金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【日本株式はいったんリスクオフ】 高値から約10%下落 ここからが絶好の買い場⁉ 

2024-07-31 03:20:20 | 金融マーケット

 

 日経平均株価は、7月11日に初めて42000円台をつけて史上最高値を更新したあと、米大統領選の民主党候補者交替などのイベントを経て、ドル円相場の急反転も相俟って一気に急落局面へ。先週金曜日には37000円台へ下落するなど、現在はリスクオフの局面に入っております。

 

 新聞・TVの金融ニュースなどでは、次の米国FRBの利下げのタイミング、および日銀の利上げの幅やタイミング、そして何よりも日米の企業業績動向次第で今後の方向性が決まるなどと報じていますが、まぁ冷静に考えれば、年初からここまでの間、日米株価は総じて勢いあるリスクオンのステージだった訳で、そろそろ休憩が必要なサイクルに入ったということ。しかも、世界中の運用会社の主だったファンドマネージャーたちもサマーバケーションに入ってしまいました。

 という訳で、ここからの1か月から2か月の間というのは、「基本はリスクオフ」の期間と捉えた方が良いと思います。したがって、好材料が出た時も上昇相場は長く続きませんし、また悪材料が出た場合でも、いったんは急落しますが、そのあとはBOX相場で行ったり来たりと、反応の薄いステージが続くということ。

 

 一方で、このblogでは何度も申し上げてきましたが、今の日本の資本市場は、1990年代の北米の資本市場を彷彿とさせる大変革が進んでいる真っ最中なので、ここから2030年に向けては大波動が訪れる可能性が高いと思っています。であるならば、ここからの「リスクオフ」のタイミングというのは「絶好の買い場」と言うことができます。

 ちなみに、デイトレーダーをやっている方々に向かって「絶好の買い場」などと言うつもりはありません。短期のアヤを取るようなチャンスと言っているのではなく一度購入したら5年や10年は持ち続ける覚悟のあるロング投資家にとって「絶好の買い場」と申し上げているのです。

 ここからの1~2カ月は、ジックリ腰を据えて、個別株式あるいは株式投信を選択する時間に充てたいところであります。

 

 さらに、物価上昇と賃金上昇がスパイラルに続く時代に戻った今、株を買わないで、どうやってインフレと対峙していくのかというテーマもございます。インフレには、デイトレードでは上手く対峙できません。当然ながら、バイアンドホールド=長期投資こそがインフレに勝つ鉄則となります。

 

 過去1年、日本株投資に乗り遅れたと思っていた方々、ようやくチャンスが来ました。

 ここを逃してはいけません。

 

 

 


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【敗れた選手へ贈る言葉】 神は「乗り越えられない試練を与えない」とは言うが・・

2024-07-30 02:17:36 | オリンピック・パラリンピック

 パリ五輪が始まり、早速さまざまなドラマが生まれています。

 

 勝利を期待されたチームや選手が、思わぬ相手に負けたり、競り合いを落としたりで、出だしから躓くケースが散見されます。バレーボール男子のドイツ戦体操予選の橋本大輝選手の鉄棒卓球混合ダブルスの張本・早田ペア1回戦負けなど。それでも、これらの選手たちにはまだ、これから挽回できるチャンスが数多く残っていますから、頭を切り替えて前を向くだけであります。むしろ、出だしの失敗を糧にして、このあと大変な偉業を成し遂げることだってあり得ますから。

 

 しかし、柔道女子52㎏級での阿部詩選手の2回戦での敗戦はそういう訳にはいきません。戦う前から「絶対王者」と世界中から祭り上げられ、想像を絶するプレッシャーと闘いながらこの日を迎えて、1回戦から順調に身体も動いて、この対戦でも序盤からリードを奪っていたのに、まさかの隙を突かれての一本負け敗戦直後の号泣と嗚咽は、心の奥から自然に溢れた無念の叫びだったと思います。

 恐らく、この時の阿部詩選手の脳裏には、さまざまな想いが駆け巡ったことでしょう。これまでの血の滲むような努力と忍耐は何だったのか、何が足りなかったのか、いや次の4年間のための試練なのか、でもまた同じような鍛錬を続けることができるのか・・

 

 神は「乗り越えられない試練を与えない」と言いますが、試練を与えられた本人からすれば、この言葉自体が心に傷をもたらす大きな原因にもなります。

 「乗り越えられない試練」だって世の中には存在します。試練を乗り越えられる強靭な人間ばかりではありません。むしろ、その心の痛みと共に、そのあとの人生を生きていく人間の方が圧倒的に多いのです。

 

 ワタクシも、若い頃に「取り返しがつかない失敗」をした経験があります。今でこそ、その「取り返しがつかない失敗」とは「その時点の自分がそう思い込んだ失敗」だと人に話せる状態となりましたが、その時の心の傷は、その後30年以上も時間をかけてユックリと癒した経緯があります。

 そして、その失敗があったからこそ、人に対して優しくなれたり、また人や物事を評価する上で、一方的視点からではなく多面的に見るクセがついて、結果として、それが自分のそのあとの人生で「大きな財産」となった経験があります。

 

 

 阿部詩選手をはじめ大一番で敗れた選手たちには、

「大一番での敗戦は辛い経験であり、これからも長く悔やみ続ける過去になるはず。しかし、長い長い人生の中では必ずや『大きな財産』となる大事な経験。『負けたことも、自分の人生の大切な一部』となります」

 という言葉を贈りたいと思います。

 

 

 

 

 


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【重賞回顧】 クイーンS・アイビスサマーD

2024-07-29 03:04:45 | 競馬

 

 まずは札幌のクイーンS勝ったのは、ゴールドシップ産駒の3歳牝馬コガネノソラ。中団待機で脚を溜めます。逃げたコンクシェルの前半1000mのラップは1分0秒2と稍重としては流れるペースに。直線に入るとコンクシェルがそのまま逃げ切りを図ります。これを追いかけて、馬場の中央からコガネノソラ、そのすぐ内側からダイワメジャー産駒ボンドガールとロードカナロア産駒アルジーヌ、外からはルーラーシップ産駒ドゥアイズが迫ってきます。ゴール手前でコンクシェルが馬群に飲み込まれ、コガネノソラがアタマ差抜け出して勝利。稍重の勝ちタイムは1分47秒4。2着にはボンドガール、クビ差の3着にアルジーヌ、ハナ差の4着がドゥアイズ、さらにハナ差の5着に逃げたコンクシェル

 3歳牝馬コガネノソラが、51㎏の斥量を活かして重賞初勝利少し重めの馬場も味方したと思います。秋の牝馬GⅠが楽しみになりました。

 2着ボンドガールも、51㎏の斥量を活かした好走でした。ただ、さすがに11番手の位置取りが後ろ過ぎました。これは4着だったドゥアイズも同じ逆に3着のアルジーヌと5着のコンクシェルは、厳しい流れの中で前々からよく粘り切りました。地力の高さを証明したと思います。

 

 

 そして新潟のアイビスサマーD勝ったのは、リアルインパクト産駒の4歳牝馬モズメイメイ。好スタートから中団待機で脚を溜めます。まずは5番枠のマウンテンムスメが先頭に立って、馬場の外側へ移動します。その横に17番枠のレッドスパーダ産駒テイエムスパーダが並走。残り200mのところでテイエムスパーダが先頭に立ちますが、馬場の中央からスクリーンヒーロー産駒ウイングレイテストがこれを交わして、さらにモズメイメイがウイングレイテストを交わしてクビ差抜け出して勝利。直前に雨が降ったあとの良馬場の勝ちタイムは55秒3。2着ウイングレイテストからクビ差の3着がテイエムスパーダ

 勝ったモズメイメイは、これで重賞3勝目3歳時のチューリップ賞、葵Sに続いて、4歳でもアイビスサマーDを制しました。やはり、この馬は短距離が性に合っています。まだまだ実績をあげそう。

 2着のウイングレイテストは、59㎏の斥量も何のその、新潟千直でも結果を出してくれました。1400m以下では常に好走してくる圧倒的な地力の持ち主。また3着のテイエムスパーダも、先行馬不利の展開でも粘り切るあたり、先行出来た時のスピードの持続力は抜群であります。またどこかで大穴を開けてくれると思います。

 

 


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【2歳戦回顧】 7月27日~28日

2024-07-28 15:52:56 | 競馬

 

 土曜日は新潟1R芝1800mを勝ったアドマイヤマーズ産駒の牝馬エンブロイダリー。好スタートからスピードを活かした逃げへ。前半1000mのラップは59秒0と流れるペースに。直線に入るとスピードを加速、後続を突き放してそのまま7馬身差をつけて圧勝。良の火chタイムは1分45秒5と2歳コースレコード。2着には、4番手から差してきたマクフィ産駒アグネスサンキ、1馬身3/4差の3着には、2番手からオルフェーヴル産駒バッケンレコード

 勝ったエンブロイダリーは、6月2日の新馬戦2着以来の新潟未勝利戦を2歳レコードで圧勝。2歳牝馬路線に名乗りを上げました。6月に勝ち上がったキズナ産駒2頭の強力なライバルになりそう。

 

 札幌1R芝1800mを勝ったキタサンブラック産駒シマサンブラック。好スタートから3番手追走へ。逃げたモズアスコット産駒アスゴッドの前半1000mのラップは1分1秒8と平均ペースに。直線に入ると、逃げ粘るアスゴッドを追いかけて、シマサンブラックが残り100mのところで前を交わして先頭に立ちます。そのまま後続に1馬身1/2差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分49秒7。2着には、5番手から差してきたエピファネイア産駒ヤコブセン、クビ差の3着には逃げたアスゴッド

 

 新潟2R芝1400m新馬を勝ったフロステッド産駒ジャスパーディビネ。好スタートからマイペースの逃げへ。前半3ハロンのラップは34秒4と平均ペースに。直線に入ると、2番手から1番人気のナダル産駒カロローザが並びかけてきますが、ジャスパーディビネが絶対に抜かせません。そのまま1馬身差をつけてまま勝利。良の勝ちタイムは1分21秒9。2着カロローザから1馬身1/4差の3着には、7番手から差してきたイスラボニータ産駒キョウエイボニータ

 

 新潟3Rダート1200m新馬を勝ったシャンスロット産駒エコロアゼル。好スタートからスピードを活かした逃げへ。前半3ハロンのラップは34秒9とダートとしては速い流れに。直線に入ってもスピードを緩まず、後続を突き放して2馬身1/2差をつけて完勝。ダート良の勝ちタイムは1分12秒7。2着には、3番手から差してきたブルドックボス産駒ブルドックワイルド、3/4馬身差の3着には、2番手からヘニーヒューズ産駒デーモンスレイヤー

 

 札幌5R芝1500m新馬を勝ったモーリス産駒アルテヴェローチェ。4番手追走で脚を溜めます。直線に入ると、馬場の外を回してアルテヴェローチェが早め先頭に立ちます。すぐ外からモーリス産駒ヒシアマンが迫ってきますが、これをクビ差凌いで勝利。良の勝ちタイムは1分29秒9。2着ヒシアマンから5馬身差の3着には、後方から追い込んできたサクソンウォリアー産駒セラトーン

 

 日曜日は新潟1R芝1400mを勝ったタワーオブロンドン産駒アーリントンロウ。好スタートからスピードを活かした逃げへ。前半3ハロンのラップは33秒9と流れるペースに。直線に入ってもスピードは衰えず、そのまま後続に1馬身3/4差をつけて完勝。良の勝ちタイムは1分20秒6。2着には3番手からニューイヤーズデイ産駒ネーヴェフレスカ、3/4馬身差の3着には2番手からミッキーアイル産駒ダノンブランニュー

 

 新潟2Rダート1200mを勝ったエピファネイア産駒スカイブルー。好スタートからマイペースの逃げへ。前半3ハロンのラップは35秒3と平均ペースに。直線に入ると、2番手からミトーリ産駒ジャスパーソレイユが迫ってきますが、けして抜かせず、そのまま1馬身差をつけて快勝。ダート良の勝ちタイムは1分12秒2。2着ジャスパーソレイユから5馬身差の3着には、3番手からマクフィ産駒トリリオンボーイ

 

 新潟3R芝1800m新馬を勝ったロードカナロア産駒ディアナザール。4番手追走で脚を溜めます。逃げたムーンナイトの前半1000mのラップは1分2秒1とスローな流れに。直線に入ると、残り400mのところでディアナザールが先頭に立ちます。後方にいたキタサンブラック産駒モルティフレーバーが外から迫ってきますが、これに3/4馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分48秒6。2着モルティフレーバーから3/4馬身差の3着には、6番手から差してきたレイデオロ産駒カラマティアノス

 勝ったディアナザールは、スローの瞬発力勝負を好位から制しましたロードカナロア×ドナウブルーの良血。1400~1800mあたりが合いそう。

 

 新潟4R芝1600m新馬を勝ったエピファネイア産駒の牝馬プロクレイア。後方待機で脚を溜めます。逃げたブルーフラットの前半3ハロンのラップは36秒0とスローな流れに。直線に入ると、残り400mのところで、馬場の中央からミッキーアイル産駒ダンケルドが抜け出して先頭に立ちます。そのまま押し切りを図るところへ、外からプロクレイアが迫ります。ゴール手前で交わして3/4馬身差をつけて勝利。良の勝ちタイムは1分35秒5。2着ダンケルドから2馬身1/2差の3着には、5番手から差してきたブリックスアンドモルタル産駒マグネシアブリック

 

 札幌5R芝1800m新馬を勝ったドゥラメンテ産駒ファイアンクランツ。好スタートから3番手追走へ。逃げたウィングコマンダーの前半1000mのラップは1分3秒1。4コーナー手前からファイアンクランツが早め先頭に立ち、そのまま押し切りを図ります。外からエピファネイア産駒ロパシックが迫りますが、差を詰めさせず、そのまま1馬身差をつけて完勝。重馬場の勝ちタイムは1分50秒5。2着ロパシックから4馬身差の3着には、6番手から差してきたウインブライト産駒ウインベラーノ

 勝ったファイアンクランツは、重馬場の札幌芝1800mを1分50秒5で完勝札幌2歳Sに出てくれば、面白い存在になると思います。

 

 


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【競馬】 クイーンステークス(GⅢ)とアイビスサマーダッシュ(GⅢ)!

2024-07-28 00:02:00 | 競馬

 まずは札幌のクイーンS

 2022年の秋華賞馬⑨スタニングローズが出走してきましたが、まだ本調子かどうか分からないため、混戦ムードが漂っております。であれば、夏競馬および札幌の洋芝実績のある馬から狙うのが常道

 1頭目は、ゴールドシップ産駒の5歳牝馬⑧ウインピクシス。昨年のクイーンSでは好位2番手から2着。コーナー4つの1800~2000mの芝を得意としており、重めの洋芝は得意。

 2頭目は、ルーラーシップ産駒の4歳牝馬⑬ドゥアイズ。2歳時に札幌でデビューして、同舞台の札幌2歳Sで2着。直近のヴィクトリアMでも4着と健闘しており、人気を背負うと思いますが、好走必至だと思います。

 3頭目は、エピファネイア産駒の4歳牝馬⑭モリアーナ。この馬も札幌デビューで、新馬・コスモス賞と2連勝。3歳時4歳時と牝馬重賞路線で堅実な走りを見せており、57㎏の斥量は気になりますが、外せない1頭と。

 

 本命には、⑧ウインピクシスを指名します。この一週間、札幌は少し雨が多かったので、重めの洋芝となれば、⑧ウインピクシスの先行力とスピードの持続力が活きると見ました。

 馬券は、まずは⑧ウインピクシスの単勝。そして⑧ウインピクシスから⑬ドゥアイズと⑭モリアーナへのワイド2点 ⑧⇒⑬⑭ で。

 

 

 そして新潟のアイビスサマーD

 開幕週の新潟1000m直線競馬。もちろん外枠有利は動きませんが、なぜだか2枠の成績がとても良い。まだ馬場が悪くないため、内枠からスピードを活かして押し切る競馬が功を奏すことも。

 

 今回で言えば、2枠4番の5歳牡馬ジャスパークローネ昨年の夏は、CBC賞と北九州記念を連勝。そのあとのGⅠスプリンターズSでも逃げて4着の好走。冬のサウジとドバイ遠征の影響で前走の北九州記念は16着と大敗しましたが、ここはスタートさえ決まれば、段違いのスピードで押し切りが可能だと思います。

 相手には、馬番⑫から⑱までの馬全部。とにかく外枠有利は動きませんので、この7頭が相手。

 馬券は、まず④ジャスパークローネの単勝。そして④ジャスパークローネから⑫~⑱への馬連7点 ④⇒⑫⑬⑭⑮⑯⑰⑱

 

 


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