月の行方

2009-01-18 06:25:04 | 折りに触れ思うこと

カーテンを開けると、少し西よりだけれど空の真ん中に、
象牙のように白い半月が、煌々と照っていた。 
朝夕のカーテンの開け閉めの時、必ず月の居場所を探す。
 
秋は満月、時には大きくて黄色くて。 
冬の初めは三日月だった。 
高い位置に在ったのが瞬く間に西に傾き、
同じ位置に在った星と対峙する。
西空の三日月と星はメルへンだった。
そして時には、消えそうに細い弧を描いていた。

月の満ち欠けは神秘的、宇宙の不思議。
地球から観る月は美しいけれど、
宇宙から観る地球も、それは瑠璃色でもっと美しいのだろう。

日常、窓から観る狭い空だけど、
つくづくと平凡に、
歳月の巡りを感じる。