今日は、エソテリック社の
C-03プリアンプと
A-100真空管パワーアンプを試聴しました。(^^)
当方のシステムはプリはFM-155でパワーはFM411MK2ですが、パワーをそのままにして、まずは、C-03を試聴。
エソテリックの印象とは裏腹に、ちょっぴりウォームな感じです。
ただ、プリアンプの設計はそんなに簡単じゃなくて、音量での位相の問題など課題はまだまだありそうです。
次に、A-100。コレでプリパワーがエソテリックで揃った状態です。
この組み合わせはやはり試聴して音決めしているのが直ぐに分かりました。
音的にはまとまった感じで、しっくりきます。A-100は真空管ですが、しっかりとした音像があって駆動力も結構あります。真空管らしからぬ音って言われればそうかもしれませんが、SYSTEM8は十分鳴ってます。
次に、プリをFM-155に戻して試聴。FM-155とA-100の組み合わせです。
この試聴で分かったことは、プリの重要性はもちろんですが、A-100が意外に良かったこと。A-100はアウトプットトランスを使用しているにも関わらず、全帯域においてそれほど位相のズレやスピード感に違和感が無く、まとまってる感じです。
レンジが狭いのは仕方ないのですが、音楽を聴くスタイルとしてはなかなかいい感じでした。
その後に、パワーをコード社のSPM-1200Eに交換。FM-155とSPM-1200Eの組合わせ。
この組み合わせは以前にリファレンスとしてやっていたのですが、やっぱり素晴らしい組み合わせです。空気の張詰めた空間の中にリアルな音像。
で、最後にC-03に交換。C-03とSPM-1200Eの組み合わせ。
ウォームなC-03とクールな空気感のSPM-1200Eの組み合わせなので、音色での組み合わせなら中和されるはず。
しかし、良い結果は出ず。
C-03のウォームな部分が助長されてしまい、ぬるい音になっちゃいます。
難しいですね~
私の考え方なんですが…
オーディオ機器の全てのものは「一人歩き」出来ないと駄目って考えてます。
「相性」だとか「組み合わせ」だとかで、結果を出すのは非常に危険だし、あまりに素人的。
お客様に高価なものをお奨めするのにはやはり「一人歩き」できる製品じゃないと直ぐに入替しないといけなくなります。怒られちゃいますよね。
セパレートアンプはプリとパワーとの組み合わせで音決め、設計してしまうと、プリだけとかパワーとかだけでクォリティーが確保されないことが多いのです。
「プリとは何か!パワーとは何か!」を考えさせられるような製品探しをしているのですが、なかなか難しいものですね~。(^_^;)
テクノロジーだけで音を語ることは出来ない。
エソテリックはプリアンプ1年生です。パワーアンプもそんなに歴史がありません。
もし、このC-03がいとも簡単にプリアンプ界を震撼させるような音楽を奏でたとしたら、スタインウェイもストラディバリももうこの世の中から姿を消しているでしょうね。
ハイエンドオーディオとはそういう領域の世界だと思います。