ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

「お大事に」 量子力学

2011-11-07 10:03:35 | 本を読んで
ある医学博士が書いたもので、その名前も忘れてしまったんだけど、

こういうのがあった。

「日本人は病気や怪我をした人に対して、

「お大事に」と言うが、あれがいけない。

お大事にというのは、それに気が行くことだから、治らないんだ・・」

なるほど、と思った。

関心を向けると現象化する。

意識が身体という現象に影響を与える、というもの。


うちの義父の常套句は「上等や」だ。

ここらへんの言葉で「上等」というのは、

大丈夫 とか 沖縄の言葉で言えば、

「なんくるないさぁ」というようなニュアンス。

take it easy かな。


義父は割と小さな怪我が多くて、、

それを見た私が「あら、どうしたんですか?」なんて言うと、

必ずと言っていいくらい「上等や(大丈夫)」と言う。

昔、腕を骨折したとき、

医師からリハビリを続けるようにと言われたけど、

病院に居ることがイヤで、勝手に抜け出してしまい、

医師はもう知らん、こんなことしたら腕は上がらなくなるぞ

って、怒ったらしいけど、

義父は「上等や(大丈夫)」と言って、

病院には戻らなかったらしい。

リハビリもせずにいたけど、

その結果、義父の腕はちゃんと高く上がっている。

なんともない。

義父は恐いもの知らずで、よく怪我をしたと、

義母は言っていて、

とにかく医者に行きたがらなくて、かなりの怪我をしても、

「上等や(大丈夫)」が口癖で、病院に行かずに治ってきたみたい。

消毒もしなかったんだろ。

でも今は洗うだけで消毒はしないらしいから、

それがよかったのかもしれないけど。

こういうのも、そのもの怪我、に関心を寄せなかった、

お大事にしなかった ということなんだろうと思う。

反対に義母は私から見ると、しょっちゅう身体のことを言っていた。

あれを食べるといけない これを食べるといい・・

こういう時にはこの薬、あの薬・・

自分の身体にも、薬にも病院にもとても関心があったように見えた。

もう亡くなったけど、健康体とはいえない身体だった。

義父は極端なくらい自分の健康、自分の身体に無関心だ。

生まれつき心臓に普通の人には無い穴があいているそうで、

頑健な身体とはいえないと思うけど、

この集落では一番元気な長老。

そしてとても穏やか。