裁判所に足を運ぶ・・・なんてことは
庶民にしたら そうそうあることではない。
わたし自身も
新聞に隣の土地の公告が出るまで、
裁判所になんかいったことはなかった。
家族で話し合ったところ隣の土地を
手に入れよう! となって
入札におもむくことになったんだけれど
誰も行きたがらず わたしが行くことに・・・
それが生まれて初めての裁判所デビューだった。
そして東北大震災によって
フクシマの事故が起きるまで
裁判所とは縁のない生活を送っていた。
わたし自身、原発の恩恵で
生きてきたことを自覚していたし
「見ざる聞かざる言わざる」で
ずっとスルーしていた。
だから、市議選で市民から
「原発はどう思っているんだ?」と
聞かれると明確に答えられない自分がいた。
フクシマの事故がおきた年は
4月に統一地方選があり
市議選の選挙もあった。
わたしが「脱原発」を
訴えるようになったのはその時からだ。
関西電力を相手取った訴訟の
原告にも名前をつらねた。
そして福井地裁で行われた原告側の
意見陳述も行った。
そのときの裁判官が
樋口英明裁判長だった。
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福井地裁での原告「勝訴」の判決は
今も忘れられない・・・
退官されたあとは、脱原発の集会などで
講演会を続けてる姿をお見かけしたこともある。
裁判所での厳しいまなざしと違う
やさしいふんいきでのお話は
聞いている人たちの心を打つ。
樋口さんのような裁判官が
増えてくれることを
祈りながら・・・
今夜はこれから
「イチケイのカラス」のドラマを観ます。