朝焼けを見るために

神様からの贈り物。一瞬の時。

海を眺めながら、終の棲家

2020-03-14 14:08:28 | 陽南子
 毎朝、目覚めて開け放したままのカーテンの窓から外を眺める。少しだけ遠くに海が見える。子供の頃、父に 「陽南子、海と山とどちらが好き?」 と聞かれて 「海」 と答えた。 父は登山を趣味の一つとしていたので、当然そんな私の答えに不服を呈した。それでも海を眺めながら暮らしたいを、その時は思った。 人生の時を重ねる中で、山の中でひっそりと暮らしたいと思う時もあったし、小高い丘の上で海を眺めながら暮らした . . . 本文を読む

陽南子 1

2019-08-09 08:21:17 | 陽南子
 庭の木槿の真っ白な花が、眩しかった。  夜明けとともに庭に出た。何度も何度も目が覚めて、闇がその姿を消しかけた頃眠りにつくのをあきらめた。連日の危ない日中の暑さとは違い、暑さの中に、早朝の爽やかな風を感じる。朝陽が昇り始め、今日も一日燦々とふりそそぐであろうその陽射しに、真っ白なテッシュペーパーの様な花びらにその陽射しは反射した。まだ、2階の窓は開かない。ベランダのエアコンの室外機の音が、静かに . . . 本文を読む