2023年6月30日公開 アメリカ 154分 G
考古学者で冒険家のインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)の前にヘレナ(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)という女性が現れ、インディが若き日に発見した伝説の秘宝「運命のダイヤル」の話を持ち掛ける。それは人類の歴史を変える力を持つとされる究極の秘宝であり、その「運命のダイヤル」を巡ってインディは、因縁の宿敵である元ナチスの科学者フォラー(マッツ・ミケルセン)を相手に、全世界を股にかけた争奪戦を繰り広げることとなる。(映画.comより)
考古学者で冒険家のインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)の前にヘレナ(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)という女性が現れ、インディが若き日に発見した伝説の秘宝「運命のダイヤル」の話を持ち掛ける。それは人類の歴史を変える力を持つとされる究極の秘宝であり、その「運命のダイヤル」を巡ってインディは、因縁の宿敵である元ナチスの科学者フォラー(マッツ・ミケルセン)を相手に、全世界を股にかけた争奪戦を繰り広げることとなる。(映画.comより)
「インディ・ジョーンズ」シリーズの第5作は前作から15年ぶり。
スティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが製作総指揮を務め、監督はジェームズ・マンゴールド、音楽は引き続きジョン・ウィリアムズが担当しています。
1944年。考古学者のバジル・ショウ(トビー・ジョーンズ )と一緒に、ナチスから古代遺産「ロンギヌスの矢」を奪い返そうとしていたインディは捕まってしまい、首を吊られそうになりますが、連合軍の空爆により逃げ出すことに成功します。
ナチスを追いかけて列車に飛び乗ったインディは、ナチス将校の制服で兵士たちを欺いてロンギヌスの矢を見つけますが、それは偽物でした。捕まって列車に乗せられていたバジルを助けたインディは、数学者のユルゲン・フォラー博士が発見したアルキメデスの運命のダイヤル/アンティキティラ(半分に欠けている)を奪い、ウェーバー大佐(トーマス・クレッチマン )を倒して列車から運河に飛び込み難を逃れました。
1969年
インディは息子のマットが軍隊に入り戦死したことで妻マリオン(カレン・アレン )と不仲となり離婚協議中です。ハンター校の教授を定年引退 した日、彼の前にバジルの娘ヘレナが現れ、
運命のダイヤルに興味を持っていると話します。インディはかつてこのダイヤルに魂を奪われてしまったバジルからダイヤルを取り上げましたが、その際バジルからこれを必ず処分するよう頼まれていました。でも破壊せずに保存していたのね。
大学の倉庫で保管していた運命のダイヤルをヘレナに見せている最中に、CIAのメイソン捜査官(シャウネット・レネー・ウィルソ) とフォラー博士の部下に襲われます。馬に乗ってNYの町を駆け抜ける姿が往年のインディに重なります。(メイソンは後にあっさり殺されてしまうので存在意義が?でしたが。😔 )
「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」に登場した盟友サラー(ジョン・リス=デイビス)に助けられたインディは、ダイヤルを持って逃げたヘレナを追いモロッコに向かうと、ヘレナがダイヤルを競売にかけている場に乗り込みますが、同時にフォラー博士たちもやってきて、争奪戦の末、フォラーに奪われてしまいます。ヘレナが可愛がっている少年テディ(イーサン・イシドール )が加わり、トゥクトゥクでの追走劇が繰り広げられます。
運命のダイヤルの残り半分の手がかりを探してエーゲ海に向かった3人は、インディの旧友で潜水士のレナルド(アントニオ・バンデラス)に協力を求めて、深い海へ潜り沈没船から石板を見つけます。この時無数のウツボに襲われますが、蛇嫌いなインディが海でも災難に見舞われるんですね。
しかし、船に上がるとフォラーたちが待ち構えていて、レナルドが撃たれてしまいます。(アントニオ・バンデラスが演じていたとはエンドロールまで気付かなかった~!出番少ないしあっさり殺されちゃったしなぁ)石板の古代文字の謎解きをすると見せかけたヘレナが隙を見てダイナマイトに着火して爆発させ、混乱に乗じてインディたちはフォラーが乗ってきた船で脱出します。
蝋で覆われた石板に酒をかけて燃やして浮かび上がったのはシチリア島の洞窟です。3人はシチリア島へ到着しますが、テディがフォラーたちに捕まってしまいます。インディとヘレナは彼らより先にダイヤルを見つけようと洞窟へ向かい、ムカデや蜘蛛(シリーズに何度も登場しましたね)やメタンの罠を潜り抜けて奥の部屋に辿り着き、アルキメデスの遺体が入った棺を発見しますが、棺には飛行機のプロペラ様の模様が刻まれ、遺体の腕には腕時計がはめられていることに驚きます。それはダイヤルにより時を超えたことを意味していたからです。
そこにフォラーたちが現れてますが、隙を見て逃げ出していたテディが加勢するも、逃げる途中でインディが肩を撃たれ捕まり運命のダイヤルも奪われてしまいます。
負傷したインディを乗せた飛行機の中で、フォラー=ユルゲン(ナチの残党)は、二つのダイヤルを組み合わせて完全なものとします。運命のダイヤルとは、時空の歪み(ワープホール)を示す装置だったのです。ユルゲンの目的は、1939年に戻りナチスに勝利をもたらすことでした。この飛行機にヘレナも乗り込んでいました。(フォラーたちを追ってきたヘレナがバイクで離陸しようとしている飛行機の車輪に飛び乗るというアクロバットを披露しています)テディも小型機を運転して後を追います。(ヘレナが競売している場面で見張り役のテディが操縦の真似事をしているのが伏線になっていました)
時空の裂け目に突入しようとするユルゲンに、インディは「アルキメデスは大陸大移動を知らなかったから思い通りの年代には行けない」と指摘しますが、既に遅く飛行機は裂け目を抜け、紀元前218年のシチリア上空に。ローマ兵の攻撃をアルキメデスは投石器などの発明を駆使して対抗しています。飛行機をドラゴンと思い込んだローマ兵に攻撃され、飛行機は墜落。ユルゲンたちは死亡しますが、インディとヘレナはパラシュートを使って助かります。アルキメデスが死んだユルゲンから腕時計を外すのですが、この腕時計が洞窟の遺体が着けていたものです。
テディの操縦する小型機は無事で、一緒に帰ろうとするヘレナに、インディは考古学者の夢だと言ってここに残りたいと言い張ります。でも本心は、妻子のいない孤独から逃げ出したい気持ちもあるのよね。
そこへやってきたアルキメデスにも残りたいと言うインディを、ヘレナは「貴方の要る場所はここじゃない」と殴り倒して連れ帰ります。
(アルキメデスは予めこの年代に飛ぶよう設定していたようで、彼の狙い通りに飛行機がローマの艦隊を駆逐してくれました。)
意識を取り戻したインディは自室にいることに気付きます。そばにはヘレナやサラーがいて、テディとマリオンもやってきます。気を利かせたヘレナたちが部屋を出ていくと😁 、マリオンはインディに、肘や頭を指しながら「ここは痛くない」と言って、そこにキスさせますが、このエピソードは『レイダース/失われたアーク』でマリオンがインディにキスしていた逆バージョンですね。
他にもシリーズのオマージュがちょこちょこ登場して楽しませてくれました。テディの役割は、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』 のショートを連想させます。バイクで列車に飛び乗ったり、馬で地下鉄の線路を走ったり、モロッコでのカーチェイスなどアクションシーンもハラハラドキドキで、二時間半の長さを全く感じさせませんでした。
ラストで、干してあったインディの帽子がさっと部屋に消えますが、それは年を取り、息子を亡くし妻とも距離が出来て人生に飽いていた彼が再び生気を取り戻したこと=冒険家としての復活を意味しているのかな?😀
とはいえ、これがシリーズ完結編になるのでしょうけれど。