哀れを誘うもの

2010-07-29 17:05:56 | 折りに触れ思うこと

 

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いつもは電話をよこして私の在宅を確認してから来る人が、先日突然やってきた。 手土産を下げ片足を引きずりながらマンションの階段を上がってきた。 
親と同じ84歳になるお寺さんだ。 もう数十年のつき合いだけれど、別に檀家でもないし親戚でもない縁あっての知人。 ただ御飯を食べて帰る人だけれど、一度顔面が麻痺してからは、口元をタオルで抑え乍ら食べるようになった。 それでも尚、食べこぼしが以前よりひどくなっていた。 

人は時に、老いていく様に触れるとき、寂寞とした物の哀れを垣間見る思いがある。 


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4 コメント

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Unknown (源氏蛍)
2010-07-30 06:15:31

家に人が来るってのは良いことですよ

長く生きるかでなく、どれだけ深く生きるかが大切です

最後の日まで人間らしく自分らしく生きれば満点人生!!
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他人事ではないと、、思います。 (ぷるん)
2010-07-30 12:05:44
何だか、、映画のシーンを見るような光景を想像し、
その方の今迄の通って来られた実績は何であったんだろう
?と、思いながら、、、どんな今の現実であろうと、少しでも人様の為を思っての行動であろう!と、思いたいし、微妙な思いで胸が打たれました~。
優しい気持ちで、出来る事を差し上げて上げられる貴方は
素晴しい方です。
多分?「又、どうぞ入らして下さいネ」と、言う一言の声かけで階段を降りるお姿を見送った事でしよう。。
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もうやり直せません (asagao007)
2010-07-30 16:52:25
源氏蛍様

へちゃむくれ(`ヘ´)でも、じょっぱり( -_-)でも、自分らしく(*^^)v 生きる! 後少しですからね。
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気の毒? ( asagao007)
2010-07-30 17:01:58
ぷるん様

元気は元気なんですけどね、昔から口下手と言いますか筋道をきちんと喋る人ではないので、息子さんとも殆ど会話すらない様子です。 よそ様の家のことは分かりませんけどね、まだ現役でお寺さんやってます。 奥さんは数年前に亡くなっています。 息子さんは副住職ですが、他に仕事を持っていますので、定年退職するまでは手伝わない様です。

いつもは玄関のドア締めてさようならでしたが、今回は下まで降りていって車を見送りました。 若い元気なときから知っていますので、何だか私も他人事ではないと言う思いです。
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