金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 阪神大賞典・スプリングS・ファルコンS・フラワーC・若葉S(L)

2023-03-20 04:48:50 | 競馬

 まずは土曜日のファルコンS勝ったのは、デクラレーションオブウォー産駒タマモブラックタイ好スタートから4番手追走へ。逃げたウメムスビの前半3ハロンのラップは34秒8直線に入るとまず、2番手からアームズレインが先頭に立ちますが、その内側からタマモブラックタイが抜け出します。包まれて仕掛けが遅れたシルバーステート産駒カルロヴェローチェが鋭く迫ってきますが、これをハナ差だけ凌いで勝利。重馬場の勝ちタイムは1分22秒6。2着カルロヴェローチェから3馬身差の3着には、後方から追い込んできたタリスマニック産駒サウザンサニー、1/2馬身差の4着には、中団から差してきたパゴ産駒ミルトクレイモー

 勝ったタマモブラックタイは、嬉しい重賞初勝利新種牡馬デクラレーションオブウォーも産駒のJRA重賞初勝利となりました。最内を突いた幸騎手の好騎乗が勝因。

 2着に敗れたカルロヴェローチェは、1番強い内容でした。ここは惜しくも負けましたが、賞金を加算できたので、本番のNHKマイルCへの出走権は確実になりました。大本命ドルチェモアよりもレースの幅が広い分、チャンスは上かもしれません。シルバーステート産駒初のGⅠ勝利となるか⁉

 

 次はフラワーC勝ったのは、ハービンジャー産駒エミュースタートで出遅れて、最後方待機で脚を溜めます。逃げたパルティキュリエの前半1000mラップは1分2秒5と、不良馬場としては流れる展開に直線に入るとまず、3番手からガンランナー産駒パルクリチュードが先頭に立ちますが、外からキタサンブラック産駒ヒップホップソウルと、大外からエミューが鋭く伸びてきます。坂の手前で、大外のエミューが抜け出して1/2馬身差で勝利。雨の不良馬場の勝ちタイムは1分53秒2。2着にはヒップホップソウル、1馬身1/4差の3着にパルクリチュード、1馬身差の4着には、4番手からゴールドシップ産駒ゴールデンハインド

 勝ったエミューは嬉しい重賞初勝利スタートの出遅れも結果的には良し。また、不良馬場になったのも、この馬には好都合でありました。小柄な馬ですが、重い馬場を苦にしませんので、オークスが雨になったら、この馬を狙うのが良いかも

 2着ヒップホップソウルも、結果的には後ろから行ったことが功を奏しました惜しかったのは、前々から3着に粘ったパルクリチュードけしてダート馬ではなく、マイル路線で活躍できるパワー型の素質馬だと思います。もし、NHKマイルCに出走できるようになると面白い存在になると思います。

 

 そして若葉S(L)勝ったのは、シルバーステート産駒ショウナンバシット好スタートから3番手追走へ。逃げたシルバーステート産駒ラスハンメルの前半1000mラップは1分4秒0と超スローに直線に入ると、逃げるラスハンメルが加速して、そのまま押し切りに入ります。3番手からショウナンバシットがこれを追いかけて、ゴール前でようやくハナ差だけ前に出て勝利。稍重の勝ちタイムは2分2秒7。2着ラスハンメルから1馬身1/4差の3着には、5番手から差してきたキズナ産駒ティムール

 勝ったショウナンバシットは、展開に恵まれなくても、粘り強くキッチリ勝ち切ったところを評価切れ味はありませんが、消耗戦になりやすい本番の皐月賞でも、前々から粘り込む競馬が出来れば面白い存在になると思います。果たして、この馬こそがシルバーステート産駒の初GⅠ制覇を成し遂げるのか⁉

 2着のラスハンメルは、さすがに本番では厳しいと思います。1番人気で4着に敗れたハーツコンチェルトは、超スローペースに終始引っかかる素振りを見せており、ここは参考外で良いと思います。

 

 日曜日の阪神大賞典勝ったのは、ディープインパクト産駒の4歳牡馬ジャスティンパレス好スタートから3番手追走を選択。逃げたアフリカンゴールドの前半1000mラップは1分4秒9の超スロー。結果的にラスト1000mが57秒9というロングスパート合戦となる流れになりました直線に入るとまず、逃げるアフリカンゴールドの外から、キズナ産駒ディープボンドとスクリーンヒーロー産駒ボルトグフーシュの2頭が並びかけてきます。しかし、その直後に、狭くなった内側2頭目のスペースをこじ開けて、ジャスティンパレスが抜け出します。そのまま後続に1馬身3/4差をつけて快勝。良の勝ちタイムは3分6秒1。2着にはボルトグフーシュ、クビ差の3着には5番手から差してきたノヴェリスト産駒ブレークアップ、クビ差の4着は逃げたアフリカンゴールド、1馬身1/4差の5着にディープボンド

 勝ったジャスティンパレスは、神戸新聞杯に続いてGⅡ2勝目。プラス16㎏も成長分で、次はGⅠ獲りに挑みます。今回は、内側で脚を溜めることができたことがロングスパート合戦を制する勝因になりました。ルメール騎手とのコンビであれば、切れ味が活きる京都の天皇賞春も視界良好天皇賞の大本命に躍り出たと思います。

 2着のボルトグフーシュはベストのレースをしましたが、それ以上にジャスティンパレスのルメール騎手が上手かったということ。本番に向けて良い試走になりました。3着のブレークアップも地力を見せることができました4着に逃げ粘ったアフリカンゴールドも、ラストのロングスパート合戦に耐えたことは褒められるべき5着にディープボンドは、少し太め残りだったことがラストの減速の原因。次はギリギリに仕上げてくると思いますので、ここは参考外で良いと思います。

 

 ラストはスプリングS勝ったのは、ロードカナロア産駒ベラジオオペラ中団待機で脚を溜めます。逃げたグラニットの前半1000mラップは59秒3と、重馬場としてはハイペースに直線に入ると逃げ粘るグラニットの横からマインドユアビスケッツ産駒ホウオウビスケッツが先頭に立ちますが、すぐに大外からベラジオオペラが突き抜けて、そのまま1馬身1/4差をつけて快勝。重馬場の勝ちタイムは1分48秒9。2着ホウオウビスケッツから3/4馬身差の3着には、中団から追い込んできたシルバーステート産駒メタルスピード、1/2馬身差の4着には逃げたグラニット

 勝ったベラジオオペラは、これで無傷の3連勝で重賞初制覇本番の皐月賞の最有力候補の1頭として名乗りを上げました。距離延長も問題なさそうです。

 2着のホウオウビスケッツも良い内容で本場切符を手に入れました。馬場を問わずに確実に結果を出していますので、本番でも期待できます。3着のメタルスピードは、勝ち馬を追いかけて、馬場の内側を選択したことがラストの伸びの差になりました。この馬も本番では無視は禁物でしょう。4着グラニットは、自分で厳しいペースを作っての4着ですから惜しいレースでした。

 


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