莉紗 中3 油彩
絶賛春休み中なのですが段々と曜日感覚がなくなってきました、ナツメです。今回は木曜学生クラスの莉紗の作品をご紹介します!
優しくフクロウを抱きかかえている女の子の油絵。何を思っているのでしょうか、突き出した唇がとってもチャーミングです!見つめられていることに少し困惑しているようなフクロウの表情も絶妙です。背景を暗めの緑にすることで赤茶のフクロウや明度の高い女の子の顔が引き立ち、そして森の中にいるような(!?)雰囲気も出ています。どこも少しずつ色を変えて塗っているのですがフクロウはざっくりと大胆めなタッチで描き、背景はそれよりも少し細かく塗って服は更に少しずつ…といったように筆遣い一つを取っても大きく変化をつけているので、密度やボリュームといった質感の差を感じる絵になっています。パーツが下に集まっている子どもの顔のバランスや手、唇に苦戦していました。衣類やフクロウなどの他の部分と比べて肌は質感や色を表現するのが難しく、それに加えて少し強めに立体感を出さなければ幼い子ならではのふっくらとした体型を描写しきれないため、四苦八苦したことでしょう。特に手など、自分が納得するまで何回も何回も描き直した根性に感服!純朴であどけない空気感までもを描き切りました。今後の制作の壁にもその粘り強さを武器に立ち向かってほしいです!