今や大谷翔平選手の活躍の効果もあって、日本人の多くが、MLBの試合をNHK‐BSでよく観るようになりました。また、日中はなかなかTV観戦できない人たちは、休憩時間に試合経過をスマホで確認する姿も目立ちます。
ワタクシは、どちらかと言うと「伝統的な日本のプロ野球のファン」だった訳ですが、そんな昔からのプロ野球ファンですら、この頃、感じているのが、
「MLBに較べると、日本のプロ野球がツマラナイ・・」
「特に、セ・リーグの試合がツマラナイ!」
MLBのピッチャーは、先発でも中継ぎでもクローザーでも、原則として直球(いまはフォーシームと呼ぶようです)が150㎞以上で、むしろ160㎞に近いスピードになります。変化球だって、スライダーやカットボールが140㎞前後であり、変化の幅も半端ない。そのとんでもないレベルの投球を、これまたモノ凄いパワーとスピードで打ち返すのがMLBのスター選手たち。パワー対パワー、スピード対スピードのダイナミックな対決が毎試合、これでもかと繰り広げられているのですから、日本の視聴者が夢中になるのも無理がないと思います。
それに較べると、日本のプロ野球は、きめ細やかな戦術に優れた面はあるものの、やはりパワーに欠ける、スピードに欠ける部分が散見されていて、ハッキリ申し上げれば「冗長で迫力に欠け、相対的にツマラナイ試合が多い」と感じてしまいます。
それでも、パ・リーグの試合は、パワー対パワーやスピード対スピードを意識した選手育成や戦術面の工夫が見受けられ、まだ観る気持ちが湧いてきます(イチロー選手、ダルビッシュ選手、田中将大選手、大谷翔平選手など、MLBで活躍する選手の多くがパ・リーグ出身なのも頷けます)。しかし、セ・リーグの試合には、そういう工夫も感じられず、魅力が乏しいままであります。
だいたい、いまだに「DH制」導入にも抵抗していて(パ・リーグ導入時の経緯に拘っているらしい)、試合のスピード感や緊迫感を削ぐ大きな要因になっています。
MLBにゴッソリとファンを取られてしまう前に、特にセ・リーグの改革が待ったなしに思えます。