オーディオスペースコア

福井にあるオーディオスペースコアというショップです。
ちょっと拘ったオーディオを楽しんでみませんか?

FBC福井放送の伊藤アナウンサーとの再会♪

2024-11-09 09:27:45 | オーディオ雑談

思い出話を先にしますと、

私は高校生の時にフュージョンバンドをやっていまして、色んなコンテストに出場していました。

ヤマハのバンドエクスプロージョン世界大会ティーンズミュージックフェスティバル、そして今回伊藤アナとの出会いとなった、コカコーラのフレッシュサウンズコンテストにも出場しました♪

懐かしいです(*^-^*)

フレッシュサウンズコンテストは福井放送が福井県の窓口になっていて、他のコンテストとは違い、条件が①オリジナル曲であること、②ボーカル入りであることでしたが、当時私のバンドはボーカル無しのフュージョンだったので、すっかりボーカルが必要な事を忘れていて、オリジナル曲(なんと私が作曲してたんです)をレコーディングし、カセットテープに落としてテープ審査で福井放送に送りました。(^-^;

そしたら、何日かして福井放送から私の自宅に電話がありました。(携帯電話の無い時代ですので。笑)

福井放送から電話??と思いながら、電話に出たところ、伊藤裕樹アナウンサーが電話口で「テープ聞きましたが、ボーカルが入ってないのでボーカルを付けられませんか?」的な事を言われました。

私は「え??ということはボーカル付けたら審査通過ってことですか?」と高校生なのに既にいやらしいことを言ってしまったことを今でも覚えています。笑

 

急遽バンド友達のボーカルにお願いをして歌詞を考えてもらって、無理やり(笑)歌ってもらって、すぐにレコーディングしてテープを送りなおしたのを今でも明確に覚えています。

お陰様で、福井県大会はテープ審査通過、北陸大会は富山県民会館ホールです!!

福井、石川、富山、各3バンドずつ、計9バンドでの北陸大会は2000人満員でめちゃくちゃ緊張しました。(@_@)

 

当日は電車で行きましたが、引率に伊藤裕樹アナウンサーが北陸大会の会場に来てくれて、色々お世話していただいたのを思い出します。

当日のゲストは小比類巻かおるさんと爆風スランプでした。

リハーサルは、出場の逆順で行われ、私のバンドはとにかく機材が多くセッティングに時間がかかるので、逆リハで最後、要するにトップバッターとなりました。(@_@)

リハーサル最後だったのでそのまま機材をセッティングしておいて、本番となりますが、ゲストの方々が私の後にリハーサルをしたので、私はリハ終了後、ギターポジションでセッティング確認していたら、パッパラー河合さんが来て、私の最新エフェクターシステムを見て驚いていました!!笑

既に高校生から機械好き、音質重視のシステム構築大好きでしたので!

パッパラー河合さんは、当時高校生の私に敬語で「このエフェクター凄いですねー!踏んでみていいですか??」って言われたのを今でも明確に覚えています。笑

そんな感じで、本番!!!

プロのライブビデオでよく見る、テレビカメラがレールに乗っていて、横方向に移動しながら撮影されました!

肩乗せカメラもあってめちゃくちゃ寄られてアップになったりして、緊張マックスでした!!(@_@)

2000人満員を前にして演奏するのはとっても緊張しますが、アドレナリンがめちゃくちゃ出て演奏に熱が入って感動したことを思いだします。

おかげさまで、フレッシュサウンズコンテスト北陸大会は福井県代表で優勝、高校生の部で優勝、(全国大会には出れなかった…)、記念品はオリジナルトレーナーにメンバーの名前が印刷されたものでした。今でも大切に保管してあります。

 

と、思い出話で伊藤裕樹アナウンサーの話が忘れそうになってしまいましたが(笑)、伊藤アナウンサーとの出会いはこの時のことでした。

 

あれから37年の年月が経ち、ルクプルのゲストで色々繋がっていき、伊藤裕樹アナウンサーとの再会を果たしました!

2024年7月の60号に出ていただきました!

そして、局で毎日使ってるというコアオリジナルマグカップの写真を送っていただきました!

やらせみたいな感じで恐縮です。笑

久しぶりの出会いと思い出話、懐かしい気持ちでいっぱいになりました♪

 

 

 

 

 


アキュフェーズ社訪問しました♪

2024-10-26 14:24:36 | オーディオ雑談

昨日、横浜のお客様にご納品があり、せっかくなのでアキュフェーズにお邪魔してきました♪

住宅街に忽然と現れるアキュフェーズ本社!

当方担当の小串部長にご都合していただき案内して頂きました!

鈴木社長、和田副社長、大貫常務をはじめ、各部署の責任者の方々、社員の方々、皆さん、お忙しい中ご対応いただきありがとうございました!

全て撮影許可を頂いてます!

開発部の隣りの応接室では、歴代の代表する機器がズラリと展示してありました!

そしてこちらが開発に携わるための試聴ルーム!

そして、製造部へ!

新製品E-800Sの組立が始まってました!

これはまず組立途中での測定と調整!

振動を与えたり、配線を動かしたりして波形をチェックしたりしてました。

丁度DP-450のロットが終わり、E-800Sのロット生産が始まったところなのでラインに乗るのはこれからです!

E-800Sのワイヤリングを念入りに行っています。

 

これはDP-450のラインの工程です。

各部で組み立てなど行ったらその都度、念入りに測定しています!

フロントパネルの取付工程ですが、ここでも振動を与えたりして波形チェック!

ここはフロントパネルASSY組立。

 

驚いたのは、ラインで流れている各セクションで必ず測定をしていて、何重にもチェックしているのは凄いです!

それと、ここでは傷やアルマイト処理不良などの見た目チェックも同時に行っていますが、ブルーの内装の部屋で、ブルーの反射光で何度も角度を変えて念入りにチェックしています。

そして次はグリーンの反射光でもチェック!

別工程での測定チェックと、グリーンの内装の光で傷チェックを行っています!

ここまでしてチェックをするのは流石信頼のアキュフェーズですね!

ここまでして、初期不良や開梱時に元から傷などは皆無です!!

こうやって次の部屋にラインで流していきます。

そして、幾度となく厳しい測定チェックや外観チェックを乗り越えてきた製品が梱包工程へ!

他にも、世の中に良い部品がない場合は、自社で設計しているボリウムやメカASSYなど、多くの拘りが見えました。

家電品の延長のオーディオ製造工程とは全く違う、手作業での昔ながらの組立で、ハイエンドオーディオに相応しい製造方法だなと思いましたが、ここまで徹底しているのに価格が非常に良心的なのは流石アキュフェーズだなぁと思いました。

そして、製造部の最終工程の梱包まで行ったらエレベーターで隣の新社屋の建物へ運ばれます!

1階と2階が一緒になった大きな倉庫は年中空調が入っている凄い環境の良い場所で管理されてるそうです!

海外向けと国内向けときっちり分けて整然と並んでいます!

そして、倉庫の上の3階へ!

ここは歴代の全ての製品が1台ずつ保管されています!!

これは凄いです!

隣りは、部品倉庫です!

徹底した管理と保管状態にはとても感心しました。

そして、そのまた上の階のフロワーが修理部門です!

こちらはアキュフェーズを精通しているプロフェッショナルな方々が拘りのメンテナンスをしています!

オリジナル部品は可能な限り保管してあり、最悪無くなったとしても代替パーツに基板を取付、マウント出来るようなパーツも沢山準備されてました。

修理待ちの棚とASSYパーツなどの棚もきちんと管理されています。

他にも、歴代の機種に使っていた基板やASSYなどの保管庫もあって、こんなに徹底した部品管理は素晴らしいです!何十年も使い続けたいお客様のお気持ちを理解されていてとても安心しました!

常に思っていたことは、あれだけの拘りで製造したり、何十年先を考えて部品管理したりしているのに、製品の価格があの価格でよくここまで徹底出来るもんだなぁと感心しました。

そして、最後に更に上の階の新試聴ルームへ!!

5~6曲聴かせていただきました♪

非常にS/Nの高い部屋で、日本音響エンジニアリングの関連会社が設計、施工したそうで、定在波も上手くコントロールされていました!

ちょこっと動画を撮りましたので雰囲気だけでも♪

アキュフェーズ新試聴ルーム♪

最後に記念撮影♪

ヨーロッパやアメリカでも大人気の理由が分かります!

日本を誇れる純血なメーカーだと思います!

アキュフェーズの皆さま、ありがとうございました♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


日本国内に流通する中古品について

2024-08-02 14:09:08 | オーディオ雑談

以前から思っていたのですが、色々と関係者の方々のお話を聞くうちになるほど~~と思ったので書きますね。

 

そういえば、ここ数年前から、新聞1面にデカデカと全国オーディオ買取のコマーシャルを見かけます。

SNSでも大々的に全国オーディオ買取の広告を見かけます。

そんなに広告宣伝費をかけてそんなに儲かるの?

どうも、これはオーディオ業界ではなくリサイクルショップ業界らしいです。

リサイクルショップは買取ノウハウや全国買取どこでも行きます!って言えるほど、買取の全国ネットワークがあるそうです。

 

他にも、ヤフオクとかで凄い機器が凄い安い入札金額からスタート、最低落札価格が無いのをよく見かけるようになりました。

もし、これが趣味を楽しむ一般ユーザーだったら、購入金額も把握しているし、損したくないし、やはり最低このくらいは欲しいなぁ~と思うはずです。

詳しく見てみると、こういった出品の仕方をするのは業者が殆どです。

 

では、なぜこんなに素晴らしい機器を中古で安く出品できるのか?と思い、色んな方々に話をしてみて分かったことがあります。

 

全部ではないそうですが、「遺品」が多いそうです。

故人はオーディオを趣味にして、かなりの金額をオーディオに使ってきたので、金額は家族に内緒でって方が非常に多いというのです。

それは、当店のお客様でも同じです。苦笑

よく聞く話が、

「ゼロを1個取って話している」

という方が多いんです。笑

100万円だったら10万円って家族に言うそうです。

とあるお客様は、「ゼロ1個取って話をしたのに殺されそうになった」と言ってました。笑

ゼロ2個取るとバレるから1個にしたそうです。笑

 

趣味ってオーディオに限らずそういうもんだと思うんです。

車の趣味だと見れば大体金額分かっちゃいますが、オーディオはとってもわかりにくいので、そこに注目して中古買い取り業者が増えたと聞いています。

 

実際、私の知人の話を聞いてビックリしたことを思い出しました。

それは、知人の友達(故人)の奥様が遺品をそろそろ整理しようと、新聞広告をみて電話したそうです。

そしたら、すぐに来てくれて、一式で100万円と言われたそうです。

奥様は正直価値が分からないから引き取り料取られないでタダならいいかと思っていたそうですが、なんと100万円で引き取ってくれる!と言われ驚いたそうです。

その時に、現金を出してきたそうですが、即決する前に、そういえばオーディオ友達で親しくしていた友達にも相談してみようと思って、一旦帰ってもらったそうです。

その後、知人を通じて、オーディオショップに相談し、査定してもらったらなんと!!1200万円だったそうです!!!!(@_@)

Xでは2000万とうろ覚えで書いてしまったが確認したら1200万でした。苦笑

それにしても凄い価格差!!

 

価値の分からない方だと100万円でもありがたい!と思うでしょうね。

 

もし可能でしたら、遺書に購入金額を書いておくか(かなり勇気がいるかも)、贔屓にしているオーディオ店に相談するよう伝えておいてください!

趣味ってなんでもそうだと思いますが、金額を家族に誤魔化して楽しんでる方が結構多いと思うので再考してみてはいかがでしょうか?

天国でバレても後の祭りですから。笑


オーディオ製品の価格差とは

2022-09-06 17:38:00 | オーディオ雑談

スタッフの三屋です。

 
オーディオの製品は、値段が高い方が絶対に音が良いと言うわけでは決してありません。理論上は、素材のコストを掛けて設計がしっかりしていて、精度の高い製品を作れば音は良いはずですが、そうとも限らないのがオーディオの面白いところでもあります。
オーディオは単なる電気製品ではなくて、楽器的な要素もあります。そして、偶然性というものがあるのです。
 
例えば、スピーカーに関しては同一メーカーの同じシリーズのスピーカーにおいて、単純に考えると値段が高い方が音が良いと思えるでしょう。しかしスピーカーによっては、音のバランスが崩れるものもあります。
どういう事かといいますと、同じシリーズのスピーカーは値段が高くなるにつれてウーファーのサイズが大きくなる、ユニットの数が増えていくというのが殆どだと思います。しかし、同じツィターでウーファーの方を大きくしたり、ユニットの数を増やしていくことが、高音質化に繋がる訳ではありません。逆に低音過多になったり、鈍くなることがあります。そのメーカー、そのシリーズのツィターとバランスが取れたウーファーの大きさというものが存在します。
それと、同じシリーズであっても小型2wayが良いのか、トールボーイ型が良いのかも値段に関係なく分かれてきます。
 
 
 


 
次にアンプの場合でも、この音のバランスの逆転現象が起こる場合があります。同じシリーズののアンプの場合は、下のクラスのアンプよりも上のクラスのアンプの方が、出力が大きいと思います。これがまた高音質に繋がる訳ではありません。出力が大きい=出力トランジスタをハイパワーのものを使う、もしくはトランジスタの数を増やす。そして電源トランスを大型にしてコンデンサの容量を大きくするという製品が多いのですが、これをやると力感は上がっているのですが、音がハイバランスになっているものも少なくありません。
音を良くしようとすると、回路自体を見直すか、使用するパーツ自体を良いものにしないと無理だと思います。ですから、小出力の下のクラスのものに、偶然バランスの良いものがあるという逆転現象が起きるのだと思います。
 
CDプレーヤーにおいても似たようなことがあります。ハイビット・ハイサンプリングに対応したDACを搭載したものが良い訳ではありません。確かにUSB入力からの音は良い可能性はありますが、CD再生においては、あくまでもCDの規格16ビット44.1kHzなのです。ですからハイビット・ハイサンプリング対応のDACがCD再生に絶対に向いているとは言えないはずです。音の良いCDプレーヤーを探していくと、CD専用メカを搭載していたり、シンプルに出来ていて従来からのDACを搭載しているものであったりします。
 
こういったオーディオ下克上は面白いのですが、当たり前ですが本当に優れたハイエンド製品には勝てません。抜かりなく設計されていてコストも掛かっていて、楽器のチューニングの域に入っている製品から出る音は、それは素晴らしいものです。
 
コスパの高い製品を探し出すには、超ハイエンドオーディオなどと比較しながらとにかく聴くしかないです。色々と聴いてデータの蓄積と可能性の追求をしております。当店では、こういった観点から商品選びを行なっております。
 
そういったセレクトされたコスパの高いオーディオを揃えておりますので是非ご来店お待ちしております。
 
 
 
 

最近の中古オーディオ市場について

2022-04-29 12:59:17 | オーディオ雑談
スタッフの三屋です。

最近の中古オーディオ市場について思うことを書こうと思います。
当店においても、中古の商品の価格を決めるときには、ネットの市場価格を参考にすることもあります。以前は、ネットオークションでの相場は、オーディオ店で販売している価格よりも安いというのが普通でした。しかし最近は、その関係が逆転していることも多くオーディオ店での販売価格よりも、オークションでの落札価格の方が高いということが少なくありません。

当店において有名メーカーの商品の中古が入荷して、安めの値段を付けているにもかかわらずなかなか売れないということがあります。この価格の逆転現象は、おそらくコロナ禍になってから巣ごもり需要が増え、オークションが過熱しているからだと思われます。
それに、日本にある中古品が海外に輸出されているという話も聞くので、その関係もあると思われます。結構な高額品もオークションで取り引きされています。
特にヴィンテージ、ネオヴィンテージオーディオ系が近年価格が高騰したようです。
オークションでの相場が上がれば、それにつられて市場全体の中古の価格も上昇していきます。

オークションは入札制になっていて、ゲーム性もあるために面白い反面、リスクも色々とあるはずです。並行輸入品や、壊れているもの、改造してあるもの、微妙に中身や外観が違うものが見受けられます。これでは、機器の能力を100%発揮出来ないと思います。知らなければそれまでですが、何でもありの状態になっています。
しかも最近は、ジャンク品までもしっかりと値段がついてしまうという不思議なことになっています。

当店にも、オークションで購入したと思われる製品の修理依頼が多くあります。本当に状態が様々な個体があります。出来る限り修理しようと努めてはおりますが、どうしても修理出来ない場合もあります。そうなるとせっかく購入したものでもゴミになってしまいます。

また最近多いのは輸送中の破損事故とは到底考えられない壊れ方をした修理依頼が多くなってきています。
多分ですが、壊れたものを壊れてないものとして出品し、到着したら壊れていた風にと考えられます。
泣き寝入りも多く聞きますので十分注意したほうがよいかもです。


ネットでの買い物は、非常に便利なものですが、冷静に考えて購入しないと失敗したり、気付かないうちに失敗している可能性もあると思います。改めてメリット、デメリットを一考してみてはいかがでしょうか。







壁コンセントのお話し

2022-01-16 14:45:18 | オーディオ雑談
スタッフの三屋です。

皆さんは、壁のコンセントは交換されていますでしょうか。
たかだか100V60Hz(50Hz)を伝送して、音楽の信号が乗っているわけでもないので、オーディオ機器の電源を取っている大元のコンセント通称 “壁コン” を交換しても、音は大して変わらないと思われている方も多いと思いますが、この部分が電源を供給しているいわば、オーディオ機器にとってはエネルギー源になるのでとても重要になってきます。

では、何故壁コンを交換すると音が良くなるのか。決してこんな小さくて単純な構造のもので商用電源に乗ってきているノイズを取っているわけではありません。結局はピンケーブルやスピーカーケーブルと同じで、使用している素材やメッキの種類やグレードの差が電源の段階でも音の差として出るからなのです。
接点の部分に使用している素材やメッキの差、それ以外の部分に使用している樹脂の品質の差も音の差として現れます。あとはクライオ処理等の物性処理が施してあるかどうかでも変わってきます。論理的な話しでは、接点の部分の接触抵抗の値が高いか低いかでも変わってくるはずです。ただオーディオの世界は数値が全てではなく楽器的な要素もあるので、接触抵抗の値が低ければ音が良いとは限りません。

電源に関する面白い話しとしましては、自己責任になりますが、切り売りのスピーカーケーブルに市販の電源プラグを付けて音を聴くと、見事にスピーカーケーブルとして使用したときの音が、電源ケーブルとして使用したときにも同じ音になります。
電源の段階であってもそれだけ音色や音質に大きく影響していることがわかります。ですから当然、壁コンや電源タップでも音は変わってきます。

この“壁コン”ですが、色々なメーカーから沢山の種類の商品が発売されています。以前も述べさせて頂きましたが、オーディオのアクセサリーで色付けすることはお薦めしません。あくまでも音色を決めるのはオーディオ機器の方で、アクセサリーはその機器の潜在能力を引き出して音のクオリティを上げるのがファインチューニングだと思います。ましてや壁コンの部分は一度交換してしまうと、なかなか次に交換する機会はないと思いますので、チョイスは重要になってきます。
本当に良いものを使うと、驚くほど音の透明度が上がり倍音も伸び、エネルギー量も増え静けさも出てきて良いことずくめです。

壁コンの交換は、オーディオのチューニングとしてはかなり上流の部分になり、音の変化量も大きいのでコストパフォーマンスも高くてお薦めです。壁コンのグレードUPをお考えの方や、交換に関することは是非お気軽にご相談下さい。






電源の極性のお話し

2021-10-19 10:48:57 | オーディオ雑談
スタッフの三屋です。

皆さんは、ご家庭のコンセントに極性(プラス、マイナス)があるのをご存じでしょうか。
コンセントをよく見ていただくと、向かって左側の溝の長さが長い方と、右側の短い方とがあることが分かります。屋内配線の接続が正しければ、左側の溝の長さが長い方が接地側(−)、右側が100V側(+)になります。
こんな事は、普段は全く気にされてはいないと思いますが、オーディオにおいては重要になってきます。オーディオ機器自体に極性(音が良くなるコンセントにプラグを差す向き)があるからです。
家庭用の電気は交流なので、本来はプラグを差し込む向きに関係なく電気製品は問題なく動作します。オーディオ機器も動作はしますが、極性を一致させるかどうかで音は大きく変わってきます。





まずは、オーディオ機器の電源を取っている元の壁コンセント及び、電源タップを使用している場合は、電源タップの所で極性が合っているかを調べる必要があります。それには、上の写真の左側の検電ドライバー及び、右側のデジタルテスターがあれば簡単に調べる事が出来ます。検電ドライバーをコンセントの溝に差し込み、光る側がプラス側になります。テスターの場合はACレンジで、テスターの棒の片側を指でツマミ、もう片側をコンセントの溝に差し込み、電圧が高い方がプラスになります。双方共に大型のホームセンターに置いてあることは多いです。
もし壁コンセントの段階で、プラスマイナスが逆になっているようでしたら屋内配線の接続を逆にして正しくした方が、今後の機器の極性管理はしやすくなると思います。





そして、機器側の極性をどのように判別するかですが、上の写真の左側が日本の製品によく見られるアース無しの2Pのもの、右側が海外の製品及び、社外品に多いのアース付きの3Pのプラグになります。ここでは、3Pの大地アースを取っているかどうかは関係なしとします。アースはまた別の問題になってきますので。

まず、機器の電源ケーブルがインレット(脱着)式になっていて3Pのケーブルを使用し、壁コンセント及び電源タップが3Pが挿さるものをお使いであれば、それで極性は一致しますので全く問題ありません。

次に、2Pで極性が表示されているものの場合(プラグのところにマーキングされていたり、ケーブルの片側に白いラインが入っている等)は、大概はマイナス側を表示しているので、そちら側を壁コンセント及び電源タップのマイナス側に差し込んでいただければ、極性は一致します。

次に、2Pで極性が表示されていないものの場合はどうするかですが、ある程度オーディオを嗜んでいらっしゃる方は、テスターでシャーシ電位を測ればいいじゃないかと思われるでしょう。シャーシ電位の測り方は、機器に何も接続していない状態で電源を入れ、テスターをACレンジにして、棒の片方をシャーシのねじのところに当て、もう片側をコンセントのマイナス側に差して、その状態で電圧を読み、次にコンセントにプラグを差す向きを逆にして、電圧を読み電圧が低いときの方が極性が合っているというやり方です。
大概はこのやり方で問題はないのですが、これは何を測っているかといいますと、電源トランスの極性です。電源トランスにはコイルが使われており、この巻線の巻き始め側から100Vが来るのか、巻き終わり側から100Vが来るのかで、シャーシと大地間の電位差が変わるのです。ですから最近のスイッチング電源搭載の機器は、トランスが非常に小さい為、シャーシ電位の差は出ません。でも音の良い極性はあります。

シャーシ電位が低い方が音が良いという事であれば、大地アースを取るとかアースの代わりになる機器を繋ぐのが良いということになりますが、そう単純な話ではありません。海外のメーカーの中には、シャーシ電位が高い方で極性を一致させている(音が良い極性)設計のものもあります。

結論としましては、極性を合わせたときの方が、音場も広く高域も伸び、低域の輪郭もはっきりとするので、合わせることをお勧めします。
元のコンセントの極性が合っていて、3Pの電源ケーブル及び、極性表示のある2Pの電源ケーブルで正しく繋げばそれでメーカーの意図する極性になります。
それ以外は聴感で決めてもいいと思います。極性が合っていないときは、なんとなく高域が歪みっぽくザラついて伸び切らず、低域も膨らんで形が出にくくなります。

この電源の極性を合わせるというのは、オーディオチューニングの基本になりますし、コストもかからないので是非、皆さんもやってみて下さい。
















オーディオってなんだろう?

2020-02-07 15:00:58 | オーディオ雑談
最近はスマホ1つで映画も見れるし音楽も聴けるし電話も出来るしメールも出来るので仕事も出来ます。
買い物も出来るしコミニュケーションも取れるので人と関わることも昔に比べたら少ない方も多いと思います。
スマホもオーディオ機器のひとつですし、ヘッドフォンもそうでしょう。
そんな時代の中で趣味って昔に比べたら多種多様色々ありますが、「オーディオ」という趣味について少し考えてみました。

昔私が学生時代にはインターネットも携帯電話も無かったので、とにかく音楽を聴こうと思ったら自宅に帰って聞くか、ジャズ喫茶行ってで聴くかオーディオショップやレコード店行って聴くくらいしかなかったんです。
コンサートは昔からあったので、楽器大好き人間の私は、ジャズ、クラシック、ポップス何でも聴きに行ってました。
学生時代は楽器も演奏していろんなコンクールや大会などにも出場経験があるせいか、オーディオと生演奏は切っても切れない仲になっていました。

未だによく聞く話なんですが、
「オーディオにそんなにお金かけるなら、生演奏何回聴きに行けるかな?」
とか、
「オーディオって生演奏には絶対勝てない」
とか、
「いかに生演奏に近づけるか」
とは、生演奏と比較したり、オーディオを生演奏よりも下に考えてしまう、そんな話をされる方が多いですね。

もう一度昔を降り返って、
学生時代の「オーディオ」ってどんなんだったっけ?と、そういえば前のブログにも書きましたが、ジャズ喫茶で衝撃の4350を見たときに「欲しい!!」と思ったこと(その時は音が出てなかった(笑))を思うと、生演奏と比べることだけがオーディオではないなと思います。
また、
当時は簡単に良い音が聞けなかった環境だったのでオーディオは音楽を聴く道具として絶対に欠かせない存在でした。
それから、とっても重要なことは、生演奏には絶対に無いものがオーディオにあることです。

それは、既に亡くなってしまったシンガーの歌声は生では絶対に聴けないけど、オーディオではかなりリアルに再現し聴けることです。
シンガーに限らず、ピアニストやバイオリニスト、ギターリストも同じです。
それから、当時の空気(メンバーやホールやその歳の演奏(声))はもう生演奏では再現できませんが、オーディオならその当時にタイムスリップすることが出来ます。

そう考えると「オーディオ」って魅力的なことが沢山あるのに、今のオーディオにはかなり忘れかけてきているような気がします。
それは、商品の魅力にも思うし、私たちみたいに商品に携わる人間の扱い方にも思うし、それを購入するユーザーの立場としてもそう感じます。

是非、今後やっていくべきだなぁ~と思うことは、オーディオショーなんかで「オーディオの歴史」「オーディオの魅力」「オーディオって何」みたいな、文化的なコーナーを設けてもらいたいです。
原点に返って、「オーディオの文化」をもう一度見直していきたいなぁと思っています。

今のオーディオに足りないものとは

2020-02-03 15:07:10 | オーディオ雑談
私がオーディオに興味を持ち出した頃を思い出して、今のオーディオと何が変わって何が違っているのかを考えてみました。

今みたいにスマホ1つで好きな曲をいつでも簡単に音楽を聴くことが出来ない時代だったので、FM曲に番組表を貰ってFMエアーチェックするか、高いけどレコードを買いに行くか…、せいぜいそんなもんでした。

そして、学生時代にジャズ喫茶へ行ったり、オーディオ店に行ったりすると、ドカン!と鎮座するブルーのスタジオモニターに憧れましたね。
4350をとあるジャズ喫茶で見たときは、鳥肌が立ちました。(その瞬間はまだ音は出てなかったのに(笑))
音もそうですが、あの佇まいといい存在感といい、いつかはお金を貯めて買おうと思ってました。

そんな「憧れ」というものが現代のオーディオには足りないんじゃないかと思ったんです。

何故「憧れ」というオーディオ製品が少ない?無い?ある??、昔には確実にあった「憧れ」のオーディオ製品が今は何となくボンヤリとしているような気がします。
理由はいろいろあるでしょう。

趣味というものは「憧れ」を持ってこそ趣味です!!
そしてその「憧れ」には「モノ」という存在が必要かと思うんです。
単純に「欲しい!!」という「モノ」です!

そして私が昔、何のモノに憧れたかといえばやっぱり「スピーカー」でしょう!

スピーカーこそオーディオの原点だと思います!

あのカッコいいスピーカーを部屋に置きたい!
(カッコいいというのは見た目も音も歴史も何もかもひっくるめて!)
そんな単純なところからオーディオは始まるんだと思います。

何故そんな話をするかと言いますと、後日書きますね。





あなたはシングルワイヤー、それともバイワイヤー

2019-08-09 12:56:58 | オーディオ雑談
スタッフの三屋です
 
 
 
 
 
 
あなたのお使いのスピーカーは、シングルワイヤーでしょうか、それともバイワイヤーでしょうか。
スピーカーターミナルはメーカーの考え方の違いにより、シングルワイヤー、バイワイヤー、トライワイヤーまであります。元々は、各ユニット間の逆起電力による干渉を減らそうという考えからスピーカーターミナルを分け始めました。ただ、流行り廃り的なところもあり最近はシングルワイヤーに戻してきているメーカーも多いようです。
今お使いのスピーカーが、シングルワイヤーであれば迷う要素はありません。しかし、バイワイヤーのスピーカーをお使いの場合は注意が必要です。
 
つい先日、興味深いことがあったのでお伝えしておきます。
お客さまが、システムのグレードアップの相談の為にご来店され、スピーカーやアンプをいくつか聴いていただきました。そのお客さまは、バイワイヤーのスピーカーをお使いで、色々とやってみたが結局シングルで繋いだ方が良かったという事で、私は理論上そんなハズはないとお伝えました。でも今までも、そのように言われたお客さまは何人かはおられました。
 
まず試聴は当店の厳選したオススメのシステムを聴いていただきました。前からそのお客さまも気にしているブランドの最新のスピーカーで、シングルワイヤーです。いい感じのバランスで鳴っており、納得されておりました。
次に別のバイワイヤーのスピーカーを、シングルのたすき掛け接続にて聴いていただきました。
???・・おやっ。おかしい、音のフォーカスが甘いし、音像も大きい、違和感がある感じでした。それで次に低域側に接続してみました。するとたちまちウェルバランスで鳴りだし、お客さまもそのスピーカーの可能性を感じ始めたようでした。
次に、アンプの方のグレードアップの可能性を探るべく、当店でおなじみのロングセラーのアンプを繋いで鳴らしました。???・・おやっ。何とまた先程と同じような違和感が出てきました。おかしいな本当はいいアンプなんだけどなあと思いつつ、再びたすき掛けにしてみました。するとこちらの方が、音のフォーカスが合い良い面がありましたが、一長一短という感じでした。
 
なるほど、某輸入元の方が同じスピーカーでも使用環境によって同じバイワイヤーのスピーカーでもシングルで繋ぐ場合ベストな接続方法が変わると言っていたのを思い出しました。これは、スピーカーとアンプのダンピングファクターの相性だと理解しました。それと、このような現象を体験するとスピーカーによってはバイワイヤーのスピーカーでもシングルで繋いでしまった方が音が良くなることもありえるなと思いました。いわゆる逃げのチューニングです。ワザと安いケーブルを使ったりしてレンジを狭くしたり鈍らせて聴きやすくしたりするのと一緒です。
 
そして話は試聴に戻ります。先程の組み合わせでは結局グレードアップにはなりません。そこでアンプは同じのまま元のスピーカーに戻しました。これは最高でした。アンプの駆動力が上がった分、力感が出てそれでいて音はキツくならず、お客さまの持ってこられたCDのライヴ感が出て拍手の密度が上がっていました。これにはお客さまも唸っていました。でも、お客さまが今使っているスピーカーのままアンプのグレードを上げても可能性は低そうなので、今使われているアンプを同価格帯の別のメーカーに入れ替えてて聴き易い音を狙うか、前向きにシステム総入れ替えで満足度の高い音を狙うかどちらかになりました。
いずれにせよ色々と試聴して理解していただけたので良かったです。あとは今後の方向を決めていただければ幸いです。
 
 
皆さんもバイワイヤーのスピーカーをお使いの場合は、接続方法によって音が大幅に変化しますので、色々と試してみてください。
それと今回の件で、バイワイヤー問題とは別に改めてスピーカーの能力は大事だと思いました。スピーカーの基本能力さえ高ければ今回のようなことにはならなかったと思います。
スピーカーというモノは、存在感も大きく愛着が湧き易いですが、その潜在能力に縛られることになります。さらにいい音を目指したいと思うのであれば、思い切って入れ替えることも必要だと思います。