モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

マイペース制作

2023-01-20 21:14:42 | 学生


波那 中2 『舞台上の思い出』 油彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは学生クラスの波那の油彩作品です。習い事のダンス教室の(タイトルからして発表会でしょうか?)自身の写真を見ながら制作していました。こちらは市美術展に向けて制作しています。

花の刺繍がふんだんに施された黒いドレスが、情熱的な赤い背景に浮かび上がって美しいですね。ちょうど顔の部分の明暗がくっきりとしている写真だったので、制作の際もメリハリをはっきりさせて塗っていきました。制作中は肌の色や黒いドレスの明暗の色作りに苦労していましたが、肌はイエローオーカーを中心に、青や緑を混ぜて暗くしたり頰には背景のオレンジを反射光の様に入れたりと、単調にならない様に工夫をしています。フリルや刺繍、レースなど細々した装飾が多い衣装ですが、こうした模様が沢山ある題材は、細かい部分に捉われず大きな部分(黒い布の立体感など)から取り掛かる必要があります。彼女の場合、花の刺繍に入ってからかなりの時間を要してしまいましたが…笑。全体に手は入っていますが、控えめなのか節約(悪く言えばケチンボ)なのか絵の具は薄めに塗られています。しっとりとした大人びた仕上がりになりますが、折角の油絵ですので、次回はたっぷりどっぶり絵の具を使いマチエールも盛り盛りで描いてみましょう!

かなり長い時間制作していたので、制作後半は今日どこ進んだの?と間違い探しをしているような感覚でした。マイペースに制作していた為、パレットに絵の具を出して描き始めるのに15分もかかったりして「遅い!!!寝ながら準備してる?もっと早く!!」と尻叩きされる事も。誰よりも早く出品作品を描き始めていましたが、それでも提出ギリギリになってしまったので、私のミオスでの今年度の目標は「波那の制作締め切り設定と厳格なスケジュール管理&尻叩き」とさせて頂きたいと思います。

コメント
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