小学校へあがる前、
幼なじみの和子ちゃんと
薫ちゃんとわたしは、市バスに乗って
さみどり幼稚園に通っていた。
薫ちゃんは体格がよくて
チョットぽっちゃりした色白の男の子だった。
その当時、薫ちゃんはおかあさんのことを
「ママちゃん」と呼んでいた
ええしのボンだったのである。
わたしが生まれて初めて
シュークリームに出会ったのも
薫ちゃんちだった。
ママちゃんがおやつに出してくれたのが
小堀菓舗のシュークリーム。
どうやって食べたらいいのかさえわからなかった。
で、かぶりついたとたん、クリームが
口の周りや両手にあふれ出し
わたしは、パニックになってしまった。
そう・・・わたしにとっては未知との遭遇!
世の中にこんなおいしい
お菓子があるんだ!
その薫ちゃんは大学を卒業後
20代の若さで 天に召されてしまった。
いまでも小堀のシュークリームを食べると
薫ちゃんとママちゃんを想いだす。
なつかしい富貴町(相生町)の街並みも・・・