小学校受験プライベートレッスン 新年中・新年長作品
先週木曜ブログの小学校受験絵画続きまして、本日は制作についてです。制作課題は、絵画同様に多くの私立小学校で実施している入試問題です。試験で制作した作品の評価は、上手な絵や作品が必ずしも良いとは限りません。学校によって求める子どもが違うということから、制作の評価は変わってきます。与えられた指示通り美しく丁寧に仕上げた作品が良いという技術面を見られている学校と、少しくらい仕上がリが雑でも面白い発想を求める学校など、学校によって基準が異なります。また多くの学校で共通するところは、積極的な取り組み姿勢や時間終了までの諦めない態度などを見ているところです。なかなか取り組めない消極的な態度や、自分では考えずにお友達と同じ絵を描く作るなどの様子は評価が低くなります。
楽しい発想力を求める学校の制作では、色画用紙・折り紙・モール・紙皿・紙コップ・ストロー・お花紙などを使って自由な発想で制作に取り組みますが、あまり工作経験がなかったり、苦手意識があるお子様にとって、突然「何でも良いので、好きな材料を使って自由に作ってみて」と言われて作ることは無理なことです。まずは、苦手意識をなくし楽しい気持ちで制作に取り組めるようになることが一番大事です。楽しいな!⇒もっとやってみたい!⇒もっと上手になりたい!と気持ちの中に意欲が湧いてくると、お子様の方から積極的に取り組んできます。工作に必要な道具の使い方や材料の扱い方を学ぶスタートラインで、最初に「楽しい!」という気持ちが芽生えれば、その後で技術面はどんどん発展させていくことができます。授業では、まずこのスタートラインをとても大事にしています。
たとえ上手く出来なくて失敗しても、「ここは上手にできたね!」とできた箇所を褒めたり、「どうやったら、動物が立つようになるか考えてみよう」と先生と一緒に手を動かして試行錯誤する経験の積み重ねが、必ず自信へと繋がっていきます。レッスンでは、楽しい気持ちと自信をもって取り組んでいけるように、サポートしていきたいと思っています。
またレッスンで制作した作品は、お迎えにいらしたお父様お母様に発表(作品の説明)をしてもらっていますが、どんな作品に対しても「すごいね!」「がんばったね!」「どうやって作ったの?お母さんにも教えてくれる?」と笑顔で目を輝かせてお子様に語りかける親御様には、お子様も意欲的に発表してくれます。そういうお子様は、制作中もキラキラとしていて、一緒にいる私達講師まで楽しい気持ちにさせてくれる程です。
どんな事でも楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますが、1コマ50分授業のプライベートレッスンでは物足りないというお子様も多いです。「楽しかったから、明日も来たい!」「もっとやりたかったのに・・・」と言われる授業になるように、私達も頑張っていきたいと思います。(Eri Ito)