金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 七夕賞・プロキオンS

2024-07-08 02:08:08 | 競馬

 

 まずは小倉のプロキオンS勝ったのは、圧倒的1番人気の4歳牡馬、ジャスタウェイ産駒ヤマニンウルス。好スタートから4番手追走へ。逃げたブルーサンはかなりのハイペースを刻み、厳しい消耗戦の流れに。4コーナー手前で早くもヤマニンウルスが先頭を奪います。直線に入ると、後続を突き放してそのまま3馬身差をつけて圧勝。ダート良の勝ちタイムは1分42秒7。2着には、5番手から勝ち馬を追いかけ続けたキングカメハメハ産駒スレイマン、3/4馬身差の3着には、中団後方から馬場の内側を差してきたキタサンブラック産駒マリオロード、さらにクビ差の4着には、同じく中団後方から外を回して差してきたキズナ産駒ハピ

 ヤマニンウルスが、デビューから5連勝で重賞制覇を成し遂げました日本ダート界にまた新たなヒーローが誕生したかもしれません。ただし、鞍上の武豊騎手のインタビューで「もの凄い手応えがある訳ではないが、常に一所懸命に走るタイプ」と言っていたとおり、鋭い切れ味がある馬ではなく、今回のように、乾いた砂で力がいる馬場が向いているみたい今後のGⅠ路線では、馬場状態や相手関係を考えながら、ヤマニンウルスが力を発揮できるか否かをイチイチ吟味する必要はありそう

 2着スレイマンは、勝ち馬をマークしたレース運びで好結果を導きました。3着マリオロード、4着ハピともに、ハイペースを活かして後方から差してきましたが、それでもラストは脚が上がっていました。乾いた砂の馬場での長い追込みは消耗が激しいということだと思います。

 

 

 そして福島の七夕賞勝ったのは、5歳牡馬のディープインパクト産駒レッドラディエンス。中団待機で脚を溜めます。逃げたバビットと競ったセイウンプラチナの2頭が作った前半1000mのラップは57秒3とかなりのハイペースの流れに。直線に入るとまず、5番手からマンハッタンカフェ産駒ダンディズムが先頭に立ちますが、その外から一気にレッドラディエンスが抜け出します。そのまま後続に2馬身差をつけて完勝。良の勝ちタイムは1分57秒9。2着には、勝ち馬を追いかけて差してきたキングカメハメハ産駒キングズパレス、クビ差の3着には、6番手から差してきたモーリス産駒ノッキングポイント、クビ差の4着がダンディズム、さらに1/2馬身差の5着が後方から外を追い込んできたキングヘイロー産駒リフレーミング

 勝ったレッドラディエンスは、重賞初挑戦で重賞制覇を成し遂げました。ここまで2着が多くオープン入りが遅れましたが、5歳になってようやく本格化しました。今後もGⅡGⅢならば、2000~2200mで活躍出来ると思います。

 2着キングズパレスも地力の高さを見せました。今回はレース運びの差だけですので、次はチャンス到来でしょう。3着のノッキングポイントは、実績馬がようやく復活の兆しを見せたということ。4着ダンディズムは、厳しい流れを好位から早めに動いての結果ですから、この4着は評価できると思います。

 

 


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