金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【2歳戦回顧】 6月29日~30日

2024-06-30 15:55:41 | 競馬

 

 土曜日は函館1R芝1200m牝馬限定を勝ったレッドフォルクス産駒チギリ。好スタートから2番手追走へ。逃げたキズナ産駒ラピッドグロウスの前半3ハロンのラップは35秒1とややスロー。直線に入ると、チギリが早め先頭に立って、そのまま後続に1馬身3/4差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分9秒9。2着には、3番手からロードカナロア産駒ドゥアムール、4馬身差の3着に逃げたラピッドグロウス

 

 小倉1R芝1200mを勝ったタワーオブロンドン産駒レイピア。好スタートからスピードを活かした逃げへ。前半3ハロンのラップは33秒4と流れる展開に。直線に入ってもスピードは緩まず、そのまま後続に2馬身1/2差をつけて完勝。良の勝ちタイムは1分8秒2。2着には、3番手の内からスクリーンヒーロー産駒テーオーシュターデ、5馬身差の3着には、3番手の外からサトノダイヤモンド産駒ネーブルオレンジ

 

 函館5R芝1200m新馬を勝ったアルアイン産駒エンドレスサマー。好スタートからマイペースの逃げへ。前半3ハロンのラップは34秒8と平均ペースに。直線に入るとスピードを加速、そのまま後続に5馬身差をつけて圧勝。良の勝ちタイムは1分9秒4。2着には、3番手から最内を突いたモズアスコット産駒モズナナスター、クビ差の3着には、外を差してきたタワーオブロンドン産駒デコピン

 

 小倉5R芝1200m新馬 九州産馬限定を勝ったアレスバローズ産駒の牝馬エイヨーアメジスト。好スタートからマイペースの逃げへ。前半3ハロンのラップは34秒0と流れる展開に。直線に入ってもスピードを緩まず、そのまま後続を突き放して9馬身差の圧勝。良の勝ちタイムは1分9秒8。2着には、最内を差してきたアレスバローズ産駒ナンシヨウト、1/2馬身差の3着には、外を差してきたカレンブラックヒル産駒ランインザウインド

 新種牡馬アレスバローズは産駒がJRA初勝利を飾り、さらにワンツーフィニッシュを決めました。アレスバローズはディープインパクトの直系ですが、高いレベルでスピードを受け継いでいるようです。

 

 福島5R芝1200m新馬を勝ったビッグアーサー産駒の牝馬ヴァリアントマーチ。好スタートからマイペースの逃げへ。前半3ハロンのラップは35秒8とゆったりした流れに。直線に入ると、2番手からロードカナロア産駒ロードヴェルトが並びかけてきますが、これを競り落とします。大外からジャスタウェイ産駒ファリーザが猛然と迫ってきますが、これを1/2馬身差に抑えて勝利。良の勝ちタイムは1分11秒1。2着ファリーザからクビ差の3着にはロードヴェルト

 

 函館6Rダート1000m新馬を勝ったフリオーソ産駒の牝馬アースミューズ。好スタートから2番手追走へ。直線に入ると早め先頭に立って、そのまま後続に1馬身1/4差をつけて快勝。ダート良の勝ちタイムは59秒8。2着には、5番手から差してきたニューイヤーズデイ産駒フラッシュポイント、1馬身1/2差の3着には、逃げ粘ったベストウォーリア産駒ルークススペイ

 

 小倉6Rダート1000m新馬を勝ったデクラレーションオブウォー産駒コスモストーム。3番手追走で脚を溜めます。直線に入ると、2番手から先頭に立ったヘニーヒューズ産駒アーデルリーベを追いかけて、残り50mのところで交わして1/2馬身差をつけて勝利。ダート稍重の勝ちタイムは58秒7。2着アーデルリーベから1馬身3/4差の3着には、4番手からスぺイトストーン産駒オトメナシャチョウ

 

 福島6Rダート1150m新馬を勝ったシルバーステート産駒の牝馬ラインパシオン。3番手追走で脚を溜めます。直線に入ると、逃げ粘るリオンディーズ産駒デルタウェーブを追いかけて、ラインパシオンが猛然と迫ります。ゴール手前でデルタウェーブを1/2馬身差交わして勝利。ダート良の勝ちアイムは1分11秒0。2着デルタウェーブから1馬身3/4差の3着には、2番手からリアルスティール産駒リトルサムシング

 

 日曜日は函館1R芝1200mを勝ったウインブライト産駒シュ―ドタキライト。3番手追走で脚を溜めます。逃げたドレフォン産駒ミッドナイトゲイルの前半3ハロンのラップは34秒2と平均ペース。直線に入ると、シュ―ドタキライトがミッドナイトゲイルに並びかけ交わします。そのまま1馬身1/2差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分10秒0。2着ミッドナイトゲイルから5馬身差の3着には、4番手からマジェスティックウォリアー産駒ベルスバラード

 新種牡馬ウインブライトは、産駒のJRA初勝利を飾りました。

 

 福島1R芝1800mを勝ったサトノアラジン産駒ニシノタンギー。6番手追走で脚を溜めます。逃げたシュタールぺスカの前半1000mのラップは1分0秒3と流れる展開に。直線に入ると、大外からニシノタンギーが早め先頭に立ちます。内からマクフィ産駒ライヴバフィが迫ってきますが、これに3/4馬身差をつけて勝利。良の勝ちタイムは1分48秒2。2着ライヴバフィから3/4馬身差の3着には、最後方から差してきたレイデオロ産駒ショウナンバージ

 

 函館5R芝1800m新馬を勝ったモーリス産駒ゴーゴータカシ。好スタートからマイペースの逃げへ。前半1000mのラップは1分2秒5とスローの流れに。直線に入るとスピードを加速、後続を突き放します。2番手からリオンディーズ産駒ブルータスが迫ってきますが、これに1/2馬身差をつけて勝利。良の勝ちタイムは1分50秒9。2着ブルータスから1馬身差の3着には、後方から差してきたニューイヤーズデイ産駒プレシャスデイ

 

 小倉5R芝1200m新馬 九州産馬限定を勝ったアレスバローズ産駒ケイテンアイジン。3番手追走で脚を溜めます。逃げたケイムホーム産駒コウユーモジョカーの前半3ハロンのラップは34秒3と平均ペース。直線に入るとまず、2番手からミッキーアイル産駒レーニスが先頭に立ちますが、これを大外からケイテンアイジンが襲い掛かり交わして、1馬身1/2差をつけて快勝。稍重の勝ちタイムは1分11秒8。2着レーニスから4馬身差の3着には、逃げ粘ったコウユ―モジョカー

 アレスバローズ産駒が、2日連続で九州産馬限定新馬を勝利しています。

 

 福島5R芝1800m新馬を勝ったフランケル産駒デルアヴァー。後方待機で脚を溜めます。先行勢が作った前半1000mのペースは1分2秒5。直線に入るとまず、マクリ気味に上がっていったエピファネイア産駒二ヴルヘイムが先頭に立ちますが、その外からデルアヴァーが一気に交わして、そのまま1馬身1/2差をつけて完勝。良の勝ちタイムは1分49秒9。2着二ヴルヘイムから3/4馬身差の3着には、3番手からブラックタイド産駒パートオブワールド

 

 小倉6R芝1200m新馬を勝ったディスクリートキャット産駒ユメシバイ。6番手の最後方待機で脚を溜めます。逃げたシュヴァルグラン産駒スナークメスナーの前半3ハロンのラップは34秒1と流れる展開に。直線に入ると、スナークメスナーが逃げ粘りますが、これを大外からユメシバイが一気に差し切って1馬身1/4差で快勝。稍重の勝ちタイムは1分11秒3。2着スナークメスナーからクビ差の3着には、3番手からオルフェーヴル産駒ストームレーン

 

 福島6R芝1200m新馬を勝ったディーマジェスティ産駒ニタモノドウシ。後方待機で脚を溜めます。逃げたシーオンの前半3ハロンのラップは35秒6とゆったりペースに。直線に入ると、残り200m過ぎになってレッドファルコス産駒エネルゲイアが先頭に立ちますが、その外からアドミラブル産駒ナムラトロムが交わします。さらに大外からニタモノドウシが一気にまとめて差し切って、1馬身1/2差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分10秒5。2着ナムラトロムから1馬身1/2差の3着にはエネルゲイア

 

 


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【競馬】 ラジオNIKKEI賞(GⅢ)と北九州記念(GⅢ)!

2024-06-30 02:19:40 | 競馬

 

 まずは、福島のラジオNIKKEI賞

 ここは、クラシック路線組と別路線組のぶつかる3歳馬限定レースで、どちらが優勢ということは決まっていませんが、ハンディキャップが重い馬が苦戦する傾向があります。

 またクラシックレースで大敗している馬も苦戦する傾向にありますが、今回は皐月賞14着の①シリウスコルト、同じく15着の⑦アレグロブリランテの2頭が出てきます。ただ、この2頭は、前半1000mのラップが57秒5とハイペースだった皐月賞で、2番手3番手にいた馬。むしろ、皐月賞の前のGⅡトライアルレースで2着3着だった地力こそ高く評価すべき

 この①シリウスコルトと⑦アレグロブリランテの2頭を狙いたい。

 

 馬券は、まずはシリウスコルトの単勝。そしてシリウスコルトと⑦アレグロブリランテのワイド1点 ①⑦

 

 

 次は、小倉の北九州記念

 開幕週の小倉芝1200mですので速い馬場。しかも、木曜日からの雨で少し渋った馬場が想定されますので、前々から押し切るタイプを狙いたい

 人気は、葵S上位の3歳勢に集まると思いますが、5歳牝馬③サーマルウインドの地力に期待します

 

 馬券は、本命③サーマルウインドの単勝

 

 


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【東京都知事選に注目】 選挙の行方を左右するのか⁉ SNSのパワー!

2024-06-29 01:25:25 | 金融マーケット

 7月7日が東京都知事選の投票日となります。

 

 過去の東京都知事選を振り返ると、1960年代~70年代には、美濃部都知事の革新都政時代などもありましたが、基本的には「保守」基盤が強くて、むしろ実質的には保守同士の争いになることが多い選挙であります。

 もっと具体的に言うと、「自民党中央執行部」「自民党都連」が対立して、大抵は「自民党都連」側が勝利するパターンが多く、鈴木俊一都政や石原慎太郎都政などは、その範疇に入るのだと思います。

 ただ、今の小池百合子都知事の場合は、東京都連のドンである内田氏の影響力を危険と見た、当時の自民党の二階氏(2016年の都知事選直後に党幹事長へ就任)と裏で手を組んで、「都民ファーストの会」ともども大躍進したのが8年前この時は、自民党・公明党の正式な推薦候補である増田寛也氏に大差で勝利しました。

 

 さて今回は?

 自民党中央執行部が「裏金」問題で国民の支持を失っている状況下、立憲民主党は元党首(民進党時代ではありますが・・)の蓮舫氏を対抗馬に出してきました。東京都民の保守層が、自民党中央執行部への支持を失くしている点を上手く活かして、女性票を含めて獲得票を増やそうという戦術なのでしょう。

 しかし、東京都民はけっこう冷静な有権者が多く、小池百合子知事と自民党本部との関係を問題視する人はあまりいません。むしろ、この4年間は「コロナ対策」「ビジットジャパン復活策」「子育て支援対策」などで、休暇もろくに取らずに働きづめだった小池知事を相応に評価している有権者が主流。この2人の比較でいうと、全く勝負にならないと思います。

 

 それより何より、台風の目になりつつあるのが、前の広島県 安芸高田市長だった石丸伸二氏の存在。

 

 石丸伸二氏は、広島県安芸高田市出身の41歳で、2006年に三菱UFJ銀行に入行後、ニューヨークで為替アナリストなどに従事。2020年に銀行を退職し、安芸高田市長選へ立候補し当選。この4年間、スキャンダルで揺れていた安芸高田市政を立て直した人物

 この間、SNSなどを活用して、市政をリアルタイムで市民に伝えるとともに、着実に実績が積み上がっている状況などもアピールこの試みは全国の市町村長やマスコミ等にも刺激を与えて、幅広く名前も顔も知られる存在になったようです。

 

 当然ながら、この石丸伸二氏の東京都知事選の選挙活動としては、現行の規制の範囲内での「SNS活用」が予想されます。一方で、もっと特筆すべきは、安芸高田市長時代の石丸氏の活躍ぶりに興味を持った全国の YouTuber やSNSインフルエンサーが、自らの発信ツールの場に石丸氏を積極的に取り上げて、連日のように石丸氏のこれまでの実績を伝えたり、彼への関心を促す記事を拡散しています

 これはもう、地上波TVや選挙カーなどの影響力を1000倍、いや10万倍以上も超越したものになっていると感じます。

 

 さすがに、現職の小池百合子知事に勝つまではいかないと思いますが、立憲民主党推薦の蓮舫候補を凌駕する可能性は十分にある気がいたします。

 

 今回の石丸伸二氏の選挙活動とその結果は、これからの日本の選挙のやり方を根底から変えてしまうトリガーになるかもしれません。

 

 


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【為替レートが再び160円超へ】 為替はどうなる⁉ ってよく聞かれるので・・ <再々掲>

2024-06-28 01:08:34 | 金融マーケット

 またまた円ドル為替が160円を超えてしまいました。

 ゴールデンウィークの時は、当局による大規模な為替介入が2回入った影響で一旦は沈静化しましたが、また騒ぎが始まってしまったようです。

 こういう状況になると、各方面から「これから為替はどうなる⁉」という問い合わせが数多く寄せられますが、大枠の外部環境についてはあまり変化していませんので、基本的な環境認識は「あの時と同じ」です。

 したがいまして、2024年5月1日と5月10日の当blogで申し上げた見解を、改めて再掲いたします。

 ちなみに、同じ記事を2カ月の間に3回も掲載するのは、初めてであります!

 

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 為替市場が大きく動いています。

 日本国内が休場だった4月29日(月)には、円/ドル相場が158円台⇒160円台⇒154円台⇒156円台と、短時間に目まぐるしく変動いたしました。急スピードで160円台に乗せたところで、恐らく日本当局による為替介入があったと考えられています。

 ところで、金融担当大臣がよく「投機筋の動きを注視。急速な相場変動には強い姿勢で臨む」と言って、マーケットを牽制していますが、ここまでの円安の動きは本当に「投機筋」が主導していたのでしょうか?

 

 少なくとも、マーケットを近くで見ている身としては、ほとんど「投機筋」が相場を作っている様子は感じられません。むしろ、国内の機関投資家や資産運用会社は、ここ10年以上、政府日銀から睨まれるような行動を一切控えているのが現実。そんなことはお構えなしの海外のヘッジファンドや機関投資家でさえ、為替相場を短期間で動かそうとしている気配はありません

 じゃなぜ、こんなに、しかも安定的に、円/ドル相場が円安に進んでいるかというと、これはもう「実需」が原因としか言えません。

 

 「実需」の意味、は2つに分類できます。

 まず第1の「実需」が、海外の原油や穀物あるいは製品・原材料を購入するために「円を売ってドルに換える」という動き。エネルギーや食料品などを海外に依存せざるをえない日本としては減らしようがない「円売りドル買い」行動であり、またコロナ禍やウクライナ戦争の影響で、原油や穀物が値上がりしたことも、この第1の「実需」が増加している要因となっています。

 次に第2の「実需」。これは、海外投資が盛んに行われることから発生する「実需」です。新NISAがスタートして、「オールカントリー投信」「SP500投信」に個人マネーが大量に流れ込んでいますが、これらは全て「円売りドル買い」の要因になっています。

 また同じく、海外の投資家たち(ヘッジファンドを含む)は、金利の低い円で資金を調達して、金利が高く成長率が高い海外への投資を盛んに行っているため、ここでも「円売りドル買い」が発生いたします。ちなみに、この動きは「投機」ではなく、当たり前の「投資」のプロセスであり、第2の「実需」の中に含まれるものであります。

 

 以上のように、今の円安の流れは「実需」が牽引している流れなので、これに対して「当局による為替介入」を行っても、一時的な効果しかありません。そのうち、また「実需」の「円売りドル買い」のパワーが溜まっていって、為替相場を動かすことになってしまうからです。

 

 この流れを本格的に止めようとすれば、北米並みに「金利水準を上げていくこと」と「名目成長率を上げていくこと」が必要。こうなってくれば、国内外の投資家たちも、ドルを売って円を買い、そして国内の株式や債券を購入する流れが出来上がり、今度は円高への流れが復活することになります。

 しかし、今は日銀も「金利を上げる速度には慎重な姿勢」を保っています。これは国内景気がまだまだ盤石ではないこと、および国の財政への影響があまりにも大きいから。特に後者については、少しでも市場の信頼が揺らいでしまうと、このリスク自体で「円安を加速する危険」があります。

 この話題は金融当局・財政当局も、けして口にすることはありませんが、日本の財政事情があるため、思い切った金融政策変更の舵が切れないというのが、今の為替相場の深層事情

 

 こうした状況下、上記の「実需」要因によって、着々と、そしてゆっくりと、円安が進んでいるということ。

 簡単には、この流れは止まらない気がいたします。

 

 

 


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【7月1日】 高級官僚の人事異動のタイミング! 無事に予定の人事が発令できると良いが・・

2024-06-27 01:21:10 | 金融マーケット

 

 7月1日というのは、高級官僚の人事異動のタイミングであります。

 

 それと同時期の重要人事として代表的なのは「上場企業の取締役人事」でありますが、上場企業の取締役人事は、6月の株主総会の決議事項になるケースが殆どなので、基本的に3か月程度前には候補者の発表がされます。一方、高級官僚の人事異動については、省庁の次官人事や長官人事であっても、直前まで表に出ることはありません

 むしろ、有力と見られていた候補が、直近の省内不祥事の責任を取って消えることもあって、最後の最後まで予断を許さない人事となっています。

 このあたり、若い時から、省庁のトップを目指して頑張ってきた超エリート官僚が、最後の最後で部下の不祥事などのために、確実と思われた「トップの座」に就けなくなるというのは、傍から見てても「本当に気の毒」としか思えません。もちろん、本人に関するスキャンダルが原因のケースもありますが、その「スキャンダル」といっても、単に週刊誌が報じただけという「憶測情報」で昇格人事が消えることも。これなどはもう「風説の流布」という犯罪行為に近い。

 

 特に誰の事とは申しませんが、TVや週刊誌で徹底的に叩かれるエリート官僚の実の姿は、週刊誌の記者やTVコメンテイターなどに判るはずはありません。むしろ、その当事者の高校時代の同級生や、学生時代に住んでいた隣近所のオジさんオバさん達に聞いた方がよっぽど正しい姿が伝わってきます

 こう言うと、悪がしこい週刊誌の記者などは、当事者を嫌っていた同級生だけを探し当てて、彼らの発言だけを報じて「ほら、同級生からだって、こんなに酷い評判が蔓延っている」と、「印象操作」紛いの報道を重ねたりします。本当に性質が悪い

 

 7月1日に向けて、各省庁の官僚人事が次々と発表されていきますが、この一つ一つの人事にも、上記のような事情が隠れている可能性があって、そのたびに「割が合わない仕事だなぁ。けっこうな激務をこなしてきたのに・・」と同情心をもって見てしまいます。

 ここへ来て、最優秀な学生たちが、昔のように上級公務員試験を受験しなくなった背景には、こうした現状も影響しているのだと思います。

 

 真に、国や地域のために身を粉にして働きたいという最優秀な学生たちが、官僚も、政治家も目指さなくなるなんて、本当に悲しい時代になったと思います。

 

 


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