能には、亡霊がつきもの・・・
ツレの旅人とシテの亡霊、狂言方で成り立つ舞台だ。
コロナのせいで、公演が来年になった
「未練の幽霊と怪物」は、能の形式をとりいれた劇。
今日は、午後4時からパソコンで
その「未練の幽霊と怪物」のリモート劇を観た。
オンラインでの稽古をかさね、顔を合わせることなく
つくられたというが、まさに能舞台を観ているようだった。
ちょっと画面が小さかったけれど・・・
怪物は「敦賀」のもんじゅが題材である。
夢の原子炉・・・見果てぬ夢・・・そして廃炉・・・
夢のもんじゅの亡霊を、いまだに追い続けている敦賀の街。
もんじゅの亡霊は、まさにわたしたち自身なのだ。
狂言方を務めた片桐はいりさんのセリフ回しには
鳥肌がたった。
リモート劇と言う新しい形式と能が不思議な世界観を
醸し出していて思わず引き込まれてしまった。
来年の本番をぜひ、観たい!