神無月の頃ある紅葉野に訪ね入ること侍りしに
とばかりに、
昨年は遠出をして紅葉を見に行った。
友人が観たいと云ったから。
この秋は、神の恩恵ではないかと思うほどの、
秋日和が続き、更けてゆく秋をじっと観ている。
裏を見せ表を見せて散る紅葉
散るに任せて散る落ち葉は、
潔くもあり
儚げでもあり、
手にとってみたい愛おしさもある。
一年の月日が長いか短いか、よく解らないけれど、
それは、自分の心の有り様で感じることなのかもしれない。
亀田一家の騒動も、守屋防衛事務次官の不祥事も一年前。
もう人々の口の端に上ることはない。
私の退職も昨年6月の出来事。
まだ一年と少ししか経っていない事に驚くほど、
実感としてはとても長い時間の経過を感じる。
枯れ木も山の賑わい
山も里も色づいて、
枯れ木だって織りなす錦に色を添える。
濡れ落ち葉も晩秋のあしらい
濡れ落ち葉だって更けゆく秋にも老けゆく妻にも、
充分色を添えていると思うけれど、
どうなのかな。
空を見て、
雲の行方を追いながら、
足元ではカサカサと、落ち葉を踏みしめる。
又一年の後、どんな心模様でいるのだろう。