ニューイヤー駅伝は、旭化成が26回目の優勝
1区の長嶋幸宝(そなた)選手の区間賞が勢いをつけた
全日本実業団対抗駅伝 旭化成、5年ぶりV
日本経済新聞 1月3日より
全日本実業団対抗駅伝は1日、前橋市の群馬県庁前を発着点とする7区間、100kmに37チームが参加して行われ、旭化成が4時間47分32秒で5年ぶりの優勝を果たした。
歴代最多の優勝回数は26度となった。2年ぶりの制覇を狙ったホンダが8秒差の2位、昨年王者のトヨタ自動車が3位だった。
旭化成は1区の長島幸宝が区間賞に輝くなど、安定した走りで上位を維持。2位で迎えた最終7区で井川龍人がホンダを捉えて逆転した。
GMOインターネットグループが4位で、SUBARUが5位で続いた。
パリ五輪マラソン6位の赤崎暁を擁する九電工は11位だった。
熾烈なメンバー争い、力に
宗総(そうそう)監督「チームワークの勝利」
過去にないほどの熾烈なメンバー争いが旭化成の覇権奪還に繋がった。名門を築いてきた宗猛(弟の方)総監督は「ぎりぎりまで悩んでが、それだけチーム状態が良かったということ。チームワークの勝利だ。」と胸を張った。
2年連続1区の20歳、長嶋が勢いづけた。昨年は転倒で遅れる悔しさを味わい「今年に懸ける思いは誰よりも強かった」。
有力選手との争い(三浦龍司や吉田裕也)を制して先頭に立つと、外国人選手を起用できる短い4区を除き、全員が区間6位以内でつないだ。
見せ場は12秒差の2位で迎えた最終7区だ。井川はホンダの中山に5キロ手前で追い付くと、その背後で10キロ近くぴったりマーク。スピードで上回る井川は「確実に勝つには持ち味を生かせる距離まで持っていくのが最善」と冷静だった。残り約500メートルで猛然と仕掛け、狙い通りに振り切った。
勝った方はいいけど、抜かれた方はこれだから、アンカーはイヤだね。
日本経済新聞 12月31日より
大学女子選抜駅伝 立命大6度目V
全日本大学女子選抜駅伝は30日、静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社前から富士総合運動陸上競技場までの7区間、43.4キロで争われ、立命大が2時間21分9秒ねの大会新記録で7大会ぶり6度目の優勝を果たした。
前回大会で名城大に抜かれた最多優勝回数に並び、10月の全日本大学女子駅伝と合わせて2冠を達成した。
4区の山本ゆうみが区間新記録を樹立してトップに浮上。3位に順位を落として迎えた6区の福永楓花が区間新の走りで先頭を奪い返した。
大東大が2位で、日体大が3位。注目選手の不破聖衣来を擁する拓大は4位、7連覇を狙った名城大は8位だった。