金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【7月1日】 高級官僚の人事異動のタイミング! 無事に予定の人事が発令できると良いが・・

2024-06-27 01:21:10 | 金融マーケット

 

 7月1日というのは、高級官僚の人事異動のタイミングであります。

 

 それと同時期の重要人事として代表的なのは「上場企業の取締役人事」でありますが、上場企業の取締役人事は、6月の株主総会の決議事項になるケースが殆どなので、基本的に3か月程度前には候補者の発表がされます。一方、高級官僚の人事異動については、省庁の次官人事や長官人事であっても、直前まで表に出ることはありません

 むしろ、有力と見られていた候補が、直近の省内不祥事の責任を取って消えることもあって、最後の最後まで予断を許さない人事となっています。

 このあたり、若い時から、省庁のトップを目指して頑張ってきた超エリート官僚が、最後の最後で部下の不祥事などのために、確実と思われた「トップの座」に就けなくなるというのは、傍から見てても「本当に気の毒」としか思えません。もちろん、本人に関するスキャンダルが原因のケースもありますが、その「スキャンダル」といっても、単に週刊誌が報じただけという「憶測情報」で昇格人事が消えることも。これなどはもう「風説の流布」という犯罪行為に近い。

 

 特に誰の事とは申しませんが、TVや週刊誌で徹底的に叩かれるエリート官僚の実の姿は、週刊誌の記者やTVコメンテイターなどに判るはずはありません。むしろ、その当事者の高校時代の同級生や、学生時代に住んでいた隣近所のオジさんオバさん達に聞いた方がよっぽど正しい姿が伝わってきます

 こう言うと、悪がしこい週刊誌の記者などは、当事者を嫌っていた同級生だけを探し当てて、彼らの発言だけを報じて「ほら、同級生からだって、こんなに酷い評判が蔓延っている」と、「印象操作」紛いの報道を重ねたりします。本当に性質が悪い

 

 7月1日に向けて、各省庁の官僚人事が次々と発表されていきますが、この一つ一つの人事にも、上記のような事情が隠れている可能性があって、そのたびに「割が合わない仕事だなぁ。けっこうな激務をこなしてきたのに・・」と同情心をもって見てしまいます。

 ここへ来て、最優秀な学生たちが、昔のように上級公務員試験を受験しなくなった背景には、こうした現状も影響しているのだと思います。

 

 真に、国や地域のために身を粉にして働きたいという最優秀な学生たちが、官僚も、政治家も目指さなくなるなんて、本当に悲しい時代になったと思います。

 

 


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