麻場 油彩
岩田です。今回は麻場さんの作品をご紹介します。
自身で撮った風景を絵にすることの多い麻場さん。こちらの絵は、いつもの作品に比べると何だか不思議な雰囲気。
最初は、撮影した空港を描こうと思ってはいたのですが、いつもと同じでは何だか物足りないということで、自分で創造したシーンを絵にしました。
管制塔は現代的、その隣にはモンサンミッシェルのような城がそびえ建っていて、下には広大な草原が広がり、空飛ぶ車のようなものが飛んでいる。今と昔、国を跨いだ異空間を作者らしい優しい色使いで描いた作品です。
こうした絵が難なく描くことが出来る力が付いてくると、見ているこちらも、もっともっと高いレベルをと願ってしまうもの。
確かに色使いにおいて、良い色感をお持ちだなぁと感心するのですが、例えばパウル・クレーやマルク・シャガールのような、ただ綺麗という言葉では捉えきれない、清濁併せ持つような、そこはかとない色の深さを目指してみて下さい。