金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【パリ五輪 閉会式】 我々老夫婦は、ミッシェル・ポルナレフの登場を待ちに待っていたが・・

2024-08-13 01:56:49 | オリンピック・パラリンピック

 パリ五輪が閉幕しました。

 

 月曜日の早朝は、パリ五輪の閉会式をワタクシ共老夫婦も楽しく観させて頂きました

 ところで、我々老夫婦としては、厳粛な雰囲気の開会式では、フランス所縁の「愛の賛歌」をフランス系カナダ人のセリーヌ・ディオンが厳かに歌い上げて感動を呼んでいましたので、開放的な閉会式では、もっと明るくリズミカルなフランス所縁の歌手が出演してくるだろうと。

「そりゃ、フランスのミュージシャンと言えば、ミッシェル・ポルナレフでしょう!」

「やっぱり、『シェリーに口づけ』だよね⁉」

 などど盛り上がっておりました。

 

 各国国旗に続いて、各国のメダリストが続々入場したあと、さまざまなパフォーマンスが繰り広げられて、いよいよミッシェル・ポルナレフか!と息を呑んで待っていると、これが何とトム・クルーズ・・

 何でアメリカ人が・・と思ったら、そうか、次はロサンゼルス大会だからアメリカ人による喧伝タイムもあるのかと合点。

 じゃ、このあとが『シェリーに口づけ』かと思いきや、

 

 今度は、バッハ会長が登場してきて、

「いよいよ、ワタクシの最後のお勤めであります」と宣言して、聖火を消火するイベントに。

 そして閉幕となりました。

 

 

「ミッシェル・ポルナレフ、出てこなかったね・・」と嫁が呟くと、

「考えてみれば、もういい歳だろうから、家から動けないのかもね」とワタクシ。

 

 世界の片隅では、ミッシェル・ポルナレフの登場だけを楽しみに、パリ五輪の閉会式を見届けた老夫婦がいることを、ここに記しておきたい

 

 

 


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【誤解の根源】 そもそも五輪は平和の祭典 アスリートの実力NO.1を決める場に非ず⁉

2024-08-07 03:07:01 | オリンピック・パラリンピック

 昨日の続きであります。

 

 昨日の当blogの記事を読んでくれた各方面の友人から、「とはいえ、五輪は各競技の世界チャンピオンを決める大会。『公平かつ正確な審判の仕組み』を早急に整えなければならないとの想いが『騒ぎの根源』にある」という意見を頂きました。

 確かに、「そうした想いが爆発したことによりネットが荒れたのはそのとおり」だと思います。

 

 ただ、この点でもワタクシには以下のような違和感があります。すなわち、

 4年に1回の一発勝負だけで、本当に実力世界一が決められるのだろうか?という違和感であります。

 

 例えば、アルペンスキーやノルディックスキーのジャンプや複合競技では、「オリンピックで決まるのはオリンピックチャンピオンであり、実力世界一を決めるのは、年間15~20試合以上開催されるW杯である」という不文律があります。オリンピックはオリンピックで大切な場として認知はされていますが、スキー競技の実力NO.1を決めるのは、あくまでW杯での年間を通じた総合順位。オリンピックチャンピオンは当然ながら尊敬されますが、それよりも「W杯総合チャンピオン」こそが世界一の称号として相応しいと考えられています。

 この背景には、4年に1回の一発勝負だけでは「運不運」の要素が大きすぎるとの共通認識があります。

 MLBや日本のプロ野球が、年間140試合以上も費やしてようやくチャンピオンチームを決める仕組みであるのも同じ理由です。野球という競技は、一発勝負で優劣を決することが難しい競技であることは皆が思うところ。ちなみに、あのWBCはWBCで意義は認められてはいますが、所詮ほぼ一発勝負の大会ですから、運不運の大会であると考えられています。むしろ、WBCは世界に野球を普及させる目的で実施されている「祭典」ですので、だからこそ各国のスター選手が「野球への恩返しのために、開幕前の1か月間だけボランティア活動として参加」してくれているです。

 

 オリンピックは、そもそも「平和の祭典」であります。全世界からスポーツ選手や審判や運営委員が集まって、皆でルールを決めて、皆で運営して、世界中の人々が競技を楽しむためのお祭りとして開催されたのが始まり。この時ばかりは、政治や地域紛争のことは横に置いておき、スポーツが持つ「世界を一つにする力」をフルに活用して、他国および他国の国民も尊重する心を取り戻す場として開催されたのであります。

 それが何時からか、国家が国家の威信を誇る場に変わってしまい、オリンピックは国民の国家忠誠心を煽る場と化してしまいました。

 

 「オリンピックは平和の祭典」であり、「実力NO.1を決める大会ではない」と世界中であらためて共通認識が持てたら・・

 「国家間でメダルの数を競い合う場ではなく」、むしろ、「スポーツ競技の素晴らしさを世界中の子供たちに伝えるための場」だと共通認識が持てたら・・

 

 今回のようなネットで誹謗中傷トラブルが起こることもなくなりますし、五輪の放映権が天文学的な値段で取引されることもなくなり、延いては五輪誘致で金銭スキャンダルが起こることもなくなると思います。

 


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【五輪でネットが荒れる】 世論を煽っているのは誰⁉ マスコミとしての矜持はないのか!

2024-08-06 01:37:08 | オリンピック・パラリンピック

 五輪が始まると案の定、

 「誤審だ!」「素人審判団を追放せよ」「誤審で勝った外国人選手は恥を知れ」

 などと世論が荒れ狂い、それがネットを通じて世界中に飛び回ります。この事態は国家間の国民同士の罵り合いを生むだけでなく、当事者である選手・審判員とその家族を傷つけ、彼らの身に危険さえも生じさせる結果になります。

 

 

 もともと「民意」とか「世論」というのは、熱しやすく冷めやすいシロモノ。歴史を紐解けば、戦争のトリガーは大抵が「熱くなり過ぎた世論」。そして、それを煽るのが性質の悪いマスコミであります。ちなみに、教科書では「戦争を生んだのは、当時の権力者=政治指導者」という風に書いてありますが、すべて敗戦国の政治指導者(既に死亡している)の責任にしてしまえば、丸く収まるからそう教えることにしているだけで、いつの時代も、開戦の最終的なトリガーは「熱くなり過ぎた世論」「それを煽ったマスコミ」と考えて差し支えないと思います。

 

 それと同じことが、パリ五輪でも発生しています。

 

 例えば、「柔道の××選手の失格はおかしい!」と日本の視聴者数人がSNSで騒ぎ始めると、それを擁護するようなネットニュースがすぐに流れますネットニュースは、そういう記事を書いておけば、同じ心情にある日本人が数多くアクセスしてくれることを狙って記事を流すわけですが、その記事を読んで初めて「日本人選手が誤審被害にあったらしい」と誤認してしまう読者が多数発生します。この読者は、実際には柔道中継を観ていないにも関わらず、ネットニュースを鵜吞みにして「審判団がけしからん!」と、さらにSNSで激しい口調の見解を拡散したりします。

 このようなプロセスを経て、日本国中であっという間に、「五輪の素人審判は追放せよ」「誤審により勝てた外国人選手は恥を知れ」と盛り上がることになります。たった1時間か2時間で「鬼畜米英!」「神国ニッポン‼」みたいなシンプルかつ短絡的な言葉によって、国内世論が辛辣で極端な見解に染まっていくことに。

 

 本来のマスコミの役割は、正確な事実を伝えること熱し過ぎた世論を冷まして冷静な判断を促すこと

 

 にも拘わらず、アクセス数を増やしたいが故に、「過激な意見」「過激な反応」を寄せ集めて、さらに火を点けるような報道行為に出るケースが散見されています。

 また地上波TVのコメンテーターの中にも、このネットニュース同様に「熱くなり過ぎた世論をさらに煽るような言動」を繰り返す人たちが数多く存在しています。この人たちも、とりあえず今現在の国民世論に阿って、少しでも視聴率を上げようと努めているに過ぎませんが、これがどれだけ世の中に悪影響を及ぼすのかを全く考えていません。

 

 ネットニュースの当事者および地上波TVのコメンテーター等に申し上げますが、あなた方もマスコミの端くれでしょう。マスコミとしての矜持はないのでしょうか。

 アクセス数や視聴率をアップさせること以上に、大切な役割があなた方にもあることを忘れないで頂きたい。

 

 


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【え⁉】 五輪競泳で「平泳ぎ」と「バタフライ」を同日に制するなんて・・記憶にない!

2024-08-02 00:09:39 | オリンピック・パラリンピック

 パリ五輪の競泳競技で、ビックリ仰天の大偉業が成し遂げられました。

 地元フランスのレオン・マルシャン選手が現地7月31日、男子200mバタフライと男子200m平泳ぎの同日制覇を成し遂げてしまいました

 

 

 これが大偉業である理由は2つあります。

 

 第1に、競泳競技で「平泳ぎ」と「バタフライ」は対極にある泳法のため、使う筋肉が全く異なること

 もともと「バタフライ」という泳法は「平泳ぎ」から生まれたものではありますが、今となっては対極にある泳法だと言えます。すなわち、競泳競技の中でほぼ同じ筋肉を使うのは「自由形(クロール)」「バタフライ」上半身の強靭な筋力と、両脚で水面を叩く推進力が共通点。その次に近いのが「背泳」で、これも上向きか下向きかの違いだけで、上半身の強靭な筋力とバタ脚の推進力が共通点敢えて違いを言えば、腕を掻く回転が逆であることとバセロキックがあるため、より身体の柔軟性が求められること。一方「平泳ぎ」は、腕の掻き方も、脚の使い方も、全く異なる世界使う筋肉が異なる上に、必要な筋肉の柔軟性の場所も全く別世界の泳法となります。

 なお、「自由形」「バタフライ」の選手の典型的な体型が『上半身筋肉モリモリのマッチョ』であるのに対して、「平泳ぎ」の選手の体型が『比較的スラッとした柔軟なシルエット』であるのはそれが理由。

 

 第2に、パリ五輪では男子200mバタフライの決勝と男子200m平泳ぎの決勝が、わずか1時間半の間に行われたこと

 五輪競泳の日程は、もともと非常にタイトではありますが、さすがにこの2種目の決勝を同時に泳ぐ選手はいないことを前提に日程が組まれたのだと思います。しかも、200mバラフライという競技は、競泳の中でも最も疲れ=乳酸が溜まるレース。この状況を跳ねのけて、2レースともにオリンピックレコードで優勝したことは「驚異的」と言わざるを得ません。

(あとで分かったのですが、当初は「男子200mバタフライ決勝」の直後に「男子200m平泳ぎ決勝」が行われるスケジュールだったそうです。これをフランス水泳連盟が働きかけて、何とか1時間半のインターバルを入れてもらったとのこと。開催5か月前の時点で、マルシャンの同日二冠の可能性をフランス水連が確信していたのですね!)

 

 まぁ、例えが悪いかもしれませんが、競馬の世界で言うと、まず土曜日に中山大障害を勝ったあとで、翌日の有馬記念も制してしまうようなもの。同じ競馬と言っても、障害レースと平場レースは全く異なる適性が求められるものですが、これを短期間で同時に成し遂げるという意味で、

このバタフライ・平泳ぎの同日二冠制覇」は、「中山大障害・有馬記念の連日二冠」と同じくらいの大偉業と言えると思います。

 

 


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【パリ五輪】 メダリストが表彰式で手にする細長い筒 「パリ五輪 記念ポスター」だった!

2024-08-01 03:56:19 | オリンピック・パラリンピック

 連日、熱戦が続いているパリ五輪

 つい、夜中までTVを観過ぎて、翌日の勤務中に眠気が襲ってくることもシバシバでありますが、TVで表彰式を観ていて気になるのが、メダリストが受け取っている「細長い筒」

 

 あれはいったい何?

 

 と思っていたら、ネットニュースで報道されました。何と、パリ五輪の記念ポスター!

 

 

 パリ出身のイラストレーターであるウーゴ・ガットーニさんが、およそ4カ月間、2000時間もの時間を費やし制作したものとのこと。ポスターにはエッフェル塔やセーヌ川、また街の中心部でスポーツイベントが開催され、スケートボードやサーフィン、今回競技スポーツとして初採用された「ブレイキン(ブレイクダンス)」などの競技が行われる様子も描かれています。

 

 確かに、このポスターであれば、メダルと共に、部屋や居間に飾れますので、選手たちにとっては大切な思い出の品になると思います。

 さすが、フランス人の考えることはオシャレであります!

 

 


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