令和4年4月26日人生の処方箋
[人生2本目の矢はありません]ライン日記
『人間の死亡率は100%。人間はいつか死ぬ』といった人は、菊池寛賞受賞、上智大学教授アルフォンソデーケンさんです。
第二次大戦中のドイツで、デーケン少年は学校の帰り道、機銃掃射で、危うく九死に一生を得たといいます。
そして、死と隣りあわせの私たちに、死について学べば深く生きることができる、と述べています。
私は脳内出血で死を直視、そこから人生をいったんご破算にすることができたのは、僥倖(ぎょうこう)です。つまりは偶然に得る幸せのこと。
以来25年、医師から再発禁止令。つまり『2本目は与一も困る扇かな』壇ノ浦の戦いで、平家の船に掲げた扇を那須与一は弓で射落とすのです。
御神尊様は、一度は慈悲に預かっても、2度目はそうはいかんぞ、と。この真筆を40代の頃拝見しました。今もそのお宅に収蔵されているはず。
死が隣り合わせのおかげで、一期一会の生を好き嫌いを超えました。日常生活の多忙は、人生の有限性に気づかないものです。今一度、一期一会に目覚めることを祈ります。