オバラです。本日ザーザー降りの雨の中、川崎市の公立高校の受験が行われました。
川崎総合科学デザイン科の今年の倍率は1.5倍。公立高校では高めでしょうか?
ミオスからは5人が挑みましたが、「3人に一人落ちるってことは、ミオスの受験生5人の中から一人か二人は落ちるってことか…」と弱気になる学生もいたので、「バカだなー、うちからは一人も落ちる訳ないじゃん。ミオス史上、川総の受験者がいなかった年は無いんだけど、26年間で一人しか落ちたことないんだから!」「あー、でも一人は落ちたんだ…。俺が二人目になるかもしれない…。」加余子先生がすかさず「私が川総受験した時は、公立高校にあるまじき3倍だったんだからね!3人に一人しか受からなかったんだよ!?それでもミオスからの受験者は全員合格したし!倍率半分で良かったって思ってくれないと!」と言っても救いにならない学生もいて、一平先生が「メンタル弱過ぎだろ!」と嘆いていました。
まぁしかし、そんな危なっかしいやり取りがあったとは思えない作品をご紹介します。
この絵は昨日=つまり受験前日に試験と同じ90分で描かせた作品です。そつなく上手く描けるようになりました。
今日の試験問題は『発泡スチロール製フェイクレンガ・針金・紙コップ』だったそうですが、3つのモチーフ全て何度も描かせたものばかりですし、前日のこのCD-ROMの方がずっと難しいので、簡単に感じて余裕で描けたのではないかと思います。
試験時間が短い場合、必要なのは技術というより反射神経です。
この素材が来たらこの強さで、この大きさならこの場所に置き、これとこれの組み合わせならこっちを実物よりも少し大きく濃く、というような事を一瞬(5秒くらい)で判断して取り組む。その反射神経を何度も何度も繰り返し鍛えました。
最後に掛けた言葉も、「テニスでボールが飛んできた時じっくり考えてラケット振ったら、もうボールは自分の後ろに行っちゃってんだろ?脊髄反射でベストな攻撃の選択をしなけりゃ負けんだよ。
武器は十分与えた。武器の使い方も教えた。あとはどの敵に、どの武器で、どの技を、どの位の強さで、どのタイミングで繰り出すかだけど、それも実践で戦えるまでになってる。もう敵が出てきた瞬間に勝手に手が動いちゃってるはずだから、自分を信じて描けばいい。
もし今まで見た事もない敵が出て来ても、過去に戦った似ているタイプの敵に使った技で立ち向かえるはずだし、受験生全員『えー?なにコレ!?』とビビってると思えば落ち着いて怖くなくなる。緊張して足がすくんでも、手はガンガン動くから心配すんな!」というような感じでした。
5人の中で同じ中学校の生徒はいませんでしたが、当然顔も名前も覚えています。「朝お互いに合ったらニッコリ『おはよう!頑張ろうね。』と必ず挨拶すること」とも助言したので、ちょっとは心強いことでしょう。5人は敵ではなくて戦友なんですから。
いやまぁ皆お疲れ様でした。発表まで半月もあってドキドキだけど、自分を労ってあげてね。長かった受験戦争ご苦労様でした。