オーディオスペースコア

福井にあるオーディオスペースコアというショップです。
ちょっと拘ったオーディオを楽しんでみませんか?

エッジ交換&組み付け完了

2008-05-31 12:52:58 | 修理
今日はKEFの105/3Sウーハーユニットのエッジ交換が完了したので、組み込みに行って来ました。
先日はユニットを外しに、今回は組み付けで完了です。


トルク管理もして、最終的に音出しチェックして終了しました。

105/3Sはこの時代では非常に気に入っていたスピーカーなので大切に使っていただきたいですね。
今回、エッジ交換によって105/3Sがもう一度息を吹き返しました。




サファイア納品してきました。

2008-05-27 12:53:05 | Weblog
ディナウディオの30周年記念1000セット限定モデル「サファイア」を納品してきました。

ボードに水平になるよう、更にスパイク1本1本に同じ圧力がかかるようにセッティング。
左右の仰角を揃えることで位相の整った音場を構築していきます。
また奇数分割法にて設置し、暫くエージングです。
やはり素晴らしいスピーカーです。
1ミリ、0.5度単位で音がリアルに変化するので、非常に位相特性が良いのが分かりますね。

足元はもちろん、リプラスのHR石英スパイク受けを使用しました。

日々エージングで変化していくのが楽しみなスピーカーです。
また、システムを煮詰めていくと恐ろしい潜在能力を持っているスピーカーです。

今後が楽しみです。(^^)v

ブラデリウス試聴

2008-05-26 12:07:18 | Weblog
今回は、スウェーデンのブラデリウス社のプリメインアンプTyrとCDPのSynを試聴。
両者とも42万円と当店にとっては重要な価格帯の一つです。
チョット拘っていいものが欲しいとなるとこのくらいの価格帯が一番CPが高かったりするので、チョット期待して試聴してみました。

まずはアンプ。こちらも変な癖は無く正当な駆動力とサウンドのバランス。
厳しい言い方だけど、最近の正統派アンプに良くある程度。
ふるいにかけるとしたら、惜しくも網に引っかからない。

CDPはメカの関係もあって難しいですね~。
コレはどこのメーカーでも言えることですが、メカに関してはほとんどOEM供給を受けるしかなく、まともなCD専用メカが無い時代なのでCDPは相変わらず厳しいです。

それよりも、今回の試聴で一番報告したいこと!

それは、比較試聴したアンサンブル社のプリメインfuocoとCDPのdirondo playerが改めて素晴らしいということ。
価格差はあるのもも、そういう次元ではなく、音楽を聴こうという姿勢がまるで違う。
価格はちなみに、CDPが2倍強、アンプが1.5倍強ですが、このレベルだとお金を貯めるか、ローンを組んででもアンサンブルにするという答えが、音が出た瞬間に「ビリビリ~」と感じてしまう。音楽を聴くときの志が全く違うんです。
「音楽とは対話するものである」という言葉が相応しいかも。

ブラデリウスが駄目なんじゃなくて、アンサンブルが素晴らしいということを今回の試聴をもって強く感じました。

日々アンサンブルの素晴らしさが増していく、それはやっぱり本物だったと自信を持って薦められる逸品です。(^^)v


クロック交換作業

2008-05-25 11:35:00 | Weblog
今回は音楽性豊かでバランスの良いCDP、しかも10年間大きなモデルチェンジもせず未だにこの価格を超えるものは無い、CD-Copmlateαの内部クロックを交換しました。
お客様には既に納品済でご意見を伺いましたが、全く違う、素晴らしい、低域が出てきた…etcと多少興奮気味でした。

こちらも通常の水晶発振器を取り外して、非常に精巧でジッタ精度の高い波形を形成したものを入力し、CDPのタイミングを制御します。
(外した純正のクロック↓)


お気に入りのCDPのチューニングとしては最高のものでしょう。(^^)v

最終プロトスピーカー試聴(^^)

2008-05-23 18:28:54 | Weblog
今日は6月に発売されるビクターのSX-M3を試聴しました。

「来るもの拒まず」っていう感じで何でもかんでも試聴してます。
偶然の産物に出会う可能性もあるし、もしくはいい製品作りをしていただく為にも、コメントをして次の製品につなげてもらって、いつかは素晴らしい製品を作ってもらおうと考えてます。

このSX-M3は聴いた瞬間、「倍音が出ない!」。
最初は鋳鉄のインシュレーターが原因だと思い、HR石英のインシュレーターにしたんだけど、更にオカシイ。??さらに誇張した感じに。
よくよく見るとベースが全て鋳鉄が原因でした。

鋳鉄は低周波振動や大きいエネルギーに関しては内部損失が高いので効果があっても、倍音や響きなど高域で繊細なエネルギーに対しても余計に減衰する為に音に伸びがない。
素材的に上手く使わないと難しいんですが…。

最近の製品にも多いのですが、今回のスピーカーもそうです。
マグネシウムの振動板だからいいとか、鋳鉄のベースで頑丈だとか、売り文句が先行していて音にコンセプトもポリシーも感じないんです。

発売前なので考慮に入れて最終チューニングを行なうそうですが、果たしてコレだけの倍音をどうやって出すのでしょうか??
間違っても、塩コショウみたいに高域への余計な味付けをするような素人的なことはしないと思うのですが…。(^_^;)

ビクターは日本で貴重なオーディオメーカーの一つです。
拘りをもってこれからも躍進していって欲しいです。



スピーカー修理

2008-05-20 13:20:40 | 修理
今日はずっと以前に販売した、KEFの105/3Sというスピーカーのウーハーユニットを外しにお客様宅まで行ってきました。

このスピーカーのウーハーは内部に2個向き合わせで埋め込まれていて、同相で駆動することで、ダクトでの位相を揃えて低域を出そうというもの。
なので、ウーハーは密閉タイプになっていて、チョット変わった方式ですが、ある意味理想の構造です。
この時代のKEFも色っぽかったなぁ~。

ただ、このウーハーユニットのエッジがウレタン製なのでもう既にボロボロ。
コレを今回セーム皮にして修理して欲しいと依頼を受けました。
セーム皮だとダンピングファクターが変化しちゃいますが、まあ仕方がないこと。
それの変化量はセッティングで何とかするしかありません。(^^ゞ

外すのに、通常のSPと違って多くの工具が必要なのと構造を理解してないと難しいのですが、約1時間で両ch取り外し終了。

2週間後にユニット修理完成までが待ち遠しいです。
あの色っぽいKEFサウンドがまた聴けると思うと…。

リファレンスブレーカー取り付け

2008-05-19 12:14:25 | Weblog
こちらは勝山市のお客様宅。
クライオオーディオテクノロジー社製の新しいブレーカー、スーパークライオリファレンスブレーカーを取り付けしました。

このお客様は既にスーパークライオブレーカーを使っていましたが、リファレンスに入れ替えということです。
最初に2曲聴いて音質や音場、レンジ等を確認。

その後、ブレーカーを交換。

もう一度、同じ曲を同じ音量で試聴。

音が出た瞬間!「お~」と声が出てしまいました。(^^ゞ
音色の幅が圧倒的に増えていて、厚みもあるし、解像度高くなるし、音場は広くなるし、言うこと無い!って感じです。

お客様も「普通のブレーカーからスーパークライオブレーカーに替えた時よりも凄い効果だね~」とおっしゃってました。

この金額でこの良さは、またまた改めて素晴らしいなぁ~と思いました。(^^)v

I様宅、最終セッティングしてきました

2008-05-18 16:45:28 | Weblog
今日は大野市のI様宅まで最終セッティングと映像ケーブルの入線に行ってきました。
いつものようにFFTアナライザーを使いながら、ヒヤリングしてボイッシングをしました。
スピーカーはボードに乗っていて、下部には特製の超低ミューのスペーサーを使っているので簡単且つ確実に音決め出来ます。(^^)v
位置が決まったら、本来のインシュレーターに差し替えて水平を取ります。


また、特注の映像ケーブルが入荷したので、配管に通す作業です。


このお宅は以前床の構造が若干弱いために、低域の音階がハッキリしなかった理由で、オーディオルームの下を補強しました。
もちろん、オーディオを理解している当方の職人さんによる工事なのでオーディオ的に完璧な補強です。

ユニークなピンケーブル試聴

2008-05-17 19:37:38 | Weblog
今回の試聴は、ドイツのバンデンハル社のピンケーブルですが、なんと導体がオールカーボンで非金属というもの。(@_@)

カーボンは抵抗があるはずということで、早速測定。
ホット側が約40Ω、シールド側が約4.3Ωと、通常の銅や銀などの金属に比べると、圧倒的に高い抵抗値。

サウンドはどうかというと、中域にエネルギーが集中したサウンドで非常にレスポンスが良いのですが、レンジは狭めで陰影が少ない傾向。
色彩幅もそれほど広くない傾向。
カーボンはインシュレーターやボードなど、色んなものを試聴しているが、これもカーボン独特のサウンドって感じがする。
でも、非金属らしいわだかまりのないストレートなサウンドは魅力の一つだと思う。
なかなか面白いサウンドだし、これから将来性のあるケーブルなので、もっと完成度を上げて欲しいなぁと思いました。