JR東海 御殿場線 下土狩(しもとがり)駅
(静岡県駿東郡長泉町)
本宿用水 トンネルの入口
慶長8年(1603)、当時の領主、興国寺城主 天野三郎兵衛康景が黄瀬川から取水して本宿耕地へ流下させるようにした灌漑用水路で、トンネルだけでも長さが280間(509m)あった。ここはそのトンネルの入口である。
その後、安政の大地震(1854)が起こり、これは陥没大破した。そこで領主に懇願して金230両を下げ渡してもらい、また、借金をしたうえ、下土狩村にも再びトンネルを掘る了解を求めた。こうした技術面・財政面での困難を克服し、新規掘り返した結果、383間(696m)のトンネルになっている。
長泉町教育委員会
世界かんがい遺産 本宿用水
令和五年十一月四日登録
本宿用水の取水口
鮎壺の滝のすぐ上流側です。
トンネル入口までの用水路に、小魚が泳いでいました。
トンネル内に、目が退化した魚はいないかな