小浜のいづみ町商店街は、鯖街道の起点の一つ。
数年前までは、土日になると観光客があふれかえり、
お目当ての食堂は行列ができていたというのに・・・
舞鶴若狭道が開通した後、なお一層さびれたようだ。
高速道路とうまく結びついた「道の駅」はどこもかしこもいっぱいなのに、
昔からある商店街は、きょうも人っ子ひとり歩いていなかった。
朝の連ドラ「ちりとてちん」やオバマのブームもすぎてしまえば、
看板の文字さえ寒そうだ。
「道の駅」も今はブームなのかもしれないけれど、
いつか飽きられてしまうときがやってくる。
少子高齢化のうえ、若狭地方には15基の原発がある。
再稼動すれば、経済が活性化するというけれど、
それは狭い地元の中でのおはなしであって、
若狭の市町に移住してでも住んでみたいという人は、きっといない。
原発は実は街づくりの足かせにもなっているという事実と向き合う時だと思う。