金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【将棋】 羽生永世七冠がA級残留を決める!

2020-01-31 07:29:53 | 将棋

 今週は将棋の話題が多いですが、本件にも触れない訳にはいかないでしょう。

 今年度の羽生永世七冠の不調ぶりは、いまさら繰り返す必要はありませんが、序盤でリードを許すケースが多く、そのまま押し切られるか、ヒヤヒヤしながら逆転勝ちを収めるケースか、なので、安心して見られる将棋がありません。

 特に今期のA級順位戦では、場合によっては降級か?という状況から、1月24日(金)の久保九段戦の激闘を勝ち抜き、そして29日(水)の木村王位戦も連勝して、何とかA級残留を決めました。ほぼ絶体絶命の状況から立ち直るあたりは、さすが羽生さんといったところ。

 ちなみに、大山康晴15世名人は、69歳で現役A級棋士のまま亡くなりました。すなわち、降級なんて経験がなかったことになります。羽生さんと比較される唯一の存在が故大山15世名人ですから、まだ40歳台の羽生さんがここで降級する訳にはいかなかった訳です。

 それにしても、この残留をきっかけに、また羽生さんの雄姿が蘇ることを願いたいです。大山さんが中原さんを追い詰めたように、中原さんが谷川さんを追い詰めたように、羽生さんも次の王者となる渡辺さんや豊島さんを追い込んでいく責任があるはず。そのあたりが羽生さんのモチベーションになると良いのですけどね。


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【雑感】 童謡「森のくまさん」の不条理な世界

2020-01-30 07:50:00 | 雑感

 自分が初めて、童謡「森のくまさん」を知ったのは、小学校2年生の遠足で、バスのガイドさんから教えてもらった時でした。その時は、何だか楽しくて面白い歌だなぁって感じただけでしたが、それが音楽の教科書に載って、あらためて歌の全容を見た時、確か、小学6年か中学1年くらいの時でしたっけ、その不条理さに愕然としたものでした。

 まず1番で「くまさんに出会った」のは良いとして、2番でくまさんから「お逃げなさい」と促されるところ。この意味するところは「自分は猛獣のクマなので、ヒョンなことから貴方のことを襲って食べてしまうかもしれないから、危ないからお逃げなさい」ということ。ここが第1の不条理。

 それでも12歳の私は、いろいろ考えた挙句、「これは超人ハルクが、ヒロインに対して、変身する前に『オレの近くに寄るな。危険だから遠くへ逃げろ』と警告するのと同じなんだ、つまり、自分自身の中で2つの人格が葛藤しているところを表現しているのだ!」と納得して、次へ進むと、4番で、「ところが、くまさんは、あとからついてくる」だと‼

 そうか、ついに超人ハルクに変身してしまったのだ! あるいは、ジキル博士が隠れて、ハイド氏が表に出てきてしまったのだ! 大変なことになってしまった。危ない、と思ったら「お嬢さん、お待ちなさい。ちょっと落とし物。白い貝殻の小さなイヤリング」だと! まだ、超人ハルクやハイド氏には変身する前だったのだ。驚かせないでほしい。

 すると、呑気なお嬢さんは「あら、くまさん。ありがとう。お礼に歌いましょう。ラララ・・」。歌はここで終わるのだが、12歳の私は、お嬢さんが歌を歌っている間に、くまさんが野生に還って、お嬢さんを襲って食べてしまうのではないかと心配で、心配で、仕方ありませんでした。


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【雑感】 どうでも良いことが、繰り返し報道されているのはなぜ?

2020-01-29 07:25:43 | 雑感

 自分の感性と世間の感性がズレてきているのか? それとも、マスコミとの感性がズレてきているのか?

 まず第1に「有名人の不倫騒動」。私は全く関心がないのですが、世間一般の人の間でも同じではないのでしょうか。基本は夫婦間・個人間の問題であり、それが自分に関係することはまずありません。しかも違法でもない

 経済的に恵まれていて、しかもイケメンの既婚男性が、同じく、経済的に自立していて、しかも自由な女性と一時のアヴァンチュールを楽しむのは、古今東西当たり前に行われてきたことで、唯一、男性のご夫人だけは気の毒、というインシデント。これを騒ぎ続けて、酷いときには当事者の仕事まで奪ってしまう状況は、何かが狂っているように思えてなりません。

 もう一つが「桜騒動」。総理と一緒に、新宿御苑で桜の花見をする行事は、民主党時代も含めて長年行われていた行事ですが、これが多少派手に行われていた疑惑があるだけで、何が問題なのでしょうか。新宿御苑に招待されることで、総選挙に勝ったり、参議院選挙に勝ったりの影響があったとはとても思えません。新宿御苑は良い場所ですが、500円払えば誰でも入園できる場所ですよ。桜の季節も、菖蒲の季節でも、入園料は同じだったと思います。

 この話題を長引かせているのは、今突然、衆議院を解散されては勝ち目がない野党陣営が、必死にしつこく食らいついているからであって、目的は「解散阻止」。それに、全国紙の一部が乗って煽っているだけ。こんな下らないテーマに国会の時間を費やしていることに腹が立ちますが、この話題に「78%の国民が関心がある」と報じているマスコミのスタンスにも疑問です。自分たちの存在意義を、こういうテーマで何とか維持しようとしているだけに思えます。

 ちなみに、IR収賄疑惑はきちんと報道されるべき問題です。違法ですし、多額の資金が動いています。こういう不貞な輩はけして許してはいけません。これはマスコミの活動を応援します!

 以上が自分の感じ方ですが、私の感性は世間とズレているのでしょうか?


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【将棋】 棋士編入試験五番勝負 第3局!

2020-01-28 07:35:05 | 将棋

 本日も将棋がテーマです。

 昨日の棋士編入試験五番勝負第3局、大激戦の末、折田アマが序盤からのリードを守り切って、見事2勝目を挙げました。これで次の第4局は2月25日(火)、プロ棋士編入を賭けて、本田奎五段との決戦です。

 ただ、以前申し上げたとおり、本田奎五段は2月1日から始まる棋王戦の挑戦者であり、現在のトッププロ陣と同等に張り合える実力者。簡単に倒せる相手ではありません。準備期間はタップリありますので、折田アマには万全の態勢で臨んでほしいと思います。

 それから、昨日は叡王戦予選も行われており、豊島名人・竜王が挑戦者決定三番勝負へ勝ち残りました。すでにもう一方では渡辺三冠が勝ち上がっており、春の名人戦の前に、この両雄の闘いが観られることになります。勝った方が叡王戦の挑戦者になるのですが、実は、叡王戦と名人戦はスケジュールがけっこう被っているため、叡王戦の挑戦者になった方は、名人戦と同時並行的に闘わなくてはなりません。

 名人戦のことを考えると、ここで勝った方が良いのか否か、微妙な面もあります。しかし、両者ともに天下統一を目指している立場ですから、この三番勝負も真剣勝負でぶつかり合うことになると思います。

 2月の将棋界も見逃せません。


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【将棋】 渡辺三冠の天下統一への道

2020-01-27 07:03:11 | 将棋

 日曜日の王将戦戦第2局は落としましたが、渡辺三冠の天下統一への道が始まっています。

 まずはA級順位戦で7戦全勝、7回戦までで2敗の棋士がいなくなったため、1月29日の一斉対戦前に名人挑戦が決定しました。年初に、今年最大の決戦になると予想したとおり、豊島名人 対 渡辺三冠の頂上決戦が決定いたしました。まさに天下分け目の闘いとなります。

 さらに叡王戦でも、挑戦者決定三番勝負に進出が決まりました。この挑戦者決定戦でも、豊島名人・竜王とぶつかる可能性がありますが、もし、ここでも勝って挑戦者に決まると、年初から、王将戦・棋王戦・名人戦・叡王戦・棋聖戦と、将棋タイトル5連戦に臨むことになります。これはもう、天下統一への道と言って良いでしょう。天下の趨勢を決めるのが、春の名人戦七番勝負です。今から待ち遠しい限りです。

 一方で、渡辺三冠にとって不安材料は、何と言っても「過密日程」。これだけタイトル戦が続くと、移動日や前夜祭を含めて、ほぼ連日対戦が続くこととなり、休日や研究に充てるスケジュールが取れなくなります。かつて、羽生永世七冠しか経験のない厳しい道のりとなる訳ですが、「羽生時代」から「渡辺明時代」へ、新たな時代をこじ開けるためには、避けては通れないハードルとなります。

 このハードルを、渡辺三冠が乗り超えるか否かも、注目していきたいと思います。


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