金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【昭和歌謡曲の歌詞】 令和のコンプライアンスでは、怖くて歌えない・・

2025-01-30 03:54:06 | トレンド

 

 年末年始の地上波TVで、昭和の歌謡曲を紹介する番組が多かったせいなのか、あるいは「不適切にもほどがある」の再放送を観ることが出来たせいか、懐かしの昭和歌謡曲を思い出すことが多くなりました。

 そういえば、ワタクシが大学生だった頃、あるいは社会人1~2年目の頃、当時のスナックカラオケでよく歌っていたのが、以下の2曲

 

カサブランカ・ダンディ 歌:沢田研二

 ききわけのない女の頬を

 ひとつふたつ はりたおして

 背中を向けて 煙草をすえば

 それで何も いうことはない

  ~ 後略 ~

 

我が良き友よ 歌:かまやつひろし

 下駄を鳴らして奴がくる 腰に手ぬぐいぶら下げて

 学生服にしみ込んだ 男の匂いがやってくる

  ~ 中略 ~

 男らしさと人が言う おまえの顔が目に浮かぶ

 力づくだと言いながら 女郎屋通いを自慢する

  ~ 後略 ~

 

 

 まずカサブランカ・ダンディ

 阿久悠作詞、大野克夫作曲の歌手沢田研二さんの代表曲の一つであります。

 冒頭の歌詞のところ、「女性の顔を張り倒した」時点で、令和の時代ではもう立派な暴力事件。逮捕されるのは当たり前で、さらには、むこう10年から15年くらい、仕事も干されてしまう大事件になってしまいます。

 この歌詞は、1970~80年代の男性が、1950年代のハンフリーボガードの男っぷりを懐かしがって歌う設定ですから、そのまま1980年代で許されていた行為ではありませんが、令和では「懐かしがる」だけでもアウト。それにしても、今となっては「怖い歌詞」であります。とても会社の仲間同士と行くカラオケで歌う勇気はありません酔っぱらった勢いでも歌ってはダメでありましょう。

 まぁもっとも、この頃TVで大人気だった「太陽にほえろ」「大都会」などの刑事ドラマでは、容疑者を捉まえて警察署内で取り調べをする時、刑事たちが替わりバンコに容疑者を殴りまくって自供させるシーンが当たり前でありました(そりゃ、再放送できない訳ですよね)

 何ごとにも寛容な昭和の時代を映す歌詞であります。

 

 次が我が良き友よ

 こちらは、1970年代の吉田拓郎作詞作曲のヒットソング歌手かまやつひろしさんの代表曲であります。

 問題なのは「力ずくだと言いながら 女郎屋通いを自慢する」というところ。けして実際の行動ではないのですが、古い学生時代の友達が得意げに話していた内容を懐かしむ歌詞。それでも、女性を力づくで何とかすることを自慢するメンタリティ自体、令和のコンプライアンスであれば、生涯を通じて許されない内容ですから、ましてやこれを懐かしむとは・・と呆れられてしまうでしょう。さらに「女郎屋通い」というのは、1970年代でも違法である「赤線の利用」を指しますので完全に法令違反行為

 ワタクシのようなおじさんが、この曲を若い女性の前で歌ったりしただけで、もう翌日には社内中に広まってしまいますとんでもない「セクハラ」「パワハラ」「モラハラ」親父ということになるでしょう。

 

 

 あぁ~ ボギー!

 あんたの時代は良かったぁ・・

 


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【3月は卒業と人事異動の季節】 思い出の名曲③ 『春の歌』スピッツ

2023-03-08 04:04:18 | トレンド

 先週に続いて、「卒業」「人事異動」の季節ならではの思い出の名曲、その3であります。

 本日取り上げますのは、『春の歌』スピッツです。

 

【春の歌】スピッツ

 重い足でぬかるむ道を来た トゲのある藪をかき分けてきた

 食べられそうな全てを食べた

 長いトンネルをくぐりぬけた時 見慣れない色に包まれていった

 実はまだ始まったとこだった

 「どうでもいい」とか そんな言葉で汚れた

 心 今放て

 

 春の歌 愛と希望より前に響く

 聞こえるか? 遠い空に映る君にも

 

 平気な顔でかなり無理してたこと 叫びたいのに懸命に微笑んだこと

 朝の光にさらされていく

 忘れかけた 本当は忘れたくない

 君の名をなぞる

 

 春の歌 愛も希望もつくりはじめる

 遮るな 何処までも続くこの道を

 

 歩いていくよ サルのままで孤り

 幻じゃなく 歩いていく

 

 春の歌 愛と希望より前に響く

 聞こえるか? 遠い空に映る君にも

 春の歌 愛も希望もつくりはじめる

 遮るな 何処までも続くこの道を

 

 春に再出発をする、若者たちを奮い立たせる名曲です。

 理想を持ちながら選んだ道だったけど、目の前にある現実と衝突しながら、藻掻いて、藻掻いて、自分の本音を抑制しながら、何とか生き抜いている若者たち。やっと「トンネルを抜け出した」と思ったら、また、新たな試練が待ち受けている

 理想として描いた世界とは異なる職場で、ひとしきり藻掻いたあと、新たな異動先も、また未知の不安が広がる世界

 そんな旅立ちを前にする若者たちに向かって、原点の理想を失わずに、前に向かって真っすぐ突き進め!と、勇気を与え奮い立たせる歌であります。

 

 スピッツの草野マサムネさんは、『ロビンソン』『チェリー』などの大ヒットから10年後の2005年に、この『春の歌』を作っています。一説によると、デビュー時に草野マサムネさんが目指していた音楽は、THE BLUE HEARTS の『人にやさしく』だったそうです。

 藻掻いて、藻掻いて、ようやく辿り着いたスピッツの10年目理想とする『人にやさしく』を頭に想い浮かべながら、草野マサムネさんが自分に向けて作った曲が、この『春の歌』だったのではないかと思います。

 

 春に再出発をする、ワタクシのようなおじさんにも、勇気を与えてくれる名曲であります。

 


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【3月は卒業と人事異動の季節】 思い出の名曲② 『3月9日』レミオロメン

2023-03-01 04:39:27 | トレンド

 昨日に続いて、「卒業」「人事異動」の季節ならではの思い出の名曲、その2であります。

 本日取り上げますのは、『3月9日』レミオロメンです。

 

【3月9日】 レミオロメン

 流れる季節の真ん中で ふと日の長さを感じます

 せわしく過ぎる日々の中に 私とあなたで夢を描く

 3月の風に想いをのせて 桜のつぼみは春へと続きます

 <中略>

 瞳を閉じればあなたが まぶたの裏にいることで

 どれほど強くなれたでしょう あなたにとって私もそうでありたい

 <中略>

 砂ぼこり運ぶつむじ風 洗濯物に絡まりますが

 昼前の空の白い月は なんだか綺麗で見とれました

 上手くはいかぬこともあるけど 天を仰げばそれさえ小さくて

 <中略>

 瞳を閉じればあなたが まぶたの裏にいることで

 どれほど強くなれたでしょう あなたにとって私もそうでありたい

 

 もともと、この曲はレミオロメンが友人の結婚式用に作った楽曲。したがって、別れの歌詞は出てきません。むしろ、「未来に向かって感謝の気持ち」を歌い上げてる名曲であります。恐らく『3月9日』という曲名(=結婚記念日なのでしょうが・・)が、卒業シーズン真っ盛りの日程に当たるため、中学や高校の卒業式で好まれて歌われたことが、卒業ソングになったキッカケだと思います。

 なお、歌詞が「未来に向かって感謝の気持ち」を、とつとつと伝える内容であるだけに、卒業時に、学校でお世話になった恩師や親友へのメッセージとしても相応しく、また卒業と同時に、家を離れていく若者にとっては、これまでお世話になった両親、とくに母親へ感謝の気持ちを伝えるものとしても、全く違和感のないものとなっています。

 

 ひとつの区切りがついた時、お世話になった方々へ向けて、まさに「未来に向かって感謝の気持ち」を伝える歌として、この歌は成立しています。結婚をお祝いする時でも、卒業や人事異動で別れる時でも、場合によっては、天寿を全うした両親を見送る時でも、この歌は相応しい。

 真の名曲だと思います。

 


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【3月は卒業と人事異動の季節】 思い出の名曲① 『SAKURA』いきのもがかり

2023-02-28 04:44:43 | トレンド

 明日はもう、3月です。

 3月といえば、『卒業』『人事異動』の季節。いつものワタクシらしくありませんが、この季節に相応しい思い出の曲を振り返ってみることにします。

 

【SAKURA】 いきものがかり

 さくら ひらひら 舞い降りて落ちて 揺れる想いのたけを 抱きしめた

 君と 春に 願いし あの夢は 今も見えているよ 桜舞い散る

 <中略>

 それぞれの道を選び ふたりは春を終えた 咲き誇る明日は わたしを焦らせて

 小田急線の窓に 今年もさくらが映る 君の声が この胸に 聞こえてくるよ

 <中略>

 君がいない日々を超えて わたしも大人になっていく こうやってすべて忘れていくのかな

 「本当に好きだったんだ」 さくらに手を伸ばす この想いが 今 春につつまれていくよ

 <中略>

 さくら ひらひら 舞い降りて落ちて 春のその向こうへと歩き出す

 君と 春に 誓いし この夢を 強く 胸に抱いて さくら舞い散る

 

 高校卒業と同時に訪れる、友人や、好きだった異性との別れを、切なく情緒豊かに歌い上げた名曲であります。この曲の素晴らしいところは、曲と詩が一体となって、聴いた者の目の前で、何十年も前の風景を蘇みがえらせること。

 荒井由実の『卒業写真』でも同じような効果が感じられますが、『卒業写真』は、淡い思い出とともに、朧げに風景が蘇る曲調なのに対して、『SAKURA』では、「小田急線の窓に・・」「本当に好きだったんだ・・」と、胸に突き刺さるような鮮明な思い出と、鮮やかでハッキリとした桜の散る風景が蘇ります。

 

 卒業や別れから、まだ間もない若い人間ほど、『SAKURA』は、切なく忘れられない曲なのだと思います。

 


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【これぞ、TVーCM!】 「マツベンサンバ」に、つい「オレー」の声‼

2021-12-09 07:49:42 | トレンド

 この30年間、TV-CMを見て、消費が喚起されるようなことは全くありませんでしたが、このCMだけは衝撃でありました。

 

 このCMを観て、サンバのリズムに乗せられると、「今日のお昼は、松屋の牛めし弁当にしようか!」と、強く促される気分になります。

 そういえば、年末の紅白歌合戦でも、マツケンサンバが一番の見せ処になるとの由。やはり、日本人には、サブちゃんの「祭り」と、この「マツケンサンバ」こそが、全国民共通の元気の源なんだと思います。

 

 いや~、マツベンサンバ、参りました!

 

【追】マツベンサンバに続いて、今度はJRAが、第66回有馬記念とマツケンサンバのコラボ企画、『マツケンアリマ66』のサイトをオープンしました! 年末はやはり、これしかありません!!

https://umabi.jp

 


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