優緋のブログ

HN変えましたので、ブログ名も変えました。

再び「私の頭の中の消しゴム」

2006-06-05 11:02:31 | おもいつくまま
「アナザーレター」を見終わって、ドラマとしてはおもしろかったのだけれども、何かが物足りない、何だろうと思い、映画を見直してみました。

もともと、映画とドラマを比べること自体ナンセンスなのかもしれませんが、ドラマといっても30分×6回、3時間映画を細切れに見たとといえないこともないでしょう。
で、映画を見てなんとなく物足りなかった理由がわかった気がしました。

まず声。
好みの問題かもしれませんが、主人公の紗季(映画ではスジン)の声に深みがないのです。
スジン役のソン・イェジンさんの可憐な中にも強い意思、自己を感じさせるのに対し、紗季役の香椎由宇さんは表面的な薄っぺらい印象を否めません。キャリアの違いといってしまえば、どうしようもありませんが。

それと脚本(台詞)
日本の恋愛ドラマにありがちな(そんなにたくさん見ているわけじゃないですが)家族関係の軽視。
紗季の家族や友人は出てくるのに、周一のほうは会社の関係者が数名登場するだけで、家族や友人はまったく出てきません。
そういう生き方をしている人という設定なのかもしれませんが、外資系の証券会社に勤務しているそうとうな高給取り(らしい)の男性の結婚相手に家族が無関心なんて、ちょっと不自然。

一方映画のほうは韓国ものらしく、しっかりと両方の家族が絡んでくるし、スジンが泣けば「親や国でもなくしたのか?」なんて重みのある台詞がさりげなく出てくる。
そのほかにも、何気ないシーンがあとからちゃんと生きてくるという仕掛けがそこかしこに出てくるのもいい。(単なる韓国かぶれ?)

第一、相手役の男優チョン・ウソンさんがかっこいい。(結局そこに落ち着くか。笑 やっぱり韓国かぶれ)袴田吉彦さんもよかったけれど…。苦笑


なにはともあれ、次男に薦められて見た映画をきっかけに若年性認知症のことも少しは知ることができ、考えることができました。
日本でも渡辺謙さん主演の映画が公開されているようですし、この病気に関する認識が少しでも高くなり、若年性認知症の方が共に生きやすい社会に少しでもなるように祈ってやみません。