ただ、たった一日をやり過ごす
それだけのこと
なのに
ただ、それだけのことが
ツライ . . . 本文を読む
待ちわびた桜が咲き始め、今年も会社の行き帰りの楽しみが一つ。
好きな木に、花が咲く。
心の喜びのひとつ。
事務所に向かう時、まだ西の空に残る大きな黄色いブルームーン
あなたと初めて声をかわした場所に、一瞬車をとめて月を見る。
ベットを抜け出す前に、届いた短いメール。
あなたの心遣いがうれしい。
どんな時も心が寄り添っていられるように。
私がつぶれてしまわないように。
そんなあなたが見 . . . 本文を読む
夕べなのか今夜なのか
私にはわからない
ただ、すごい月明かりを出窓ごしに浴びながら
月を見上げる
なんだか淋しくて
どうしようもない
あなたと一緒ならば
あの月へ一瞬のうちに探検にいかれるはずなのに
いつか!
それだけを信じることに
私は耐えることができるのか
いつか!
その素晴らしい日のための
今日を生き抜く力があるのか
あなたを信じているのに . . . 本文を読む
壊れかけていく自分に出逢う時
できる限り小さくなって、毛布にくるまる。
このまま壊れていくんじゃないかと怯えながら。
このまま壊れていきたいと願いながら。
オレンジ色の輝く朝陽に向かって、
その受け止めきれないほどのパワーの中に吸い込まれていく。
朝焼けの中に包まれて、
壊れることなんてない!
さぁ、歩いていこう!!
一人じゃないんだから。
守るものもある。
守られてもいる。
何かがあるか . . . 本文を読む
多分、エネルギー不足
体温を上げることが、自力で出来ない。
どうにか、今日の事務所の最低限の段取りをし、
朝食の支度をし、後は娘に任せてまたベッドに戻る。
電気毛布を強にしても、手足の先は暖かさが戻らず、
夜中からの気持ち悪さは遠のかない。
熱いシャワーを浴びにいかなくちゃ
タンパク質をとらなければ
そう思いながらも、起き上がる気力に欠ける。
家中を行き来する、 . . . 本文を読む
「ママとにてるよね」
「えぇ~~似てない!!」
完全否定をせれました。
上の娘と私は、実母(はは)も認める似たもの親子。
だと思っていたのです。
確かに、私が娘の歳のことを思い出すと、まったく違う生活をしています。
でも、やっぱり何かが似ている。
「先のことをすぐに考えていかなくちゃならないわね。」
そういう私に、
「そうね。」
と返す娘
「やっぱり公務員試験を受けたら?」
「あのね、ママは考えな . . . 本文を読む
あなたにあまえてしまったけれど、本当にこのままあまえていいのだろうかと、今でも私は迷っています。
何か間違ってはいやしまいかと、受けとめてくれるあなたに、何かを負わせてはいないのだろうかと。
わがままになって、あなたに向かっていいのだろうかと。
やっとあなたの前にたつことができたのに、それでも私ではいけなかったのじゃないかと。
何度も何度も自分にそう問いかけています。
私でいいのかと。
私はあ . . . 本文を読む
気がつくと
独りぼっちになって
暗い穴の中へ落ちている
絵本を開いて
ふっと優しい気持ちを思いだして
声にならない声で
「私のこと好き?」
なんて
柄にもなく
あなたに呟いてみる
届かないから
聞けないら
わかっているから
落ちた穴の中で . . . 本文を読む
私はあなたの前に立ってしまったんだろう
あなたの歌声を聴きながら
気づかないふりを
どうして貫かなかったのかと
少しの…後悔をする
もしかしたら
あなたに余分なものを背負わせてしまったのではないだろうかと
あんなに
あなたの前にたつことを
拒み続けたのに
あなたに呑まれしまった
そう、またあなたに責任を転嫁して
ごめんなさい
あなたの前に立って . . . 本文を読む
いったい何を怖がることがあるというのだろう。
いったい何から逃げ惑っているのだろう。
どこへ逃げていくというのか。
消えていけるわけではないのに。
逃げ込む場所を探し、
入り込むところを求める
抱きしめて、髪をなでてもれうことを知らないで、
強がって、嘯いて生きてきて
何かを忘れてしまったのかもしれない。
その何かさえも見つけることが出来ないのかもしれない。
自分に嘘をつき続けることで
そ . . . 本文を読む
子供のころの記憶は、鮮明に残っているものがある。
忘れてしまって思い出すことさえできないもの。
「モチモチの木」
この表紙の絵は、記憶の中に鮮明に残っている。
小学校一年生の夏休み、はじめての読書感想文にピックアップした本。
子供のころの何かのきっかけの記憶というものは、
写真のように鮮明に定着している。 . . . 本文を読む