モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

いつかの憧れ

2023-01-18 23:59:25 | 学生


暢彦 中1 『罪悪感』 油彩

今だに新しい西暦に慣れず書き間違えまくってます、ナツメです!

今日は木曜学生クラスより暢彦の作品をご紹介します!

ウイスキーに煙草、ビリヤードと「ザ・大人!」と言わんばかりのモチーフが並んでいますね。何かアクシデントでもあったのでしょうか、お酒の入ったグラスは割れており、全体的にそこはかとなく治安の悪さも感じる絵になりました。

学生クラスに上がってからは初めての油絵だったのですが、小学生クラスの頃とは違って時間をかけて描くことができるので、お休みも挟みながら何ヶ月もかけてようやく完成しました。昔に描いた油絵と比較すると、以前よりはるかに色数を扱えるようになった印象がありますね。ウイスキーの瓶一つをとって見ても、色のついた液体のきらきらと透き通るような透明感を出すためにぐっとした暗い色を所々で使ったり、ただ明度を変えるのではなくイエローオーカーや赤みがかった茶色など色相をずらした色を置くことで画面上が豊かになっています。他にも瓶の角の凸凹やガラスの厚みなどもざっくりとしつつも描写されており、非常によく観察したことが伺えます。まだ中1ですがそれぞれのモチーフのデッサンもしっかりと取れていて素晴らしいですね!

先週からご紹介している学生たちの作品は市美術展に応募するためタイトルもつけてもらっているのですが、まだ中学生なのに大人の嗜好品を描いちゃった、というような罪悪感でしょうか?私も今年20歳になってお酒もタバコもドキドキしながら挑戦してみましたが、いざ触れてみると案外あっけなくて拍子抜けした気持ちもあったので、このようなモチーフに中高生の抱える憧れ()は微笑ましく感じますね。成長して見返してみたら、きっとつけるタイトルや絵に対する感情も変わっていることと思います。その時はまた教えてね!!

コメント
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