雨の中、市役所へ向かおうと車に乗った。
エンジン全開、ワイパーを作動。
ビロ~ン・ビロ~ン・ビロ~ン・・・
ワイパーが動くのに合わせ、黒いモンがフロントガラスを
行ったり来たり・・・
左側のワイパーのゴムが半分ほど垂れ下がっていたのである。
こんなん、ワイパーやのうてハンパーやんか!
と、ツッコミを入れながらとりあえず、いつもの
ガソリンスタンドへむかった。
右側は大丈夫かな・・・と、みてもらったら
こっちも伸びてますよ・・・
で、結局、両方とも交換してもらった。
ついでに、運転席側のドアのビロ~ンと伸びきっていて
ドアの開け閉めがスムーズにいかなくなっていた
ゴムパッキンも、元のあるべき場所に押し込んでもらった。
こっちのゴムも、またすぐビロ~ンとなりますね。
そうかぁ・・・でも大丈夫。
直し方、わかったから・・・当分のあいだ自分で修理できるから。
子どものころから、職人さんの仕事を見ているのが好きだった。
台所をなおしている大工さんが、板をかんなで削るとこ、
口に含んだ釘を、プッと1本ずつ取り出すとこ、
墨ツボと糸で、ピシッ! と板に印をつけるとこを飽きもせず、
黙ってみていた。
1日中、つきまとってるもんだからある日、
大工の親方が
「嬢ちゃん、大工になりてぇんか?」と聞いてきた。
「別に・・・見とりたいだけ」
門前の小僧は、習わなくともすこしは技を習得できるのだ。
魚をじょうる(さばく)のだって、
行商のおばちゃんの見様見真似だ。
ここ何年も、障子や網戸の貼り換えはやっていないが
これもお得意だった・・・いまは完全になまけもんだけど。
昔話ばっかりするのは、歳を取った証拠!
を、実証している今日この頃である。