上巻の表紙 装画
「川中島合戦図屏風」
「真田幸隆像」「真田昌幸像」
下巻の表紙 装画
「大坂冬の陣図屏風」
「真田幸村像」 幸隆像に昌幸像も有ります。
上田城と砥石城に行きたくなりました。
あとがきより 一部抜粋
世の中は理不尽なことだらけである。その理不尽に対して、たいていは文句も言えず、黙り込んでしまう場合が多い。
人が生きていくにはたしかにがまんや辛抱は大切である。がまんや辛抱ができない人間は、結局、何事も為すことはできない。
だが、ときには、覚悟を決めて、何かに立ち向かわなければならないときもある。それは、自分の誇りを守るときだと私は思う。
「表裏比興の者」と言われながら、真田氏を一地方の土豪から大名に成長させた昌幸。それと対照的に「義の人」と言われる幸村。おのれの筋をつらぬいたという一点で、じつは似た者どうしの父子であるのかもしれない。
火坂雅志