誰を責めるのでもなく
誰を許すのでもない
許さないのではなく
ゆるしたくないのでもない
すでに許しているのかもしれない
何になぜ?
頑なに拒み続けるのか、
許そうとしない
自分が許せない
許そうとしない
自分を責め
許そうとしない
自分を戒める
一度心にはびこってしまったものは、
絡まる蔦のように
心の壁をはい続け覆っていく
真っ白だったはずの心は
はびこってしまった想いにおおわれ . . . 本文を読む
書き綴った想いが、
何かの拍子に、
一瞬にしてきえた。
神様が、消した。
私の意志とは無関係に
それは私の間違いだと
神様の教えなのかもしれない
つき続ける嘘は、
間違ってはいるけれど、
してはいけないことではないと
自分を慰め、戒める。
消えてしまった、
書き綴った言葉は、
ここに残ることはなかった
私は、
歩きたくなくなった今日を
また、歩かなくてはいけ . . . 本文を読む
また冬に戻った春
大事にしていたプランターのミニ薔薇は枯れ
駐車場は草まるけ
睡蓮鉢には水はなく、代りに落ち葉がたまり
めだかの水槽は水が干からびそうになっている
大きくなっていく黄藤は、葉をたれ
柚子はいつのまにか、白い蕾をつけている
さくらんぼは、ほんのりと色づきはじめて
鉢のブルーベリーは白い可憐な小さな花をつけだした
ほったままの紫の花は、いつのまにかプランターからはみ出るほどに咲き . . . 本文を読む
維持することによって、相手をまもっていると思っていた。
傷ついているのは私なんだと思っていた。
小さな段ボールいっぱいのお菓子を、車のトランクに詰め込んで、
また日常に戻る。
だめ、かけない
. . . 本文を読む
どうやって長い夜をすごそうかと思う。
あなたがいないのだから・・・
私の好きなように、ゆっくりと時を眺めればいいのだといいきかせる
クラッカーをチーズ、そして季節のジャムを用意して、
グラスにワインをそそいで
読みかけの本を広げながら
ゆったりとゆっくりと時の流れを眺める
ただそれだけ
一人ぼっちになってしまったのではにかと、
淋しさを抱えながら
真っ白な壁を見つめる。 . . . 本文を読む
旅にでていました。
母と。
いい親孝行ができていたらいいなと思います。
ずっと、休まず書き続けてきました。
一日も。
いつやめようかと思いながら。
やめるわけではありませんが、いい機会なので、
自分の気持ちを徒然に、書きとめるだけにしようと思っています。
(お休みする日もあるってだけのこと)
いろいろなことがありますが、
所詮公開したところで、顔もしらないそれだけの場。
自分の . . . 本文を読む
投げつけられた石や槍ではなく
許すことのできない
自分自身なのかもしれない
頑なに
閉ざしてしまった
その扉
そのカギを投げ捨ててしまった
自分なのかもしれない
二度と開けることはない
そう思いこみ
許さないと誓う自分
投げつけられてのではなく
投げつけてしまったのかもしれない
投げたものは
氷の塊ではなく
決してとけることはない
深く突き刺さるナイフ
傷付けられた傷は癒え
小 . . . 本文を読む
別れの日
その日がいきなり訪れるのか?
それとも準備されてやってくるのか?
それは誰にもわからない。
恋人を別れる
肉親と別れる。
離れ離れに暮らす。
そして朽ち果てていく日
自分の最後の日を思う
静かに、そして静かに、
心だけは穏やかに
誰も悲しまないように
思ってくれる人の心の中に
ぽっと灯をともすように
そんな
いつか
遠くて近くて
近くて遠い
いつか訪れる . . . 本文を読む
うっすらと明るくなる夜明け前、事務所に向かう。
白々と明けてくる東の空に、一筋の飛行機雲。
白い朝
また冬に戻ってしまったのではないのかと、
季節を疑ってしまう風と冷たさ。
行ったり来たりの季節は、
生きるための人生の道を歩いているよう。
立ちどまり、
振り返り、
また歩き始めて、
忘れ物を捜しに戻る。
見つけることができなくて、
また前を向く。
下を向いて石ころを蹴飛ばし、
上を向いて空を . . . 本文を読む
ふといきなりどうでもいいことのように思えて、
何もかも放りだして、何もしないでどこかへ行ってしまいたくなる。
「休みがあったら何をしたいですか?」
と、いつものお店の兄ちゃんにきかれたことがあった。
休みという休みをとれない私は、言葉に詰まった。
「もしですよ。何もしなくてもいいって、そんな日があったら」
・・・・・
「朝から、お風呂に入って、ビールかスコッチをのみながら、好きな本を読んで、 . . . 本文を読む
一日の区切りはどこなのだろう。
日の替わる時なのだろうか?
そのまま一日の日々を過ごしてしまったら、それは今日の延長なのだろうか。
延々と続く今日の中で、明日と昨日を過ごす。
その刹那がその時ならば、
時間の中で何を感じるのだろう。
時の重さを感じ、時の流れを感じ、時の短さを知る。
. . . 本文を読む
絵本を開く
「すき。」
そうかいてある
赤い表紙の絵本
少ない絵
限られた言葉
「あなたの こころ
さわりたいと思う
わたしの こころ
さわってほしいと思う」
つぶやきのように、
言葉が並ぶ
あいまいな夢のように
落書きのような絵が浮かぶ
言葉を並べる
色のすくないイラスト
それでも、
心があったかくなるような
赤い表紙の絵本
. . . 本文を読む
日常の中で、静かなな心休まる時間を求める
それがどんなに難しいことなのか
あなたが触れられない
あなたの声が聞こえない
あなたのぬくもりをかんじることができない
「一人じゃないんだから」
あなたはそういうけれど
ぽつんと
だだっ広いの野原の中に取りのこさえた
そんな気持ちになって
周りにだれもいなのを確かめて
声をあげなきじゃくる
逢いたい
あなたに
だきしめられたい
. . . 本文を読む