竹永 鉛筆
学外展無事終了致しました、一平です!本日は日曜クラスの竹永さんのデッサンをご紹介します。
写真を参考にしながら描かれたこちらの2枚、どちらも寝そべっている女性の絵ですが、左は優しい笑顔の朗らかな雰囲気、右は強いライティングが当たり、グッとこちらを見つめている力強い雰囲気で、並べて見てみるとその2枚の差異が面白いですね。
左の女性は全体的に柔らかいトーンでまとめられ、日光を浴びているかのような暖かい印象を覚えます。シーツの上や草むらに寝っ転がっている様にも見えますね。
右の女性は強くハッキリとした光を当てることで、頬のラインがしっかりと見え何にも屈しない逞しさを感じます。強い光を感じるのはしっかりと暗い影があるから、とたまに生徒さんにも言いますが、この右の絵はそのお手本の様な作品です。しっかりと髪の毛や背景の上部に暗さを持ってくることで肌の明るさが際立つのです。受験生がやる様なデッサンではあまり見られない光量ですが、しっかりと黒を付けられずに絵がやわやわになってしまう受験生に見せてあげたい作品です。
普段は絵を描く際の基礎、練習としてやる事が多いデッサンですが、かの有名なダヴィンチのデッサンは13億円の価値がついたそう…。つまり油絵や日本画などと同じくらいまだまだ奥が深いということ…。13億とは言わずとも、練習としてではなく、作品としてデッサンを学び深めていくのも、解答が決まっていない美術の世界では1つの正解と言えるでしょう!