モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

同じ色でも

2023-06-08 23:33:24 | 大人 水彩


殿山 透明水彩

日差しが強い日が続きますね、早くも夏を感じています。マユカです!本日は殿山さんの作品をご紹介します。

自然な笑顔が素敵なこちらの作品。淡い色使いが優しい雰囲気をまとっており、なんだか幸せそうな空気感が伝わってきます。肌色に同じものを使わず、イエローベースとブルーベースの描き分けをされているのが素晴らしいですね。よく見てみれば、服に使われているブルーも重なって混ざらないように濃さや淡さが違います。服につけられている模様など、影色で前後をつけるだけでなく、細やかな工夫が見て取れるところから、殿山さんがこの作品に真摯に向き合っていることがとても伝わってきます。

ちなみに、こちらのお二人は奥様のご両親とのこと。婿殿からこんな素敵なプレゼントをもらったら、嬉しすぎますね!
でもこの絵を見た幼稚園児の娘さん、「次は私を描いて!」とやきもちを焼かれたそうですよ!今まで沢山描いてもらっているのに…!(これこれこれこれこれ!)どれも娘さんへの愛を感じるとても素敵な作品です。これだけたくさんの人物画を描いているからこそ上達するのだと、改めて感じました。

衣類や肌に限った話ではありませんが、実は一見同じ色に見えるものも、少しずつ色が違うことが多いです。どんなに同じ色に見えていたとしても、手前の方が濃く、後ろの方は少し淡いような、似ている違う色で塗ることで前後感が生まれ、自然な奥行きが更に広がって見えます。皆様も、同じ色が隣り合った時は同じ色をもう一度使うのではなく、別の色を混ぜた、少し違う色を使用してみてくださいね!

コメント
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