真佳 高3 / 依莉 高2 / 史織 高1
春が近づいて参りましたね。
これは、高校生3人のデッサンです。左から、3年、2年、1年の生徒で並んでいます。
質感やモチーフも随分と違う作品たちですが、共通しているのが構図を考えて配置している点です。
ダイナミックに配置した真佳(高3)のデッサンは、新聞の細かい書き込みやブロックの重さの表現により、全体的にずっしりとした雰囲気が出ています。双方ともマットなものでありますが、質感の違いががよく描けています。
次に、依莉(高2)も、バシッと配置できています。長方形の画用紙に対しモチーフの全体像も長方形のフォーメーションであるため、初心者向けのよいモチーフなのですが、こうしてきちんと画面上によく配置し描き進められたことで自信が付いたのではないかなと思います。必要なものしかいらないというスタイル、大事です。
そして最後に、史織(高1)。飛び出ているフランスパンに目が持っていかれます。中心のモチーフ(牛乳瓶と石榴)の向いている方向との対比が上手に出せているので、インパクトのある仕上がりに。こういう例も面白いです。
先週の大竹先生のブログや、昨日の田中先生のブログでもありましたが、構図がダメだったら、一つ一つのモチーフがどんなにパーフェクトに描写されていてもダメだと言われています。まさにその通りで、一番始めの基本の段階であるアタリをつける時に何と無く雰囲気だけで場所を決めてしまうと、後々悲しい思いをすることになります。まずはきほんのき、デッサンの手順の最初から気合を入れて吟味をする必要がありますね。なによりも土台が大切なんです。何事も。 菅原