出国は礼わきまへて旅心異国の文化受け入れてこそ
(日本人が外国へ行くとつい見とれてしまって無口になりがちですね)
1862年9月14日、武蔵国橘樹郡生麦村(現:神奈川県横浜市鶴見区生麦)付近にて、生麦事件が発生しました。
尊王攘夷の機運が高まりつつある世相の中で、当時、行列への乱入は無礼とされていたこともあり、薩摩藩の動向は大いに支持を集めました。
が、この事件の処理を巡って幕府は国際的な政治問題を避けるべく、薩摩藩独自の勝手な行為であると切り離し、関係性を否定。
翌年、イギリス側が報復として薩摩のみに対し襲撃する薩英戦争が起こる引き金となりました。
また、薩英戦争を経て、諸外国との圧倒的な文明の差、幕府の対応への不信感などを痛感した薩摩藩は、幕府から離れ、日本改善のための独自路線を展開していく契機となった事件とも目されております。
ちなみに、生麦事件の石碑は現在も神奈川県鶴見区に位置する京急本線・生麦駅近くに残っております。
事件が起こる前に島津久光の行列に遭遇したアメリカ人商人は、すぐさま下馬した上で馬を道端に寄せて行列を乱さないように道を譲り、脱帽して行列に礼を示した。
薩摩藩士側も外国人が行列に対して敬意を示していると了解し、特に問題も起こらなかったという。
アメリカ商人は日本の文化を熟知しており、大名行列を乱す行為がいかに無礼なことであるか、礼を失すればどういうことになるかを理解しており、「彼らは傲慢にふるまった。自らまねいた災難である」とイギリス人4名を非難する意見を述べている。
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他国へ行くという事はその国の文化をも知らなければ・・と思います。
現在の情報化社会は何でもわかるかと言えばそうでもないことに気が付くことが大切ですね。
まずは日本の国の成り立ちと、どのような国かを知ることですね。
戦争というのは相手を理解することで避けられると思います。
アメリカやロシアのような武器商人が起こす戦争もありますが・・・。