に。新しい友人のケヴィンから、大物投資家のカール・ヴァン・ルーン(ロバート・デ・ニーロ)を紹介してもらったエディは、最大規模の合併話を持ち掛けます。
リンディともよりが戻り、順風満帆に思えた矢先、コートを着た怪しい男に尾行され、さらに体に異変が起こり始めます。バーを飲み歩き、喧嘩をし、モデルの女性と肉体関係を持ちますが、その記憶は翌朝目が覚めると途切れ途切れではっきりしません。
カールとの面談中に、件の女性が殺されたニュースを見た彼は体調を崩して退出します。
薬について情報を得ようと、ヴァーノンの顧客リストに載った人物に電話したエディは、彼らが既に死亡しているか入院しているかだと知ります。メリッサと会ったエディは、彼女もNZTを飲んで体調を崩し、服薬を止めたのだと聞かされます。今も10分しか集中力が持たないなどの副作用に苦しんでいる彼女は、急に辞めると死に至るのでNZTを飲み続けながら減量するようエディに忠告します。
体調が悪化してリンディの職場に駆け込んだエディは、彼女に全てを告白し、薬を取りに行って欲しいと頼みます。薬は彼女の家に隠してあったのね。
NZTを持ってエディの元に戻ろうとするリンディをコートの男が追いかけてきます。助けを求めた男性たちを平然と殺して追ってくる男から逃れようと、エディに電話したリンディは、彼の助言でNZTを飲んで逃げ切りましたが、薬の凄すぎる効果を危惧します。エディが服用を止める気がないと知リ、リンディは彼に別れを告げます。
エディはゲナディに金の取り立てを受けた際、NZTを一粒奪われます。ゲナディのような男に目を付けられたらとことん搾り取られるのよね。それ以降ゲナディは金に加えてNZTを要求し始めます。エディはボディーガードを雇い、スーツに隠しポケットを作り、セキュリティ万全の高層マンションを買って身を守ろうとします。
カールに送った報告書が評価され、エディはアトウッドとの合併話の会合に出席を許されます。モデル女性の殺人容疑で警察に疑われているエディは、凄腕の弁護士・ブラントを雇い危機を脱することができました。
契約のサイン当日、アトウッドが倒れて病院に入院します。実は彼もNZTの常用者で、コートの男はアトウッドに雇われて薬を奪おうとしていたのでした。隠しポケットのNZTをブラントに盗まれ、ゲナディがマンションにで押し入るところで冒頭のシーンに。
残酷なゲナディにいたぶられながら殺される位ならと飛び降りようとしていたエディですが、まだNZTが残っている可能性を思いつき、必死に探し出します。そこへゲナディが押し入ってきて、目の前で溶かしたNZTを自分の腕に注射します。何とかゲナディを刺殺したエディは、流れ出た彼の血を飲んで復活すると手下を殺します。いきなり殺し合いになるし、血を飲むシーンはホラーのようです。
エディはブラントからNZTを盗み返します。
一年後。上院議員に立候補したエディをカールが訪ねてきます。製薬会社を傘下にしたカールはNZTを楯にエディを脅しますが、エディは拒否します。
エディは薬の欠陥部分を改良しNZTの服用を止めており、NZT無しでもその能力は喪われていなかったのです。再びリンディと復縁し、食事を楽しむ二人を映して終わります。
そんな都合よくいくんかいな?と突っ込みたくなる展開でしたが、元々のエディの能力が高かったのが勝因ということで😉