名古屋に住む妹と、地下鉄のホームで待ち合わせて
名古屋城へと向かったのは、昨日の午前10時。
平成中村座には、開場時間の10時半に到着。
芝居小屋で歌舞伎を鑑賞するのは、初めてである。
幕の内弁当とお茶を買い、ごった返す人込みをかき分け
小屋の入口へと向かう。
前から9列目というなかなかに、いいお席だ。
江戸時代の芝居小屋にタイムスリップ・・・
って、映画やテレビでしか知らないけれどね。
幕開けは「壽曽我対面」・・・曽我兄弟の仇討の名場面である。
血気盛んな弟・五郎と繊細な兄・十郎の対比が見事だ。
お目当てのひとり、七之助は、傾城・大磯の虎役、
ため息が出るくらい美しい!
勘九郎は、小林朝比奈役・・・
元の顔は全くと言っていいぐらいわからないのは
ちょっと残念。
見せ所では、柝の音(きのね)が小気味よく舞台に響き渡る。
あ~・・・いいねぇ・・・
ちなみに、宮尾登美子の小説「きのね」は
11代目の市川團十郎の妻である千代が主人公。
さて、幕間に広げた幕の内弁当
これがまたおいしい!
二幕目は、封印切。
40数年前、京都の南座の顔見世で
二代目・中村鴈治郎の「封印切」忠兵衛を見たのが、
わたしの歌舞伎デビューである。
今日は、4代目の鴈治郎が忠兵衛を、梅川を七之助が演じた。
最後の演目は「お祭り」・・・勘九郎の粋でいなせな鳶頭が
舞台せましと踊りまわる。
最後に後ろ幕が切って落とされると
本物の名古屋城が現れるという趣向だ。
実は、数えきれないぐらい名古屋へ足を運んでいるが
名古屋城へ入ったのは今日が初めて・・・
歌舞伎の後は、復元された本丸御殿を見学。
服部半蔵忍者隊に出会って一緒にパチリ・・・
あんたは、こどもか!
いやいや、おのぼりさんです・・・