芽依 6年 / 創太 6年 / さくら 5年
サヤカです。11月だというのに暖かい日が続いていて戸惑ってしまいますね。さて、今回は小学生クラスの油絵を紹介します。
芽依ー露天風呂で温まるカピバラを描きました。中央のカピバラの何とも言えないうっとりとした表情が可愛いですね。カピバラの茶色い体が目立つよう周囲の色を寒色でまとめたり、奥のカピバラを正面のカピバラよりも淡い色にしたりすることで、中央のカピバラに目が惹かれるよう工夫されています。カピバラの毛並みや手前の岩の質感は陰影をうまく使い、立体感が自然に描けました。また、柚子が水面に沈み、屈折している様子を、鮮やかな黄色と水面の緑、複数の青色で綺麗に表現されていて、その画力に驚きます。
創太ー赤いレンガ、ドーム型の屋根から醸し出される東京駅のレトロな雰囲気が上手に描けています。誰もが知っていて、構造も難しい建築物をここまで描いた創太、素晴らしいです!空とその他の建物を青系の色でまとめることで、煉瓦造りの赤色がよく映えるようになっています。描きごたえのあるモチーフが一つあると他の部分がおざなりになってしまいがちですが、周囲の木や道路に落ちる影、自動車などどの部分をとってもよく観察された見応えのある作品になっています。集中力を切らさず時間を掛けて完成させました。
さくらーまっすぐな視線と優雅な表情にドキリとする作品ですね。丸くなっている猫のもっちりとした体やふわふわの尻尾の質感が伝わってきます。顔の彫りや輪郭の繊細な作り、湾曲している体のラインを影と光を上手に使い表現しています。筆跡を残し毛の流れをしっかり描くことで、ふわふわの尻尾が再現されています。クッションを暖色で描き柔らかな印象にすることで、猫ちゃんの性格や纏う雰囲気が穏やかなのだろうと想像できますね!同系色を使い、非常にまとまりのある作品に仕上がりました。
どれもどこに注目して欲しいのかがわかりやすく、かつ全体としてまとまりを持った作品たち。特に芽依と創太にとっては小学生の間に培った技術の集大成のような作品になったのではないでしょうか。